名水百選『清水の湧水』鹿児島の豊かさを感じる湧水

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もう何年も中断していた名水百選を訪ねる旅を再開しました。その第1弾が、鹿児島マラソン翌日に裸足ランナー仲間と一緒に行った、鹿児島県川辺郡川辺町にある『清水の湧水』です。

鹿児島マラソンの次の日に、夕方まで時間がありましたが、雲が多くて写真撮影をするのにも向いていない天気でした。そこで駅前でレンタカーを借り、清水の湧水まで行ってから空港で返却するというプランで行くことに。

鹿児島駅からは約28km。車で行けば1時間もかかりません。ただ、バスとなると1時間に1本あるかないか。しかもバス停から30分も歩かなくてはいけません。こういう場所ですと、どうしても車が必須です。

最初は街なかを走っていた車も、次第に峠道に入り、目に飛び込んでくる景色も、緑色が増えていきます。まだ新緑には遠い冬の山ですが、それでも前日の雨のおかげか、空気が澄んでいます。

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花が咲くと桜色のトンネルにでもなりそうな桜並木を通過して、清水の湧水に到着しました。名水百選には久しぶりにやってきましたが、こんなにもきれいに整備されている名水は初めてかもしれません。

掃除も行き届いて、きちんとした施設になっています。

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それもそのはず、この清水の湧水は周辺の3000戸の生活用水になっているのだとか。とてもまろやかで甘みのある湧水が蛇口から出てくる生活。蛇口からポンジュースが出てくるよりも羨ましい。

きっと、こんな水で炊いたごはんは美味しいに違いありません。この水で育ったお米も、想像しただけで口の中が満たされてしまいます。

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湧水がある部分は建物で囲われていましたので、それを見ることはできませんでした。そこから流れている水は、向かい側にある浄水施設への給水した残りということで、本来の水量はいったいどれくらいあるのか想像もつきません。

ありそうでないものがある。

これが率直な感想です。世の中には知られていない美しい場所がまだまだたくさんあるようです。ただ、今回の名水百選を訪ねる旅はまだ終わりません。近くに史跡の清水磨崖仏群があるとのことで、そちらにも行ってきました。

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清水磨崖仏群は、平安時代から明治時代までの約800年間に、200体の供養塔や仏像が彫りこまれました崖です。もちろん、そんなものの存在などこのときまで知る由もありません。

もし清水の湧水に来ていなければ、一生見ることのできなかった景色がそこにありました。美しいを通り越して圧倒される存在感。日本の歴史がここに刻まれていると思うと、恐れ多い感じすら受けます。

それに相反するような穏やかな空気が流れている、岩屋公園とのコントラストが素晴らしい。

日本にはいったい、どれだけの美しさがまだ残っているのでしょう。それら全てを見ることができないであろう絶望感と、これからそれに出会うことができるかもしれないという期待感。

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名水百選を訪ねる旅を再会して正解でした。

今だから感じられることもありますし、今だから視界に入ってくるものがあります。きっと数年前に名水百選を訪れていたときには、まだわたしには早すぎたのかもしれません。

そのとき始めたから今があると思えば、それにも意味があったとは思いますが。

この日の飛行機の時間がなかったら、きっとわたしは何時間もこの地に滞在していたかもしれません。これまでは鹿児島の都市部しか見てきませんでしたが、この日に訪れた景色こそ鹿児島の原風景なのでしょう。

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名水百選を再開する最初の場所として、清水の湧水を選んだのは偶然ですが、ここで見たものは、わたしを再び名水百選の世界に引き戻すのに十分すぎる魅力を見せつけてくれました。

清水磨崖仏群からの戻りに、道の駅「川辺やすらぎの郷」にも立ち寄りました。車で清水の湧水に来るなら、ここは必須のスポットです。

これでもかというほど鹿児島の名産が集まり、地元でしか採れない野菜なども揃っていました。あまりにも安い野菜の値札を見ながら感じたのは、これが豊かということなのだろうということ。

東京のようにお金を出せば何でも手に入るという豊かさもありますが、新鮮な野菜を安く買えるというのも豊かさのひとつです。それも、名水で育った野菜ですから、それだけで美味しいことが保証されています。

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悔やまれるのは、この旅のカバンが小さすぎて、野菜を1つしか買って帰ることができなかったこと。でも、それも含めての一期一会です。縁があればまた来ることになるでしょう。

今度来るなら桜か紅葉の季節に来てみたいものです。それも1日ゆっくりと時間をかけての散策。きっとまた違った表情を見せてくれると期待しています。


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