データと熱意で人を動かす記事を書く

データと熱意で人を動かす記事を書く

昨日のTwitterで少し苛ついたツイートをしました。できるだけTwitterにネガティブな書き込みはしないようにしていますが、ライターとして記事を作るときにわたしがとても大切にしていることにつながるので、あえてつぶやきました。

記事を書く上でわたしは信憑性を重視しています。ですので、かなりの時間をかけて調査をした上で書きます(勢いで書くこともありますが)。そうなってくるとデータがとても重要になってきます。

あまり需要はないかもしれませんが、このブログではライティングについても記載していこうと思うので、そのことについて少し詳しくご紹介していきます。

人を動かすのは「驚き」と「信憑性」

どんな文章であっても、それを書くのには目的があります。わたしが運営しているRUNNING STREET 365では読者であるランナーに役立つ情報を提供することを目的としていますが、記事のひとつひとつはもう少し具体的な目的があります。

例えばランニングシューズを紹介する記事では、ランニングシューズを購入してもらうことが最終的なゴールになります。

このとき、メーカーがプレスリリースなどで出している情報だけをリライトした記事を書いても読者にはまったく響きません。そんな情報はニュースサイトなどで簡単に手に入れられますから。

もちろんヴェイパーシリーズのように、新商品の記事を見ただけで飛びつくアイテムもありますが、ほとんどのランニングアイテムはそうではありません。そういうアイテムを売るための方法は2つしかありません。

  • 驚きを与える
  • 信憑性を提示して安心させる

最も人が動きやすいのが「驚きを与える」です。「ワークマンの980円ランニングシューズでフルマラソンを走ってみた」は、980円のシューズでサブ3.5を達成したという驚きからSNSであっという間にシェアされました。

その後、ワークマンの980円シューズがどの店舗からなくなってしまうほど売れました。ただ、この方法はどのアイテムでもできるわけではありません。最初からインパクトを与えられる商品というのは、それほどたくさんありません。

ですので、ほとんどのアイテムは信憑性を提示するという手法を取ります。それについては次章で詳しく解説します。

信憑性はデータで示すしかない

「かつてないクッション性と反発性を兼ね備え、どんなランナーにも適しています」というのは、ほとんどのシューズメーカーが新製品を出すときのうたい文句として使います。

これをそのまま受け入れて記事を書く人がいますが、ライターとしてはそれが1番やってはいけないことです。もしAというランニングシューズでそれを書いた後に、Bというシューズでも同じように書いたら読者は混乱します。

そうならないためには「かつてないクッション性と反発性」といった抽象的な文章はできるだけ使わないようにします。というよりも、まずは「それ本当か?」という視点で情報収集を始めます。

そのクッション性と反発性を裏付けるデータがあるのかどうか。もしくは物理的な構造でもかまいません。記事を書くときには「こういう理由でクッション性と反発性がある」と客観性を持たせないと信憑性は得られません。

百歩譲ってデータでなくてもかまいません。過去のシューズと比べて何%の向上が見られるのかといった「数字で示された結果」が記事を書く上でとても重要になります。

それがないのに「これはすごくいいんです」と繰り返されても、それを鵜呑みにするほど消費者は愚かではありません。仮にそれを信じて購入して、思ったほどではなかったら、今度はメーカーそのものの信用が下がります。

情報発信者としても「これはすごくいいんです」を鵜呑みにして記事を書いて、それによって商品を買った人が「全然よくない」となったら、「RUNNING STREET 365は提灯記事を書くから信用できない」となります。

そうならないためには、きちんとデータで自分が納得してから記事を書く。これがわたしのスタンスになります。ですので1本の記事にかなりの時間がかかることもあります。

データに情熱を加えて文章を書く

記事を書くときにはデータが重要だとお伝えしましたが、実はデータだけを並べても人を動かすことはできません。データは信憑性を高めることはできても、背中を押すまではいきません。

だからライターという仕事があるわけです。データを根拠に熱を持って文章を書くことで記事そのものにエネルギーが生まれ、「そこまで言うなら買ってみよう」となるわけです。

このため、ランニングシューズの記事の場合、商品紹介ではなくレビュー記事のほうがPVが高くなります。実際に履いたときの熱を伝えることができるので、読者の心を動かしやすいためです。

「こんな理由ですごいシューズで、実際に履いてみたらやっぱりすごかった」となると読者は気になるわけです。そこに考察として「こういう弱点もあるので気をつけて」と加えれば信憑性がさらに上がります。

ネガティブな要素を隠さないこと。

情熱を持って記事を書くということと、提灯記事を書くというのは違います。自分の好みではない部分も含めて愛すること。それはもう恋愛と同じことです。アイテムに惚れ込んで、でも盲目にならずにみんなにPRする。

これがわたしのライターとしてのスタンスです。惚れ込むためには商品のことをよく知らないといけないわけで、そのためにデータが重要になります。商品は自分で自分を語ることができませんから。

まとめ

  • 人を動かしたいなら驚きか安心を与える
  • 驚きを与えられないアイテムは安心を与える
  • データがあることで信憑性が上がり安心につながる
  • 信憑性に情熱を加えることで人は背中を押される

今回は「ランニングシューズを売る」というという話をベースにしましたが、これは別の商品やサービスでも同じです。データがないのにいくら「すごいから買って」と言っても人は動きません。

きちんと数字で示すことができるかどうか。人を動かしたいのであればいきなり文章を書き出すのではなく、まずはデータ収拾からはじめましょう。

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