北京おすすめスポット「南鑼鼓巷・后海エリア散策」

南鑼鼓巷は北京の原宿?

南鑼鼓巷は北京の原宿?

北京に行ったことのない人にとって、北京のイメージといえば天安門広場や紫禁城、万里の長城ぐらいなんじゃないだろうか。ちょっと興味のある人は天壇や頤和園ぐらいは知っているだろうか。北京は世界遺産の宝庫だ。近場だけでも8ヶ所の世界遺産があり、周辺には泰山など3ヶ所の世界遺産がある。そういうことから歴史的な一面だけが注目されやすいが、実際は近代的な都市でもある。北京市の人口は2000万人を超え、その面積は四国と同じといえばどれぐらい大きな都市であるかわかるはずだ。

最近の流行はたこ焼き。具は蝦だったりいろいろある

最近の流行はたこ焼き。具は蝦だったりいろいろある

万里の長城以北も北京市内になる。あまり詳しくない人は北京市街地から万里の長城があまりに近いことに驚くだろう。北京が中国の都となったのは元の時代からで、元の故郷に近いということで都になった。宋の時代は燕京と呼ばれていた。中国でよく目にする燕京ビールはその燕京、すなわち北京のビールということになる。ちなみに中国のビールはアルコール度数が3.5%以下とかなり低くて、なかなか酔えない。もっとも1瓶が100円以下なのでいくらでも買えてしまうのだが。

一歩路地を入れば昔ながらの北京がある

一歩路地を入れば昔ながらの北京がある

北京の見どころは決してそういう世界遺産のような歴史的な建造物だけではない。西単のような若者の集まるスポットや、三里屯のような外国人が集まるスポットも見ておくべきだろう。おいらのお気に入りは南鑼鼓巷で、ここは毎回訪れる。場合によっては1回の旅行で何度も行ってしまう。日本でいえば原宿のようなところなんだけども、原宿よりは数倍居心地がいいしゆっくりとした時間の流れる街だ。中国っぽいもののおみやげを探すならここで間違いはない。一歩路地に足を踏み入れれば昔ながらの胡同が建ち並んでいる。

路地では野菜が売られている

路地では野菜が売られている

今日はその南鑼鼓巷を中心とした観光スポットを紹介しよう。南鑼鼓巷は故宮から見て北東に位置する。以前はバスかタクシーでしか行けない場所だったが、最近地下鉄6号線が開通して観光客でも気軽に行ける場所になっている。おいらはそのことに気づかずバスを乗り継いで行く途中でそのことに気づいた。地下鉄南鑼鼓巷駅を降りて目の前の大きな道路を横断すれば南鑼鼓巷の入口がある。現在は工事中だからか入り口っぽくない状態だが、人の流れについていけば問題なく南鑼鼓巷に入れる。その雰囲気を楽しみたいなら休日の午後に訪れるのが最適だ。人混みが嫌だけどそれなりに活気がほしいなら休日の昼前がいいだろう。

面総面での定番セット

面総面での定番セット

1年前に比べて食べ物屋さんが多くなったような感じだ。食べ物屋さんといっても屋台のような感じで店先で注文して店の前で食べるか歩きながら食べる。人気のお店や話題のお店には行列ができている。中国人は行列が嫌いと言うがあれは嘘だ。少なくとも若者は流行のお店ならあたり前に並ぶ。ただ、行列にはなっていないけどわりと人が群がっているお店では我先にとなることが多いのでのんびり自分の順番なんて待っていてはいけない。まちがいなくここは中国なのだ。

南鑼鼓巷から西に向かうと鼓楼があり后海エリアにたどりつく。どのルートを通ってもいい。胡同を楽しみたければ、南鑼鼓巷の途中で西側の胡同に入っていけばいい。地元のお店に興味があるなら南鑼鼓巷の北端の道を歩くといい。小さいお店がたくさん並んでいる。そのまま歩いていけば鼓楼にたどりつける。南側は大通りであまり楽しくはないがおいらが毎回行く「面総面」がある。中国のラーメンはどうもおいらの口にあわないけど、ここは美味しいし1人でも入りやすい。萬州肉醤面と酸辣黄瓜とビールがおいらの定番だ。

后海エリアはいまさらおいらが書くようなことはないほどメジャースポットだ。午前中、まだ人の少ない時間にお気に入りの小説を手に散歩するのがいい。歩き疲れたらベンチに腰掛けて小説を読む。もしくは茶館「茶家傳」で中国茶に癒されるのもいい。后海の先に沈んでいく夕日もなかなかいいもんだ。大陸に沈んでいく夕日は美しい。にぎやかになってきたら「烤肉季」の羊肉串をつまむのがいい。おいらはここの羊肉串が一番好きだ。ビール片手に何本も食べたいところをぐっとがまん。

中国人ですら眺めてしまう美しい夕日

中国人ですら眺めてしまう美しい夕日

北京の最新スポットと緩やかな時間が流れる場所が隣り合う、とても居心地のいい空間だ。午前中を后海エリアで過ごして、面総面でランチして南鑼鼓巷で買い物。そのあとまた后海エリアに戻って夕暮れのまったりした時間を過ごす。最高に充実した時間を過ごすことが出来る。懐具合に余裕があるなら前海にある全聚徳で北京ダックのディナーにするのもいい。ただ1人北京ダックはやめておいたほうがいい。とても寂しくなるし、だいたしてい北京ダックはそんなにたくさん食べるものではない。

ここに書いただけでなく、いいお店が集まっている場所でもあるので自分なりの過ごし方を見つけることができるようになるとここに来るためだけでも北京に着たくなるような場所。世界遺産ばかりじゃなく、地元の人が集まるこうしたスポットも訪れることをおすすめする。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] まず無難なのが麺類だ。日本でも中国でも麺はやっぱり1人前で出てくる。大小あって大を頼むとおいらのような小さな胃袋の持ち主は泣きをみることになるが。それでもおいらは北京でほとんど麺類を食べようとしない。以前の記事にも書いたけど、面総面なら美味しく食べられるけど、他にはいまだに美味しい麺に出会ったことがない。日本のラーメンをイメージしていくとかなり残念な思いをすることになる。全く違う食べ物だとわかっていても残念な思いをするのだけれども。もちろん、美味しい麺もあるんだと思う。ただおいらは口にあわない麺にばかり遭遇した結果、今では麺を避けるようにしている。 […]

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