第8回湘南国際マラソンのエントリー騒動を振り返る

スタート前、誰もいないコースと朝焼けが美しい

スタート前、誰もいないコースと朝焼けが美しい

ランナーのあいだで話題になっている湘南国際 マラソンのエントリーについて書いておこう。ランナーでない人のために少しだけ背景も。

6月1日(土)が一般1次募集開始で先着順でエントリーが出来る仕組み。東京マラソンや大阪マラソンと違って粘って頑張ればなんとかエントリーできる仕組み。出たいという情熱を試されているとも言える。なんせ、夜の8時に申し込みが始まって夜中の3時とかにようやくエントリーできるなんて珍しくないんだから。

去年までは申し込みのサイトに入った時点で順番待ちになって、自分が何番目でどれぐらいの待ち時間なのかわかったんだけど、今年はその表示がなくなった。それでも「大幅に改善された」と河野太郎実行委員長が言っていたので多くの人が安心していたんだと思う。少し待てば順番がまわってくるものだと信じて。でも、午後8時ジャストで申し込んだ人以外は、サーバーの混雑に巻き込まれてそこから数時間の格闘が始まったんじゃないかな。運のいい人はサーバーに繋がって申し込めたけど、運が悪い人は切断されて最初からやり直し。チケットぴあでの代表戦チケット争奪電話合戦を思い出したよ。先着順ではあるもののある意味抽選みたいなもんだ。

別においらはRUNNETを責めるつもりもなければ湘南国際マラソンの事務局を責めるつもりもない。先着順で申し込める人気の大会ということで走りたい人が集中してしまうのはしかたない。むしろ万里の長城マラソンを運営していく側としてはうらやましいかぎりだ。ただ、もしこのブログを大会関係者が読んでるなら覚えておいてほしい。「想定を上回るアクセス」みたいなことは絶対に言ってはいけない。東日本の大震災以降、「想定外」が免罪符のようになっているけど、想定外というのは自分が愚かであると公言しているようなもの。

これぐらいのことは想定していたはず。でもいろいろな都合でそこまでサーバーを強化できなかったんじゃないかな。理由はなんでもいい。こういうときは素直に謝罪だけするべきだ。言い訳せずに「ごめんなさい」。それが一番怒りを買わないやり方だと思うし、誠意があると思う。想定外なんて言うとまるで自分に責任がないかのように考えているととられかねない。あの日の東京電力のように。自分に責任があると思うなら素直に謝る。そして同じミスを繰り返さないことが大切だ。RUNNETのサイトにはお詫び文だけが掲載されている。それでいい。あとは来年改善することだけを誓えばいい。

メジャーな大会の魅力は捨てがたいけど…

メジャーな大会の魅力は捨てがたいけど…

さて、ランナー側の視点でも考えてみよう。最近走り始めましたという人を除いて、もう何回もフルマラソンを走っている人は数万人規模のマラソン大会に参加する意義を見なおしてみてはどうだろうか。もちろんおいらも含めてだ。東京マラソンや大阪マラソン、湘南国際マラソンなんかは声援が多いしランナーも多くて華やかだ。でも大きな大会で走る42.195キロも小さな大会で走る42.195キロも同じ距離だ。日本にはまだ定員を集めきれないフルマラソン大会というのが少なからずある。そういう大会に注目してみるのはどうだろう。

ひとつの大会に出るためにフルマラソンを走る以上の時間、パソコンの前に座ってエントリー待ちをするのって、やっぱりどう考えてもおかしい。それは感覚の問題だからそこまでしてでも走りたいという人はそれはそれでかまわない。でも、おいらは今後の湘南国際マラソンエントリーは見合わせるつもりだ。2次募集もエントリーしない。すごく走りやすい大会だし、近場で便利なのは間違いない。多くの人に支えられて、お世話になった大会でもある。でも、何事にも始まりがあれば終わりがあるもの。つぎのステップに向かう時期なのかもしれない。

ちなみに、この湘南国際マラソン前後に開催されるフルマラソン大会を紹介しておこう。全て紹介はできないけど、現段階でRUNNETで申し込みできる大会ばかりなので、湘南国際マラソンはもういいやと思っている人はぜひ検討してみてほしい。

10月27日 ヴェニスマラソン イタリア
10月27日 赤べこ発祥の地会津柳津フルマラソン 福島
10月27日 第5回しまだ大井川マラソンinリバティ 静岡
10月27日 第6回ナゴヤアドベンチャーマラソン 愛知
11月03日 第6回湯のまち飯坂・茂庭っ湖マラソン 福島
11月16日 榛名湖で今年最後の忘年ラン!フル・ハーフマラソン 群馬

まだ発表されていないけどおそらく11月3日に長泉町ふじみロードレースも開催される。5キロと10キロだけど、おいらはこの大会の5キロに参加することになると思う。名物の激坂を裸足の河童が駆け抜ける。他にも魅力的な大会はいっぱいある。今年は東北中心にローカルな大会を走りたい。走りながらどうすれば万里の長城マラソンが成功するのかを考えてみようと思う。

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