名水百選『洒水の滝・滝沢川』呼ばれていなかった名水

名水百選『洒水の滝・滝沢川』呼ばれていなかった名水

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訪問日:2009年4月18日

これまでにいくつかの名水百選を訪れてきたが、これまででもっとも記憶に残らなかったのが神奈川県にある洒水の滝だ。ちょうど落石のあとで滝の近くにまで行けなかったのもあるが、そこにあるのは特別な雰囲気すらないただの滝だった。この洒水の滝は三段からなる滝で、100m以上も高低差がある。ただそれだけだ。

実はこの滝は江戸時代に書かれた『新編相模国風土記稿』にも蛇水の滝として記載され、相模の国の第一の滝とされていたらしい。しかも、僧侶などの滝行にも使われる神聖なものなのだとか。なのにまったくそういう感じがしなかったのはなぜだろうか。

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名水百選でがっかりした場所として、徳島の江川の湧水があるが、そこに名水と呼ばれるものがほとんどなくとも、その場の独特な空気感というものが漂っていたが、洒水の滝にはそういうものがまったくないのだ。本来持つべき力を失っているといえばいいのだろうか。抜け殻の名水という表現がしっくりくる。

本来はもっとエネルギーに満ち溢れた場所なのだろう。落石も含めて、きっとこの時期にはこの地を守る神様のようなものがいなかったのかもしれない。その間、人が立ち入れなくするために落石を起こした。そう考えれば、この名水に特別な力を感じることも、独特な空気感がないように感じることもしっくりくる。

あまりにも拍子抜けしすぎて、実はこの滝の写真をほとんど撮っていない。わたしの暮らす神奈川県にある滝なので、いつかカメラを持って再訪してみたい。山北駅からスタートするハイキングコースがあるようなのでちょっとしたトレイル練習にもちょうどいいかもしれない。

その時はまた違った顔を見せてくれるだろうか。きっとこのタイミングではわたしは洒水の滝に呼ばれていなかったのだろう。行くべきタイミングでなければ名水といえども魅力も半減し、そして記憶にも残らなかったりするのだろう。ただ、訪れた記録だけは残しておこうとこうして書き出してみたが、やはり記憶の片隅にもほとんど残っていなかった。

積極的にお勧めできるだけのものを感じなかったが、名水と呼ばれるからには何かある。実際、インターネットで調べたかぎり「すばらしい」との声が多く見られる。わたしが訪れたタイミングが悪かっただけなのか、次はそれを確かめに行くことにしよう。

所在地:神奈川県足柄上郡山北町平山地内
アクセス:JR御殿場線「山北駅」下車 徒歩40分
環境庁選定名水百選:洒水の滝・滝沢川

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