わたしが出会ったどうしようもない中国人たち(前編)

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中国人に対してあまりいいイメージを持っていない人が多いかもしれない。でもそれはあくまでもイメージでしかないので、今回はわたしが実際に出会ったどうしようもない中国人の姿をお伝えしよう。

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目次

1.プライドをかけた争奪戦

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中国人グループで移動するとき、必ずと言っていいほど発生するのがこの「誰が荷物を運ぶのか」という問題だ。ときには喧嘩腰にさえなってしまうほど、毎回もめている。

「自分こそが荷物を持つにふさわしい」と言い張る中国人たち。

本当にどうしようもない人たちだ。

あんたらはダチョウ倶楽部か!と言いたくなるほど、荷物を目の前にして「俺が、俺が」と主張する。ただし上島竜兵がいなので「どうぞ、どうぞ」までの流れは発生しない。

隙あらば、自分が荷物を運ぼうとする。女こどもは引っ込んでなとばかりに、男たちが争っている。もちろん女だって「男になんかまかせられるか」と黙ってはいない。

きっとこの国では多くの荷物を運んだ人が一番のご馳走にありつけるのだろう。

2.全力疾走!

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寝台列車で移動することがあったのだが、駅に到着したのが出発の少し前。窓口に並んでいそいで切符を発行してもらった。(このとき横入りしようとしてたおじさん、みんなから盛大なブーイングを食らう)

時間がないのでプラットホームまでダッシュし、なんとか予定通りの電車に乗り込むことが出来た。さあ出発だという直前に、駅員が全力疾走でわたしの席にまでやってきて「重松貴志はあなたか?」と聞く。

何かトラブルでもあったのかと思いきや、帰りの切符を渡し忘れたと言って切符を一枚差し出すのだ。

本当にどうしようもない人たちだ。

切符の発券所からプラットホームまで500m以上はある。彼女は必死のパッチの全力疾走で私の席まで切符を届けに来たのだ。切符を届けなければ晩ご飯抜きだと言われたのだろうか、それとも「間に合わなかったらクビな」とでも言われたのだろうか。

中国人が不誠実だなんて言うやつは、きっと鏡に映った自分の姿でも見てたんじゃないだろうか。

3.おまえのものは俺のもの

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寝台列車の話の続きになるのだが、寝台列車の普通席は3段ベット状態になっている。中段と上段は屈まなければ座ることも出来ないぐらい狭い。そうなると標的は下段の座席。

下段の座席の人が寝たかろうが何しようが、とにかく下段はみんなのものなのだ。いいかどうか聞くまでもなく、そこには3人の中国人が腰掛ける。

本当にどうしようもない人たちだ。

ところが不平不満を漏らす下段の住民はいない。

どうもこの国では「自分さえ良ければいい」という発想はないらしい。いや、そんなことないと主張する人もいるかもしれないが、よくよく観察してみると、彼らの行動原則が見えてくる。

まず大事なのは自分の家族で、自分ではなく家族を守るために一生懸命になる。そのことで周りの人に迷惑がかかるかもしれないなんていうところまでは考えない。とにかく家族が大切。

家族がいなければ、目の前にいる人たちを守ろうとする。困っているとすぐに助ける。見境なく助けるし、困った人を見て見ぬふりはできない。だから、電車の座席にほかの人が座っていても文句をいう人なんていない。

ほんとどうしようもない人たちだ。

「おまえのものは俺のもの」だが、「俺のものもおまえのもの」なのだ。信じられないかもしれないが、共産圏ではそういう考え方が根付いていたりする。そういえばキューバ人と中国人はどことなく似ている。

続く

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