東京マラソンや大阪マラソンの外国人枠について考える

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大阪マラソンと東京マラソンで目立った台湾人ランナーの存在。東京マラソン2016は6295人の外国人ランナーが走っていて、そのうち台湾人ランナーは2000人程度でしょうか。

台湾では日本以上のマラソンブームが続いています。そして彼らが走りたい大会が東京マラソンと大阪マラソンなどの日本の大会です。

大阪マラソンを走った台湾人ランナーの背中に貼られていたオリジナルゼッケンにはこう書かれています。

「十五万円を使って、走りに来たんだ!収容バスに乗るためじゃねぇ」

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30歳前半の台湾人で平均年収は、ざっくりみて180万円です。1ヶ月分の給料をすべて払って日本に来ています。感覚的にはわたしたちがホノルルマラソンに行くような感じでしょうか。

ちなみに台湾の人口は2348万人です。台湾人の1.2万人に1人が東京マラソンを走っています。日本人は4000人に1人が東京マラソンを走っています。これけっこうすごいことかもしれません。

2011年の台湾人ランナーは256人でした。大会の中で台湾人を見つけるのが難しいくらいだったのですが、いまでは視界のどこかに必ず台湾人がいます。

東京マラソンでは「外国人枠」について何も発表していませんが、ある程度の外国人枠は必ず確保しているはずです。だから東京マラソンの実質の倍率は発表よりも高くなります。

別にそのことはどうでもいいんですが、外国人枠についてきちんと発表したほうがいいんじゃないかと思います。ランナーも沿道で声援を送る人も「台湾人多くない?」ってさすがに感じていますから。

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将来的には1万人近い外国人枠を確保したいと東京マラソンは考えているはずです。東京マラソンは国内のイベントですが、ニューヨークシティマラソンのように世界に開かれたイベントを目指しています。

だから外国人枠があって当然ですし、もっと多くの人に日本を知ってもらうには東京マラソンや大阪マラソンを走ってもらうことは素晴らしいこと。

東京マラソンの外国人枠と倍率を明らかにすると、まだ東京マラソンを走ったことがない人から不満の声があがるんじゃないかと、わたしは推測しています。

外国人を走らせる前に少なくとも「当選したことのない都民」を走らせるべきではないか。そう言い出す人は必ず出てきます。

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それでも世界に開かれた大会を目指すならオープンにしたほうがいいんじゃないかと思います。

今回東京マラソンを走って感じたのは「台湾人への声援の多さ」でした。いたることろで「台湾加油!」の声が聞こえます。マラソンを通じて日本人と台湾人や他の外国人がつながる。

東京マラソンはこれをもっとアピールするタイミングじゃないでしょうか。東京オリンピックもあることですし。

外国人枠の存在を知って文句をいう人がいるかもしれませんが、すでに6人に1人が外国人ランナーなのですからみんな薄々気づいています。外国人のほうが選ばれやすいことを。

それをオープンにしないのは日本人らしいといえば日本人らしいのですが。

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