丹後ウルトラマラソンは「国際親善」の看板を下ろしてはどうだろう?

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先日開催れた丹後ウルトラマラソン。正式名称は「国際親善大会第18回2018歴史街道丹後100kmウルトラマラソン」です。名前にあるように国際親善大会で、台湾の南横超級(ナンハンウルトラ)マラソンと提携しています。

わたしは100kmのウルトラマラソンを走るつもりはないので、今回は台湾からやってきたランナーをサポートする役割をしていたのですが、正直なところ「これで国際親善はない」というのが感想です。

レースそのものはゴール周辺しか見れていませんので、それに対してどうこう言うつもりはありません。いや、先にひとつだけ言っておきます。

この大会は基本的に信号を守って走ります。これはそう決まっているのだから、参加しているランナーに不満はないはずです。嫌なら別の大会に参加すればいいだけですから。

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でも、歩道のない車道を走るランナーを見ていて危なっかしいなとは感じました。18回の歴史があって、これまでに事故もなかったのかもしれませんが、ゴール手前の直線は細い道を車が交互に通過します。

そこをフラフラしたランナーも走ります。応援をしようにも車が通過するので、どうも気が削がれてしまいます。あのゴール手前の直線だけでも交通規制ができないものかと思うのですが、まぁこれはどうにもならないでしょう。

こういう部分に関しては、運営でもあるランナーズウェルネスが批判されがちですが、交通規制できるかどうかは地元の自治体と警察の関係で決まってしまいます。自治体がNGと決めると、交通規制なしでコース設定をしなくてはいけません。

そして、京丹後市はそれでいいと考えているわけですから、参加する人はできるだけ余力を残して、安全重視で走ってもらうしかありません。そういう意味ではコースもタフですので、かなりハイレベルで挑戦しがいのある大会ではあります。

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それはともかく、国際親善のお話です。

今回は台湾から30人近いランナーが参加しました。他の国からも参加しているかと思いますが、南横ウルトラマラソンを代表して参加した選手は、壇上で紹介されただけで一言も話をさせてもらえませんでした。

直前まで通訳も付けて話をする予定だったにも関わらず、理由も告げられず急に本部の判断でNGとなってしまいました。

決して時間がなかったわけではありません。南横ウルトラマラソンがどんな大会なのかPRする時間もなく、お互いの国の友好関係などについても語ることができません。

そして、大会関係者と話をする時間もありません。

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今回、30人の台湾人を迎え入れたのは丹後ウルトラマラソンの事務局ではなく、この大会と南横ウルトラマラソンが提携することになるきっかけとなった、わたしの友人でもある出口光くん個人でした。

彼が働きかけて、全員分のホテルを手配し、バスのチャーターや観光プランなどなど、すべて個人で行っています。

本来なら大会側が歓迎イベントを開催するのが「国際親善」の形であるはずが、1〜2分くらいの簡単な紹介で終わりという投げやりな対応では、とても友好関係を継続することはできません。

台湾を始め多くの外国人が、先日の台風で関空へのフライトの多くがストップした中、いろいろと苦労して来日してくれたわけです。それに対して「よく来てくれた」という一言すらないわけです。

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ちなみに今年の南横ウルトラマラソンでは、招待された日本人ランナーはVIPかと思うようなもてなしを受け、開会式で挨拶をしただけでなく、前夜には歓迎会を開いてもらっています(なぜかわたしも挨拶をすることになったわけですが)。

まさに熱烈歓迎を絵にしたような歓迎を受けたのに対して、丹後ウルトラマラソンは、ほぼ1人の参加者というような扱いをしているわけです。国際親善なら市長や大会ディレクターが出迎えて、始めて対等な関係になります。

ただ、そこまでしたくないというのが本音なのでしょう。

だったら、掲げた看板を下げればいいのにと思うわけです。別に好きで掲げているわけではないのでしょう。歓迎する気持ちがないのであれば、さっさと国際親善の看板を下げてしまえばこんな風に書かれることもありません。

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現場のスタッフはとても一生懸命動いていますし、リピートするランナーも多い大会です。とても魅力的な大会ではあるものの、この点に関してだけはもったいないなと、わたしは感じています。

国際親善でやるのであれば、もっと全力で取り組んでもらいたいところですし、ただ壇上で紹介する程度しかしたくないのであれば、友好提携を取りやめたほうが恥をかかずに済みます。

交通規制の問題と違って、少なくとも現状維持でいい問題ではありません。台湾の大会と友好提携をしておきながら台湾の旗ひとつなかった会場。

丹後ウルトラマラソンにとって国際親善っていったい何なんでしょう?


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著者:ヤマザキ マリ
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