夢の島24時間リレーマラソンで考えるマラソン運営の正しいカタチ

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ランナーズ・ウェルネスが運営する24時間マラソンが2週連続になり、それとは別に白山白川郷ウルトラマラソンと夢の島24時間リレーマラソンを同日に行われた。常識では考えにくいスケジュールだが、常識でないことはやはり気になる。

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ランナーズ・ウェルネスがお金に関してしっかりしているイメージが強い。大会を赤字にさせないために何をすべきか、ランナーズ・ウェルネスが存続していくために何をすべきか、まずそこを大切にしている。

直接聞いたわけではないが、彼らのポリシーとして「マラソン大会で赤字にしてはいけない」というのをいたるとこに感じる。

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あまり知られていないが、マラソン大会は基本的にどの大会も赤字運営だ。東京マラソンはランナー1人にかかる経費は5万円近くかかるらしい。参加費は1万800円なので完全に赤字になる。赤字のほとんどをスポンサーからの協賛金でまかなっている。

スポンサーが付くかどうかは景気にも左右されるので、不確定要素となる。景気が悪化すればマラソン大会が開催できなくなる。

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本来ならマラソン大会は参加者の参加費だけでまかなうべきだというのがわたしの考え方だ。ランナーズ・ウェルネスが運営する湘南国際マラソンは予算の75%が参加者の参加費で開催されている。

横浜マラソンもランナーズ・ウェルネスが関わっているが、参加費が1万5千円と他の大会と比べて高額なのは大会を赤字にしないため、そしてマラソン大会の運営にはお金がかかるのだということをきちんと示したい思いがあるのだろう。

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海外のマラソンは「受益者負担」という考え方が一般的だ。簡単にいえば、マラソン大会にかかる費用を参加者が負担するのがあたりまえだという考え方だ。そして運営側は参加費を抑えるための工夫をする。

今回の夢の島24時間リレーマラソンでは、様々な理由から参加者がかなり少なくなっていた。普通のマラソン大会であれば、昨年と同規模の運営をしようとするだろう。それでは赤字になり、継続ができなくなる。

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ではどうするか。徹底してコストを抑えることになる。ボランティアさんの数を減らす(ボランティアさんにかかる費用は決してゼロではない)、裸足などに使える特殊チップを用意しない(おそらく白山白川郷ウルトラマラソンを優先させた)、競技場の電光掲示板を使わない(小さい電光掲示板を使用)、イベント規模の縮小(M高史さんの奮闘)。

ほかにも目についたコストダウンはいくつもあげられる。ただ、このようなコストダウンをしても参加者に決定的なトラブルが発生しないような気遣いも感じられた。

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大会の参加者に合わせて規模をコンパクトにする。この発想は多くのマラソン大会運営者が頭に入れて置かなければいけない。まず最初に大会規模ありきで運営するとマラソンブームが下火になったとき必ず痛い目にあう。

運営側はコストに関する意識を高く持たなければいけない。マラソン大会を継続させるには黒字経営が必須なのだ。どうすればコストを下げながら華やかさを演出するかが運営側の腕の見せどころだろう。

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そういう意味で昨日の夢の島24時間リレーマラソンにひとつだけ注文をつけたい。大会を盛り上げるための歌手たちのジャンルと質はよくよく考えたほうがいい。しっとり聞かせられてもランナーのモチベーションは上がらない。

あれでは歌手もランナーも不憫すぎる。

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