UberEatsの配達先が出前館だった!出前館によるUberEats配達員勧誘の実態にせまる

少し前のUberEats配達で、配達先が「出前館」という案件がありました。お店で商品をピックアップして、出前館の拠点まで運びます。出前館の人がデリバリーを頼みたいわけではなく、出前館の拠点にUberEats配達員を誘い込むためです。誘い込んで痛めつける……わけではなく、出前館に勧誘します。

出前館ってアルバイトなのでは?と思うかもしれませんが、最近は委託にも力を入れていて、かなりの人数をUberEatsから引き抜きしています。正確には掛け持ちできるので、単純に出前館の配達員を増やすために行っています。UberEatsにしてみれば掛け持ちとはいえ実稼働している配達員が減るので、迷惑な話でしょう。

ただ、出前館もそろそろ本気でシェアを取り戻さないと、億単位の赤字が積み重なって潰れてしまいます。コロナ禍を利用して攻勢に出たのでしょう。配達員を奪ってUberEatsの力を削ぎ、自分たちは受けられる注文を増やすわけです。UberEats vs 出前館の仁義なき戦いが、水面下で繰り広げられているわけです。

もっともUberEatsは参入障壁が低く、まだ配達員が余っている状態で、配達員を冷遇する傾向にあるので、出前館に誘われると「ちょっとやってみようかな」となります。おそらくキャンペーンだと思いますが、「1配達800円です」と言っていたので(本来は715円)、それに釣られて出前館の委託を始める人もいるのでしょう。UberEatsはインセンティブ込みで1配達550円くらいです。

私が出前館の拠点に商品を届けたときには、2人の若い子が出前館の説明を受けていました。めんどくさいなと思ったのですが、なぜか私には「興味ありませんか?」と軽く聞くだけで終わり。「困ってないので」と言ったら「1配達800円です」と返してきただけした。

よっぽど出来ない人だと思われたか、出前館よりもUberEats向きだと判断されたのか。実際に1配達いくらというのは問題ではなく、大事なのは1万円稼ぐのに何時間かかるのかということです。出前館は1時間で4配達できるという話もありますが、普通は1〜3件といったところでしょう。

面倒なのはクリック合戦になるということと、配達時間が決まっていて遅配すると叱られるのだとか。配達をしてみるとわかりますが、配達しながら頭を使うのはなかなか難しい作業です。もっともUberEatsのように1回の配達で5km先に運ぶようなこともないので、楽なのは間違いなく出前館です。

そして経験を積めば、UberEatsよりも稼げるはずです。ただ、引き抜きに力を入れた結果、出前館でも時間帯によっては配達員過多な状態になっているらしく、以前ほどは稼げないとか。エリアによっては1万円稼ぐのに8時間以上かかることもあります。UberEatsはインセンティブ込みなら7時間で終わります。どちらも結局大差ありません。

ではなぜ私が出前館に興味がないのか。それは経営が健全ではないから。大きな資本を武器に、赤字経営を行いながら拡大しているのは、普通に考えて気持ちのいいことではありません。42億円の売上に対して57億円の販管費。高額な配達費や頻繁に行われている配達料無料キャンペーンは出前館が赤字になりながら捻出したものです。

稼げるならいいじゃないかと思うかもしれませんが、いつまでもそんな状態が続くわけがありません。UberEatsは配達員には優しくありませんが、経営はそこそこ健全に思えます。超薄利多売の綱渡りですが、なんとか上手くやりくりしている感はあります。

だとしたら、まだUberEatsのほうが自分には合っている気がします。私が拠点としているエリアは、掛け持ちしなくてはいけないほど暇な時間はありませんし、今はトレーニングのために1日20配達と決めているので8時間労働ですが、1日1万円目標なら7時間で終わります。

ただ出前館も必死なんだなということは伝わってきます。これからもしかしたら配達員がもう少し優遇される時代に突入するかもしれません。ただどちらも金のなる木があるわけではないので、誰かにしわ寄せがいきます。そう考えると弱いのはやはり配達員。UberEatsも出前館も美味しいのはあと2〜3年かもしれません。

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