名水百選『ナイベツ川湧水』〜甘露な水が流れる川〜

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訪問日:2006年11月4日

名水の宝庫ともいえる北海道。ただ名水を飲みたいという理由だけで1泊2日の強行スケジュールで北海道に行ったのはもう7年も前のことになる。北海道での記憶は徐々に薄れつつあるが、それでも北海道で飲んだ水の旨さは今でもはっきりと舌が覚えている。甘露とはほんのり甘いぐらいのものだと思っていたが、北海道の甘露は本当に甘い。自然な甘みを含んだ湧水がいたるところにある。そんな名水天国から名水百選に選ばれたナイベツ川湧水を紹介しよう。

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ナイベツ川湧水は千歳空港から支笏湖に向かう途中の道沿いにある。残念なことにナイベツ川湧水の源水は水源保護地区になるために足を踏み入れることはできない。そして内別川湧水公園内の水はすでに塩素処理されているものだ。関東圏の水道水に比べるまでもなく、それでも十分美味しいのだがわたしはそんな水を飲みにわざわざ北海道にまでやってきたわけではない。

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ということで立入禁止になる手前まで川沿いを遡って行くことにした。湧水公園内をちょっとした散策気分で歩いて行く。数分も歩けば行き止まりになる。そこでわたしは手酌で水を汲み、その水を口に含んでみた。一口で口の中が甘露の甘みで満たされていく。なんとも不思議な甘い水。生水と知りながらも水を汲む手が止まらない。もしこれでお腹を壊しても本望と思えるほど水を飲み続けた。

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本州でいくつかの名水百選を訪問していたが、これはまさに別格と言い切れる水の旨さだ。これは日本の神が宿るというよりはアイヌの神が宿る水。本州の水とは明らかに異質なものを感じる。本州の名水がある場所は、神様がそこにいることを感じるような雰囲気があるが、このナイベツ川湧水は湧水がいやこの空間が神様そのものなのではないだろうか。空気の透明感、水の透明感。純粋とはこういうことを言うのだろう。

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せっかくの北海道なので湧水公園を少し離れ支笏湖まで足を伸ばしてみよう。これぞ大自然と呼ぶべき雄大な景色を満喫できるだろう。ナイベツ川湧水の透明感もすごかったが、支笏湖の透明感も素晴らしい。穢れなき湖がそこにある。支笏湖で食べたヒメマス料理は支笏湖やナイベツ川のように透き通った味で、全く癖がない。北海道はずるい。こういう美味しいものがあたり前のように手に入る。

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美味しいご飯はおいしい水が作るのだというのがわたしの持論だ。美味しい名水がある土地のご飯はもれなく美味しい。磐梯山周辺や柿田川湧水もそう。そういう意味では名水天国である北海道の食べ物が美味しいのはあたりまえなのだ。甘露な水で炊いたご飯はそれだけで甘く炊きあがる。やはり北海道はずるい。冬の寒さを耐えられないから北海道に住むことはできそうにないけど、できることなら1年の半分は北海道で名水とともに暮らしたいものだ。

 

所在地:北海道千歳市蘭越 
アクセス:千歳市内から支笏湖に向かう支笏湖通左側
環境庁選定名水百選:ナイベツ川湧水

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