八丈島ならウミガメに出会える?底土海水浴場で奇跡は起きる

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このページに検索で来た人はきっと、八丈島でウミガメに会いたいと思っている人かと思います。もしくは全国に1億人以上いるとされている、わたしの隠れファンか。隠れていないでそろそろ出てきてくれても構わないのですが。

海を愛する人たちからは、「ウミガメは幸運を運んできてくれる生き物」と言われています。八丈島まらそんなウミガメに簡単に会うことができる。

そんな期待をしている人には夢を砕くようで申し訳ありませんが、結論から言えば奇跡でも起きない限り、偶然ばったりウミガメに会うことはありません。

もちろん、ダイビングショップやシュノーケリングツアーを利用すれば高確率で見ることができます。80〜90%くらいの確率でウミガメに会えますが、海水浴場で遊んでいてウミガメに会える確率は限りなくゼロに近いというのが現実です。

でも絶対にゼロとは言いません。なんせ、実際にわたし自身が安易な気持ちで八丈島に渡り、奇跡的にもウミガメに出会うことができたのですから。ここではそんなウミガメに出会えるまでの流れについてお伝えしていくとしましょう。

目次

八丈島へのフェリーは絶対に予約すること

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まずは八丈島へのアクセスの話からしましょう。なんせ八丈島まで行かなくてはウミガメに会える確率はゼロです。そして、あやうくわたしは八丈島に渡れないというピンチに会うところでした。

八丈島には空路があり、羽田空港から1時間もかけずに八丈島まで行くことができます。朝7時30分のフライトなら、8時25分には八丈島です。だからみんな飛行機だろうなと思っていたら甘かったようです。

船に乗る前日に確認したら、2等から特等まで全部満席でした。

「いや、これはまずいだろう」と背中をつたう冷たい汗。自分の1人旅ならともかく、仲間と一緒の旅で帰りの飛行機も宿も予約済みです。これで行けないなんてありえません。

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でも予約表を見ると「2等椅子席」なるものがあります。そこには空席状況の記載がないため、これはもしかしたら当日席なのかなと思って東海汽船に電話して確認してみたら「キャンセルが出ているので2等和室ありますよ」とのこと。

本当にラッキーでした。いや、いま思えばそのラッキーも奇跡の始まりを示していたのかもしれません。船内は所狭しと通路にも人が溢れ、デッキで寝ている人もいてカオス状態。予約できていなかったと思うと……

ちなみにインターネット予約の場合は、運賃が20%オフ。わたしが行った日は10,480円でしたので、予約していれば8384円です。わたしは電話予約ですので割引はもちろんありません。

フェリーで行くなら、必ず早めに予約をしましょう。特に金曜日や盆正月、連休前の金曜日などはかなり早い段階でフェリーが埋まってしまいます。行くと決めたらすぐに予約しないと、根本的に八丈島まで行けませんので気をつけてください。

ただ満席でも諦めずに東海汽船に電話してキャンセルが出ていないか確認しましょう。

東海汽船
https://www.tokaikisen.co.jp

東京発
22:30 – 08:50

八丈島発
09:40 – 20:45

ANA
https://www.ana.co.jp

羽田空港発
07:30 – 08:25
12:15 – 13:10
15:55 – 16:45

八丈島空港発
09:00 – 09:55
14:05 – 15:00
17:20 – 18:20

レンタカーも早めの予約がおすすめ

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八丈島の生活は旅とはいえ車が必需品です。島の南側にある温泉などに気軽に行きたいならレンタカーは必須です。そしてレンタカーは無限にあるわけではないので、あっという間に在庫ゼロになります。

レンタカーもフェリーの予約と同じタイミングで行ったほうがいいです。

一緒に行く人数にもよりますが、4人なら軽自動車で十分。島の道は基本的に40km規制なので、速く走れる車は必要ありません。ただし、わたしが借りた軽バンのHIJETは笑ってしまうくらい非力でした。

4人乗って八丈富士に向かったら、途中の坂は1速でしか走れません。温泉地に向かうための道でも上り坂で渋滞の先頭(といっても3台くらいですが)になってしまいます。ストレスのない運転をしたいなら普通車を借りましょう。

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ただ、八丈島は道が狭いというのもあるので、大型車はおすすめしません。部分的に道幅が極端にせまくて、軽同士でもぶつかりそうになることがしばしばありました。腕に自信がないなら軽自動車を選びましょう。

