花蓮太平洋縦谷マラソンのためにやってきた花蓮で感じたこと

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初めて台湾の花蓮にやって来ました。今年、大きな地震が発生したことを覚えている人も多いかと思います。その後、花蓮太平洋縦谷マラソン2018の開催が決まってすぐに、わたしは大会にエントリーしました。

そのことを書いたときに、メッセージで「おおげさすぎる。花蓮はすでに日常を取り戻している」というコメントをもらったのですが、やっぱり自分の目で見ないと大丈夫とは思えません。

この2つの目は、そのためのついているのですから。

とはいえ、以前の花蓮を知っているわけではありません。東日本大震災のあと数年経過してから仙台に行ったときには、そこで暮らす人たちの心の奥底がまだ暗く沈んでいるように感じました。

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花蓮で感じているのは、暮らしている人たちが落ち着いているということですが、昔からそういう気質なのか、それとも地震の影響なのかは分かりません。でも「ここはちょっと居心地がいい」ということを感じました。

おそらく、ここにはこれから何度もやってくることになるはずです。

なぜか?美味しくて楽しい夜市があり、めちゃくちゃ美味しい豆花があるから。そして美しすぎる海もあります。今回は天候に恵まれなく、海に行ったときにはあいにくの曇り空。

それでもエメラルドグリーンに輝く海は、「いつか晴れた日の朝にやって来なくてはいけない」と思わずにはいられないほど、わたしの心を鷲づかみにしました。

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実は2日前と5日前に花蓮でやや大きな地震がありました。12月12日は最大震度6級だったようです。花蓮では1920年、1951年にも大きな地震が発生しています。

頻繁に大きな地震が発生するのが花蓮。わたしはそのことを花蓮に来て初めて知りました。勉強不足といえば勉強不足なのですが、これも自分で足を運んだからこそ学べたことです。

そして、たった今はいつまた地震が起きてもおかしくない状態の花蓮にいるわけです。

わたしは、未来を予想することもありませんし、目の前に起きたことに対処すればいいと思っているタイプですが、きっとこれだけ地震が続くと日本人どころか、台湾からの観光客も減っているのでしょう。

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花蓮太平洋縦谷マラソンを棄権するというランナーさんもいるかもしれません。

そういう点においては、わたしは自分が変なところで度胸がいいんだなだと感心しています。日本にいればどこにいたって自身のリスクはあるわけですし。

わたしにしてみれば、地震がどうこうよりも、一向に回復しない左足の甲のほうが問題です。

こういう状況でわたしにできることと言えば、やはり花蓮で美味しいものを食べるくらいのことです。モノを買うというのもできなくはないのですが、モノにはあまり興味がありませんので。

できるだけローカルなお店に行って、ちょっとだけ会話を交わす。それ以上のことはできませんが、それで十分なのかなとも思います。わたしは1人の日本人旅行者でしかないのですから。

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というわけで、今日も観光そっちのけで美味しいものをひたすら食べる1日にしてきます。それで1人でも笑顔できるなら、わたしの体重が増えることなんて小さなことでしかありません。

可能であれば、足の甲を直したいところですが、あれもこれも欲を出すものではありません。いま花蓮にいるのだからできることを全力で楽しみながらやってきます。

今日の1枚

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花蓮駅でお仕事中のくまもん。熊本も大きな地震からの復興中。


はじめまして、東台湾。
著者:矢巻 美穂
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