LCCを利用して感じたLCCにおけるメリットとデメリットを考える

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今回の隠岐の島ウルトラマラソン、深セン出張においてLCCを活用することになった。米子から沖縄までがスカイマーク、沖縄から香港までがPeach、そして香港から成田までがバニラエアになる。スカイマークをLCCと呼ぶには賛否があるだろうが、それらを利用して感じたことを書いておきたい。

まずスカイマークはLCCではないという考え方は多々あると思うのだが、ANAやJALと比較した場合、明らかにコストで勝負している面を考えればローコストキャリアとしてのひとつの役割を果たしているとわたしは考えている。あえて言うならばミドルコストキャリアといったところだろうか。

スカイマークをこれまで何度か利用して、正直大きな不満はひとつもない。福岡から羽田に移動する際に使ったこともあるが、そのときは飛行機内で無線LANが使えたし、座席も広いしで言うことなしだった。今回の沖縄移動もなんの問題もなかったため、マイルを貯める人以外はスカイマークという選択肢は常に持っておいた方がいい。

Peachとバニラエアである。実はこの記事は香港から帰りの飛行機の中で書いている。MacBook Airを買って本当に良かったと感じている。もはやMacが手元にない旅は考えられない。どこでも物書きが出来る環境は本当に素晴らしい。

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話を元に戻そう。PeachとバニラエアはまぎれもなくLCCになる。まずチェックインカウンタの場所からしてどちらもLCC専用になる。ただし、香港空港でのLCCの扱いはそれほど悪くはない。最終的にLCC用の待合室に向かうことになるが、チェックインカウンタはターミナル2にあるだけで不便さは感じない。

時間がなくて使わなかったが香港空港のターミナル2にはラウンジもある。ターミナル1のラウンジも施設も普通に使える。

沖縄でのLCCの扱いは徹底してる。とにかくコストをかけない。便利さはコストにつながる。「あれがあったらいいのにな」を置くことで割高になることを徹底して避けている。沖縄空港のチェックインカウンタと待合室はおそらく飛行機のメンテナンススペースだったのではないだろうか。

そのへんは割り切り方だろう。どちらにしても時間に余裕を持っていれば空港のメイン部分は使用可能だ。チェックインをするとき、した後でちょっと残念な感じがするだけ。わかりやすく言えば、LCCは飛行機だけがローコストなのではなく、施設も含めてローコストなのだ。

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一番残念なのは機内食だ。LCCでは乗る便によっては十分な機内食がないことがある。沖縄から香港までは距離が短いためか、スナックやデザート類しか選択できなかった。

おそろしいのは香港から成田だ。なんと機内食が売り切れでないのである。おそらくLCCの機体は1日分の機内食を最初のフライトですべて積み込むのだろう。そして追加はなく、売り切れ多段階で販売終了。廃棄のことを考えると機内食は少なめに積むのだろう。最終のフライトには食べ物は残っていない。

これは本当に注意するべきこと。事前に用意して置かなければ香港から成田までの夕食時間のフライト5時間でスナックしか食べられない。仕方のないことなのはわかる。ただ、その場合はチェックイン時にでも伝えるべきだろう。十分に機内食が行き渡らずに、そのあと免税品の販売を大々的に開始する。利用者の心情など想像もしていないのだろう。

LCCによっては食べ物の持ち込みが不可なところもあるらしい。長距離で持ち込み不可で機内食が不足しているとしたら、キャリアは一体どのような対応をするのだろうか。

ローコストなのはかまわない。それによってサービスを可能な限り削るのもわかる。でも「また利用しよう」と思われないサービスは間違いなく長くは続かない。

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ここまで批判的なことを書いてきたが、LCCを全否定するつもりはない。特に今回のように片道切符の乗り継ぎというようなことは従来のキャリアでは割高になって実質利用できないようになっているが、LCCを使えば行きと帰りのキャリアが違ってもいいのだ。これは旅の幅を広げるのでこの上なく便利だと感じている。

その便利さを「がっかりさ」で帳消しにするのは非常にもったいない。

個人的にはLCCは上手に活用すべき存在だと考えている。香港や台湾などの路線ではどんどん活用していきたい。ただ、乗ってみなければ気づかないデメリットは多々ある。そういうデメリットをどう対処するかが利用者側にも問われている。それも含めて旅を楽しめるようになることが現段階でわたしの感じる最適解となる。

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