香港旅行記「ちょっと香港までiPad mini買いに行ってくる」(その3)

P8041490 1

初日が終わった段階で、どうも香港都の相性の悪さを薄々と感じ始めたおいら。おいらのイメージしていた香港はもっと混沌としている感じで、街中がざわついていて活気があったんだけど、もはやそんな時代でもないみたい。道路に出てもクラクションを鳴らすような運転手はほとんどいない。アジアを感じさせるようなインド系の人やマレー系の人もどこか洗練されてて、品があるというかがさつさが感じられない。漢字を使って入るけど、その読みは北京語とはまったく違うから、耳に入ってくる言葉がまったく理解もできない。あきらかな旅の準備不足だ。おいらが香港のイメージを間違っていたからこそおこる違和感がずっと離れないでいた。

香港には観光地というものがほとんどない。見るべきものは夜景ぐらいだろうか。夜景はやはり流石と言わざるをえないけど、それだけだ。なので2日目ですでに行きたい場所がない。ならば食い倒れの旅にしようと、1日中食べ続けているような日になってしまった。

IMG 1913

朝ごはんは軽めにした。ホテル近くの魚米家でサンドイッチと珈琲。香港は英国文化なので朝は洋食の人が少なくない。伝統的なお粥の朝ごはんの人もいれば、朝からインスタントラーメンを頼んでいる人もいる。香港というのはいろんな人種の人を受け入れてきたからか、「こうしなきゃいけない」というのがあまり無いように感じる。朝は朝で食べたいものを注文するから早朝から飲茶をする人もいる。おかゆとミルクティーの朝ごはんの人もいる。自分が良いと思うものを積極的に取り入れようという姿勢なのか、節操がないというべきなのか。

P8041507 1

おいらがサンドイッチの朝ごはんにしたのは9時開店の別のお店に行きたかったからだ。それまでのつなぎとしてのサンドイッチ。おいらが向かったのは中環にある『沾仔記』。ミシュランでも取り上げられている名店中の名店だ。選べるのは雲呑麺かつみれ団子の麺か牛肉麺しかない。ここの雲呑麺が絶品だというので食べずにいられないということでのこのこやってきたのだ。麺はおいらの好みではなかったけど、人生最高に美味しい雲呑がドカンと3個も入っていた。中身のメインはエビなんだけど、出汁がきいててジューシーで本当に美味しい。ここは無理してでも行ったほうがいいお店だ。

P8041524 1

腹ごなしにと、ミドルレベルエスカレーター周辺を散策。時間帯によって上りか下りの一方通行のエレベーターなんだけど、坂の多い中環で市民の足としてかなり重要な交通手段のひとつだと思う。通勤時間は駅に向かう下りで、その時間をすぎると上り方向にエスカレーターが進んでいく。その途中にあるスーパーマーケットで雪見大福もどきをゲット。もち大福マンゴー味。う〜ん、味はいまいちな感じで残念。まぁ話のネタというか、日本のお菓子のレベルをあらためて感じさせられた一品。似たようなものでも同じものはなかなか作れないもんだ。

P8041611 1

せっかく香港に来たのだからトラムに乗っておこうと、トラムで中環から東に向かって移動。本当は北角まで行くつもりだったんだけど、どうやら乗り間違ったようで、トラムは銅羅湾で折り返し。せっかくなので銅羅湾で降りてみることにした。日本で言う渋谷みたいな感じなのかもしれない。マレー系の女の人がわんさかいたんだけど、あれは何なのだろう。

P8041606 1

ここで食べたのはマンゴーアイスのようなもの。うまく説明できないけど、薄くスライスされたマンゴーアイスとチョコレートアイスにあずきと団子のトッピング。謎な食べ物である。味は間違いなく美味しい。実は行こうと思っていた許留山がガイドブックに書かれているところになくて、その近くの『發記甜品』というスイーツのお店に入ったんだけど、食べたくなるようなものがいっぱいありすぎて本当に大変。こういうところは1人じゃなくて大勢で行きたい。

P8041618 1

スイーツで胃に勢いがついたのか、その足で海皇粥店へ行ってみた。順序が逆な気もするが、お粥なので軽い感じで食べられるんじゃないかと思ってた。いや、他の食べ物よりは確かに軽めだったけど、注文した皮蛋痩肉粥は味が濃厚で、しっかりと具が入っていてちゃんとした一品な感じでした。もちろん完食しましたが。多いなぁと思いながらも完食できるのが香港の食べ物の面白さかな。気がつけば全部食べている。

IMG 1933

その後、iPad miniをゲットするんだけど、今日はその話は省略。買ったiPad miniをホテルに置きに行く途中で、さらにおやつを追加です。ホテル近くの『満記甜品』で何を血迷ったか、ドリアンケーキを注文してしまった。ドリアン自体は苦手ではない。いや、好きな食べ物だ。でも、ケーキとして加工してあり、生クリームと一緒になるとクドさが倍になって、かなり気持ち悪くなってしまった。無理やりペットボトルの水で流し込んだけど、お陰でペットボトルの口がドリアン臭くなってしまい…

IMG 1951

晩ごはんは九龍半島側で広東料理と思ってたけど、あいにくの満席。他に入りやすそうなお店がないかと探していたら、前日母に勧められた糖朝が目の前にあるではないか。まったくの偶然。あまり深いこと考えずに入ってみた。これが正解。1人で食べやすい点心も豊富にあるし、ビールも置いてある。日本にも支店があるみたいだけど、どうも本場とはだいぶ違うらしく、やはり行くなら香港のお店なんだろうね。食べなかったけどフルーツも充実しているみたいで、かなり使い勝手のよさそうなお店。JCBとも提携しているみたいで、日本人観光客にとって必須のお店なのかな。

P8041749 1

満腹になって、締めは今夜も夜景です。九龍半島側から見る夜景はこれはこれでいいものです。よくもまあこんな狭いところにビルを建てたもんだと関心。そして、日本企業の看板の目立つこと。パナソニック、日立、東芝…半分は日本企業なんじゃないかな。品がなくて、あまりいい気はしないけど、この宣伝効果はすごいんやろうね。逆に日本の旅番組ではこの景色は映せないだろうな。海外に行くと日本のいいところも見えるけど、変だなというところも浮き彫りになってくる。日本にいては感じられないこと。それを感じたくておいらは海外に行きたくなるのかもしれない。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 女性の集団・あれは出稼ぎのハウスメイドさんたち。
    彼女たちは休日をあちこち駅の広場等に集合して休みの一日をすごす。
    休日の曜日が決まっていたのかな?
    詳しいことは忘れているけどそんなこと。
    あちこち駅での地べたにダ〜ッと広がる光景はちょいと異様だったけどこれも香港ならではの場面。
    お金を使わないですむ・情報交換・心の休息といいことづくめらしいです。
    元地元人からの情報で知識ご披露まで。

    何にせよ「香港は食べに行く以外にない」という結論を出した一族に仲間入りか?

  • もう、本当に食べるしかない(笑)
    食べて散歩して、食べて散歩して…
    食べるだけだとなかなか財布が軽くならないよね。

    ハウスメイドさんの話は勉強になった。
    なるほどなぁ。
    ひとつ賢くなりました♪

コメントする

目次