ハダシストが好きなマラソン大会ベスト5【2019年版】

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全国各地のマラソン大会に出ていると言うと、「どの大会がおすすめですか?」とよく聞かれます。これってかなり答えづらい質問なんです。美味しいお店や面白い本を聞かれるのと同じくらい答えたくない質問だったり。

だって、マラソン大会の評価なんて人それぞれじゃないですか。わたしなんか普通の人が見なくてもいいようなところまで見るのが仕事だから、どうでもいいところが気になるわけですし。

そんな堅いことを言わずに……と言われそうですので、まぁわたしの主観としてのランキングをお伝えしようかなとは思います。過去フルマラソンを走ったのは55回で、同じ大会に何度も出ているので大会数ですと33大会。

それほど多くないので、ベスト10にすると1/3が該当するのでベスト5としましょう。あくまでも2019年版ということで。

目次

5位 熊本城マラソン

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5位は熊本城マラソンです。あまり縁がなく1回しか出ていませんが、震災直後だったということもあってか、沿道の応援がとても心に沁みたレースでした。地域ごとに応援ゾーンがあって、応援する人も楽しそうだった印象があります。

そういう活気のあるゾーンもありつつも、自分と向き合うことのできるエリアもあります。そのうえゴール直前と橋を渡る箇所以外はほぼフラットで走りやすいのも嬉しいところです。

やっぱり食べ物が美味しいのも食いしん坊にとっては重要です。まだまだ十分に食べきってないので、また走りに行きたい。

ゴール前に「レースが終わらないといいのにな」と思った数少ない大会でもあります。走れば走るだけ自分が満たされていくような気分になる幸せな大会でした。

4位 網走オホーツク海マラソン

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食・観光・絶景コースと三拍子そろった大会です。ただ、このコースは好き嫌いが分かれるかもしれません。大都市マラソンが好きな人にはちょっと退屈かもしれません。自然の多いコースが好きなわたしにはどストライクです。

ゴール直前が砂利道になっていて裸足泣かせのオチがついたのも、あれはあれでいい思い出です。広大なひまわりに囲まれながらのゴールは裸足じゃなければ感動モノです。

網走ですので食べ物が美味しいのは言うまでもありません。ゴール会場はちょっとしたグルメフェス状態で、ゴールしたらドリンク券をもらえてビールを飲めてしまうというとんでもない大会。

知床も近いですし、ただ海を眺めてのんびりできそうというのもわたし好みの大会です。

3位 鹿児島マラソン

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「THE お祭り」というのが鹿児島マラソンです。街全体のテンションが高くなっていて、天文館周辺で行われる前夜祭はとてもマラソン前日とは思えないほどの盛り上がりです。

コースは裸足ランナーには日本一厳しいかもしれませんが、ボランティアの学生さんたちが大声で応援してくれるので、沿道の応援がないエリアでも気持ちを切らさずに走り続けることができます。

暑くなるか寒くなるかというコンディションが安定しない大会ですので、これは旅ランとして楽しむのが1番です。

おそらく鹿児島は水が美味しいのでしょう。何を食べても美味しいという、日本有数のグルメタウンだと個人的には思っています。踊る阿呆になれる人なら絶対に楽しめる。鹿児島マラソンはそんな大会です。

2位 金沢マラソン

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スタート直後から全力の応援に背中を押してもらえるのが金沢マラソンです。コースは前半に上りが続きますし、秋大会なのでタイムを狙うのは難しいコース設定ですが、夏にしっかり走り込んだランナーなら自己ベスト更新も狙えます。

でも、金沢マラソンの魅力は元気のいい声援と食べきれないほどの種類が並ぶエイド。レース中にカツカレーが出てくる大会は他にないかと思います。景色がどんどん変わっていくので、飽きずに走ることができます。

そして何よりも金沢の町のホスピタリティのよさが癖になります。あんなにも居心地のいい街は日本国内でもそうはありません。細かいところまで気配りがされていて、それでいてこだわりも感じます。

言うまでもありませんが、日本海側ですので魚介類も美味しいですし、地酒もいろいろと揃っています。それでいて流れる空気がのんびりしているので、滞在中ずっとリラックスできる大会です。

1位 愛媛マラソン

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愛媛マラソンを1位にするのは気が引けたのですが、客観的に判断してもやっぱり良い大会です。とにかく沿道の雰囲気がとてもいい大会で、ずっと声援を受けながらゴールまで走ることができます。

エイドの豊富さ、ゴールしてからの給食の豊富さでは他の大会にないおもてなしがあります。出されるものを全部食べてたら、お昼ご飯どころか夕飯の時間になっても、胃が重たい状態になるほど。

会場にはたくさんの屋台が出ているのですが、給食で満足してしまいランナーはほとんど誰も買いに行かないという……。エイドは2メーカーのタルト、坊ちゃん団子、山田屋まんじゅう、ポンジュースと松山らしいものがいくつも出ます。

観光という意味では何度も行くと見るものがなくなりますが、道後温泉でのんびりするのもいいですし、レンタカーをして瀬戸内海の魚を食べに行くのもおすすめです。

番外 万里の長城マラソン

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これを入れると完全に公私混同となるので入れませんでしたが、事務局をするまえに3年連続出場していますので、わたしの万里の長城マラソン好きは本物だと思います。

人生でこれ以上ないと思えるくらいの苦しさと筋肉痛を味わうことができます。走り終えたときは「もう出ない」と思うくせにまたクリックしてしまう中毒性があります。

この大会が楽しいのは、たくさんの出会いがあるからだと思っています。万里の長城まで行って走ろうというランナーさんは、やっぱりどこか変わっています。そういう人たちとの飲み会が楽しすぎて。

新しい出会いがここにはあります。だからやっぱりわたしにとっては特別な大会で、人生を変えた大会でもあります。他のランナーさんにも同じような体験をしてもらいたい。そういう思いで日本事務局をしています。

総評

書き終えて、花蓮太平洋縦谷マラソンや、台北マラソンが入っていなかったことに気づきました。でもどちらも大会としてはすごくいいというものではなく、旅ランとしての評価が高いので妥当かと思って今回はランク外です。

どうもわたしは自分と向き合える時間のある大会が好きなようで、東京マラソンや大阪マラソンといったひたすら賑やかな大会を走るのはあまり好きではないようです。

トップ5のうち網走オホーツク海マラソン以外は都市マラソンですが、いずれも応援の少ないゾーンがあり、集中して走ることができる時間帯があります。声援も嬉しいのですが、自分と向き合う時間もマラソンの醍醐味のひとつだと思っています。

そういうバランスのいい大会が結果的にベスト5に残っています。

でも、ここに入らなかった大会が悪いというわけではありません。新潟シティマラソンも国宝松江城マラソンも素敵な大会でした。いわて奥州きらめきマラソンもそうです。あくまでも2019年時点での主観ということで。

どこか良い大会がないかなと思っている人はぜひ参考にしてもらえればと思います。


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著者:昭文社 旅行ガイドブック 編集部
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