「第14回24時間グリーンチャリティリレーマラソンin東京ゆめのしま2015」〜河童ここにあり〜

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ウルトラマラソンはやはり練習がすべてだ。上がりすぎた路面温度ももちろん影響はしたが、月並みな表現をするとするなら圧倒的な練習不足。2週間前に裸足で北海道マラソンを完走したことで安心していたが、2週間もあれば裸足力はあっという間に低下する。

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スタート時、前日までのぐずついた天気が嘘のような青空が待っていた。気温は30℃前後なのでさほどではないが、前日の雨の影響でやたらと湿度が高い。そしてぐんぐん上がる路面温度。

スタート時点で、夕方まで裸足での走行が不可能であることを覚悟した。じゃあシューズを履くか…というわけにはいかない。夢の島の24時間マラソンで河童がシューズを履いたとなったらちょっとした騒動だ。

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会場にいるかなりの人が裸足の河童を知っている。地方のマラソン大会に出ても「夢の島の河童さんですよね?」と話しかけられることも少なくない。

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とりあえず1時間に1周(約1.3キロ)で夕方を待とうということで、スタートして1周して休憩に入る。足の腫れが引いたと思ったところでまた1周。夕方までは1時間で2周程度で入る。

日が傾いてくるのに合わせて路面温度も下がってくるのだが、問題は他にもあった。改修工事を終えた夢の島競技場のトラックは出来たばかりなので小さな突起が無数にあり、安全地帯だった場所が一転、危険地帯へと様変わりしていた。

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外周も含めコース上どこを走っていても痛いのだ。

夕方以降は1時間で4周走って足の痛みが引くのを1時間待つようなペース。とてもじゃないが距離を積み重ねていけない。ただ、焦ったところで状況は変わらない。

詳細は後日書くが今回は「体をひねらずに走る」というチャレンジもしていたのだが、休憩後4周走るともうフォームチェックなど言えないほど身体中が痛くなる。

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そんなわたしを救ってくれたのは一緒に出場していたラン仲間と、会場にいる他のランナーたちだ。ラン仲間はわたしを追い越すたびに声をかけてくれる。何よりも仲間が一緒にいるという安心感は大きい。

そして、今年はいつも以上に多くのランナーが声をかけてくれた。裸足について話してくる人もいれば、万里の長城マラソンについて話してくれる人もいる(この大会万里の長城ランナーがわたしも含めなんと4人もいた)。

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声援を送ってくれるチーム参加のランナーたちも全力で背中を押してくれる。

2週連続の24時間リレーマラソンとなった影響か、参加者も少なくてどうも活気を感じられない会場で、とにかくみんなが裸足のわたしを心配し、そして励ましてくれるのだ。

頑張るしかないじゃない。

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大事なのは結果ではない。ベストを尽くしている自分の姿を見せることが一番大事だ。特別な能力があるわけでもなく、わたし自身に魅力があるわけでもないのに、わたしに力を与えてくれる人たちに報いるためにできることは限られている。

とにかく走るのだ。痛いなんて言っている場合じゃない。

Pain is inevitable. Suffering is optional.
痛みは避けがたいが、苦しみはこちら次第

村上春樹さんが「走ることについて語るときに僕の語ること 」で紹介していた言葉だ。裸足だから足裏は当然痛い。でもそれが苦しいかどうかは自分次第だ。ひきつりながらも笑顔で走れば苦しみは遠ざかる。

24時間で63周、約81.9km。

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記録のことはとやかく言うまい。序盤はひどかったが、後半は声援に負けないだけの走りはできた。途中、真似して裸足で走ってくれたランナーも何人かいた。今年も夢の島の裸足の河童は健在だったと自画自賛させてもらおう。

ただ、来年は最低でも100km超えができるように鍛えなおしてくる。

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