「足はみぞおちから始まる」感覚をつかむと、楽に走れるようになる

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「体幹で走る」というフレーズを目にしたことのある人は結構いるんじゃないでしょうか。トップアスリートも「体幹」を意識しているようなインタビューをよく目にします。でも、実際に「体幹」を理解している人って本当に一部の人だけなんじゃないでしょうか。そういうおいらも言葉ではわかっていても、どういう状態なのか明確にはわかっておらず、それでも体幹を意識してトレーニングをしてきました。そんな体幹について、ちょっとだけ分かってきたことがあるので書いてみようと思います。

まず体幹とはなにか。

体幹とはからだの中軸部のことをいいます。樹でいう幹の部分で、枝が腕や足になります。樹の幹がしっかりしていれば、ちょっとやそっとのことでは倒れないように、体も幹をしっかりさせれば、あらゆる運動で安定した力を発揮できるようになるのは理解できると思います。

おいらの通っているピラティスではこの体幹のうち体幹深層筋(インナーマッスル)をうまく使える体の動かし方を学びます。もっとも、何を重視するかはピラテイスの先生ごとにも違いますので、ピラティスの効果はこれだけではありません。ただ、おいらはランナーとしてピラティスを取り入れているので、インナーマッスルを強く意識し、ランニングに取り入れられないかともう何年も工夫をしているとことです。

ピラティスをしていると体の声に耳を傾けるようになります。どの筋肉がどういう状態なのかわかってきて、例えば走っていて痛みが発生した場合、どこの筋肉を意識すれば痛みがなくなるかということが走りながら調整できるようになります。

そして、ある日突然ピラティスの体の使い方とランニングがシンクロして「あぁそういうことか」と思うことがあります。その最大の気付きが「足はみぞおちから始まる」という感覚です。これは分かる人にはすぐに分かるんだと思いますが、おいらはサッカーをしていたのとマラソンをしているので無駄に足と腹筋に筋肉がついていて、「足はみぞおちから始まる」感覚がまったく理解できていませんでした。

ところが、2週間前ぐらいから「もしかしたらこれかな?」という感覚が始まって、いまでは確信を持ってその感覚で走ることができるようになりました。「足はみぞおちから始まる」感覚で走ると無駄な筋力を使わないので、足に疲労がたまりにくくなりました。あまった筋力を推進力に使うことで、これまでよりも速く走れるような気がします。これは今後のチャレンジ事項になります。

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きっとトップランナーは生まれ持ってこの感覚を身につけているのかもしれません。トップランナーを見てて、なんであんなにも軽やかに走れるんだろうと思っていましたが、おいらもちょっとその軽やかさを手に入れられたようです。もっともランニングフォームを固めるのには長い時間かかるので、レースで発揮されるのは1年後ぐらいかもしれませんが。

「足はみぞおちから始まる」感覚が身につくと、猫背ぎみだったおいらの背中がまっすぐになり始めました。これは無駄に力の入っていた股関節の筋肉が緩んだからのような気がします。座った状態でも骨盤がしっかり立っています。自分で言うのもなんですが、歩く姿も以前とは比べ物にならないぐらいきれいです。

ここまでくるのに何年かかったのでしょう。ひと月に2回程度しかピラティスに通っていないのがよくないのですが、毎週通ってもランニングとリンクするにはやっぱり時間がかかります。

そして、この体幹というやつは独学ではなかなか鍛えられません。ピラティスだったり体幹トレーニングの専門家から学び、自分の感覚で育てていくことが必要です。でも確実にランニングに活かすことができます。伸び悩んでいるランナーはぜひともトレーニングに取り込んでみてはどうでしょう。

参考までにおいらの通う鎌倉のスタジオを紹介しておきます。

鎌倉ライフスタイルラボ -SUGATA-
ピラティスだけではなくヨガなどのクラスもあります。そして男性もレッスンを受けられます。レッスンは数名で受けるのでかなりアットホームな感じで気持よく体を動かせます。お近くの方はぜひ試してみてください。
 

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