もし仲間との旅で、メンバー数が5人なら普通車、6人以上なら軽自動車2台のほうがおすすめです。

あと島内の運転はかなり危険がいっぱいです。普段運転しない人が旅に来て運転することもありますし、島民ものんびりとしててウインカーを出さなかったり、出しっぱなしにしていたり。

今回は信号無視して突っ込んできた車にぶつかりそうになりました。旅の途中で事故には会いたくないと思いますので、運転はできるだけ慎重に行ってください。

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繰り返しになりますが、予約があっという間に埋まることもありますので、行くと決めたらすぐにレンタカーの手配もしておきましょう。そうしないと、わたしみたいに常に焦ることになります。

参考までに八丈島のレンタカー店舗を掲載しておきます。

モービルレンタカー八丈島店
フリーダムレンタカー
舟山レンタカー
カーセンター 八丈
ENEOS 八丈給油所
HJPレンタカー
●88レンタカー
●空港レンタカー 

八丈島でウミガメには会えるのか?

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さていよいよ本題です。八丈島でウミガメに会えるのか。シュノーケリングツアーの予約をせずに八丈島に向かったわたしたちは、ウミガメに会えるかもしれないというほのかな期待を胸に底土海水浴場に。

底土海水浴場は人口の海水浴場です。八丈島は火山の島なので、海は岩だらけで砂浜がありません。それを安全に海水浴を楽しむために作られたのが底土海水浴場というわけです。

ただ、底土海水浴場を見た瞬間、ほのかな期待は小さくしぼんでしまいました。あまりにも小さな海水浴場だったからです。

こんな狭さでウミガメに会えるわけがありません。海水浴場でウミガメを飼っているなら別ですが、こんなところにウミガメが入ってくる理由が見つかりません。

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ウミガメがいるとするならもっと沖合だと思って、海水浴場の遊泳禁止エリアギリギリまで行ってみましたが、そこにあるのはただただ美しいサンゴ礁と魚たちだけ。

あまりに美しくてウミガメのことなんて忘れて、1時間近く泳いでいました。このときはもうウミガメなんてどうでもよかったんです。南の国の透明感のある海、非日常で時間を忘れてのんびり出来る空間。

ちょっと波が高くなったのと、ランチタイムが近づいてきたのもあって、満たされた気持ちの状態で海をあがろうとしたそのとき、その瞬間がやってきました。

なんと泳いでいた下側にウミガメがいるじゃないですか。

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一気にテンションが上がるのが分かります。水族館でしか見たことのないウミガメが目の前を優雅に泳いでいます。人間を恐れることなくマイペースで海藻をついばんだり、ときどき水上に顔を出したり。

ウミガメに会えると幸運がやってくると言われていますが、もうウミガメに会えたことが幸運以外のなにものでもありません。

沖から戻るルートが少し違えば会えませんでしたし、引き上げようとしていなかったら見つけることもできませんでした。東京のど真ん中で知り合いに出会うくらいの確率。こんなのはほぼミラクルです。

というわけで、わたしたちは、八丈島到着3時間後にいきなり旅のクライマックスを迎えてしまいましたが、こんな幸運はそうそうないかと思います。行き当たりばったりでウミガメに会える確率は限りなくゼロだと思ってよいかと。

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確実に見たいのであれば、八丈島のダイビングショップが行っているツアーがおすすめです。ウミガメの出現スポットを知っていますし、安全に海を楽しむことができます。

八丈島サトウダイビング
レグルスダイビング

もっとも奇跡的に出会うから「会えると幸運になる」わけです。高確率で会える方法を選ぶのは「大吉の出やすいおみくじ」を引きに行くようなもの。何度も八丈島に通う覚悟があるなら、ぜひ底土海水浴場で地道に探しましょう。

ちなみに、海水浴中は日焼け止め必須です。1〜2時間も泳いでいたら、背中が真っ赤になってしまいました。あと、珊瑚だらけ岩だらけなのでマリンシューズと、海の中を見るためのゴーグルかシュノーケルも買っておきましょう。

どちらも島の商店で買えますし、海の家がオープンしている時期はシュノーケルのレンタルもあります。しっかり準備をして幸運のウミガメ探しに向かってください。


女ひとりで島に移住しました。
著者:たかまつやよい
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