都会的なものは何もない!でも八丈島には島寿司と島焼酎がある

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八丈島でウミガメに会った話は2日前に書きましたが、せっかく八丈島に行ったのだから、他の人が行きたくなるようにその魅力について語っておこうかともいます。

八丈島は東京の南方287kmのところにある1周約59kmの小さな島です。北西に854mの八丈富士(西山)、南東に701mの三原山(東山)があり、その2つの火山に挟まれた地域が島の中心部になります。

山手線の内側とほぼ同じ大きさだと思ってもらえれば、なんとなくイメージがつくかもしれません。八丈一周道路というものがあり、これはぐるっと1周で約40kmですのでフルマラソンとほぼ同じ距離です。

実際にこの島は高橋尚子さんが、お正月の合宿に使っていたそうで、サッカー日本代表の長友選手も八丈島で自主トレをしています。どうやら高橋尚子さんの記録が刻まれた碑があるらしいのですが、それはまだ見たことはありません。

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とにかくスポーツ選手にとって過酷な練習をするために最適な場所なのですが、今回は一切運動をしていません。海は2時間近く泳いでいましたが、それは遊びでしたので。

運動もせずに何をしていたか。それは「美味しいものをただひたすらに食べる」ということ。

八丈島で美味しいのはやっぱり魚。島寿司も好きですし、スーパーのお刺身ですら美味しいのが八丈島のすごいところ。今回は自分でヅケを作ってみましたが、やっぱり美味しい。

帰りの飛行機で読んだ伊集院静さんのエッセイに「男は食べ物の美味いまずいを語るものではない」と書いていましたが、わたしは卑しいと言われようとやっぱり美味しいものが好きですし、それを仲間と食べるのは至福の時間です。

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結婚する予定はまったくありませんが、結婚するなら美味しいものを食べるのとお酒が好きな人だと決めています。グルメな人ではなく、わたしと同じ食いしん坊がいい。

美味しいものを一緒に食べることができるなら、それだけでケンカも減りそうじゃないですか。

そんなわたしの恋愛論なんてどうでもよくて、八丈島はやっぱり美味しい。何があるわけではないんですよ。魚と明日葉しかありません。夕飯は自分たちで作りましたが、スーパーで売ってる食材のほとんどが本州のもの。

明日葉とゴーヤと島海苔。あと新しい発見は島唐辛子。今回は島唐辛子のオムレツをいただき、自分たちで作った料理にも島唐辛子を入れてみました。島唐辛子はめっちゃ辛いんですが、辛いのが苦手なわたしでも箸が止まりません。

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あとは島焼酎。今回は運転手だったこともあってあまり飲めませんでしたが、今回購入した樽熟成のジョナリーは、焼酎の枠を超えたまるでウイスキーのような上質のお酒でした。

島の食べ物はなんでもお酒に合うのが食いしん坊にはたまりません。くさやももちろん美味しくいただけました。

食べ物の話ばかりでは品がありませんので、温泉のお話もしておきましょう。八丈島の温泉はすべて南東の半分に集まっています。それぞれに個性のある温泉が7ヶ所。そのうち3ヶ所が無料です。

今回入ったのは「みはらしの湯(500円)」と「ふれあいの湯(300円)」どちらも塩分が濃い温泉で、日焼けした肌に突き刺さります。でもずっと体はポカポカ。

暑い南の島でポカポカになる温泉。温泉から出てまた汗が出て、汗を流すのに温泉に入るのエンドレスループ。その間に島焼酎で給水すれば簡単にダメ人間のできあがりです。

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個人的に好きなスポットが、八丈富士の麓にあるふれあい牧場です。その名の通り牛に触れることができる牧場です。ただ、触れられるかどうかは牛の気分次第。

牧場のお兄ちゃんが牛たちが大好きな餌を持ってきてくれるので、粘っていれば確実に牛をガシガシなでることができます。大きい牛だけでなく、子牛もいるので牛好きとしてはテンションマックスです。

牛好きでないとあまり楽しくはないかもしれませんが、わたしは動物園と牧場をこよなく愛する男。どちらも1日いても飽きないくらい好き。牧場勤務を考えたこともあるのですが、マラソン大会に出られないので断念した過去も。

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ここに愛読書を持ち込んで、プリンを食べながらのんびり過ごせたらどんなに幸せでしょう(やっぱり食べ物か)。牛の名前を呼んだら近づいてくれるようになるまで通いたい。

夏は平泉、冬は八丈島。こういう生活ができたら最高でしょうね。

平泉と同じで八丈島には都会的なものが何もありません。でも何もないという状態がここにはあります。これだけモノと情報が溢れた時代では、むしろ何もないことに価値があります。

今回は10年ぶりの八丈島になりましたが、年に1回くらいは行ってもいいかなと思い始めました。高橋尚子さんを真似てお正月合宿なんていいかもしれません。

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八丈富士には1280段の階段がありますので、ハルカススカイラン前の調整にも利用できそうです。

ちなみに上は八丈島の夜に撮った空の写真。実際にここまでは見えませんが、星座の判別ができないくらいの星空が八丈島にはあります。これも都会的なものが何もないから見えるもの。

この星空を思い出すと年1回とは言わずに年2回でも3回でも行きたくなります。東京から1時間もかからずに行ける楽園。もっともその楽園も東京なのですが。


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著者:昭文社 旅行ガイドブック 編集部
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