画像を無断転載された!【ネットにおける著作権の基礎知識】

画像を無断転載された!【ネットにおける著作権の基礎知識】

先日のTwitterで下記のようなつぶやきをしました。

Facebookのタイムラインに、見たことのある画像が上がってるなと思ったら、わたしのサイトで書いた記事に使っていた画像で、それを他の人がブログに転載し、その記事の内容がよかったので、たくさんの人にシェアされて、わたしのタイムラインにも出てきて無断転載が発覚しました。

そのことについて詳しく書いておくのと、ライターが頭に入れておくべき著作権や画像転載についての基礎知識についても説明しておきます。

ちなみに先に伝えておきますが、無断転載した相手の対応がしっかりしていたので大きなトラブルに発展していません。その経緯も含めてお伝えしていきますので、参考にしてもらえればと思います(相手を晒すような内容にはなっていません)。

画像の無断転載が起きた

画像の無断転載が判明した流れは、すでにお伝えしたとおりです。ただ、その記事を書いた人は、わたし自身もFacebookでつながっていました。知り合いというのではなく、友達申請があったのでOKしただけの関係です。

わたしは基本的に、相手がランナーであればFacebookの友達申請を断ることはありません。こうやって情報発信をしている立場ですし、FacebookやTwitterは重要な情報収集の場ですし、ランナーとつながっていられる場でもありますので。

ここではその人をAさんとしておきましょう。Aさんはランニング関係の仕事をしており、その一環としてブログで情報発信をしています。Facebookをビジネスとして使っているのもあり、友達の数は上限の5000人に近いような人です。なので、わたしの存在は1/5000の誰かといったところでしょう。

使われた写真は、東京マラソンでのスタート時点でのゴミが散乱しているものでした。おそらくこのブログから画像を取ったのではなく、グーグル検索で「マラソン ゴミ」と入れて調べたのでしょう。そこにちょっと目を引く写真があり、それをテーマに記事を書いたのだと思います。

それなりに熱のこもった記事でしたので、多くの人が「これはシェアしなくては」となったのでしょう。

わたしは自分の写真が無断転載されることには「どうでもいい」と思っています。今回転載された画像も、画像検索すると他のサイトでも使われているのがわかります(Google Chromeで画像を右クリック→画像検索)。このブログには2000記事以上があり、そのすべての画像が転載されているかどうかをチェックなんて、とても無理です。

ただ、今回は少し思うこともあり、そのまま放置せずに動くことにしました。

無断転載が判明したあとに起きたこと

Aさん自信もFacebookで自分の記事をシェアしていたので、まずはそのコメント欄に釣り針を置いておきました。「ランナーはマナーを守りましょう」という内容の記事だったので「人の画像を勝手に掲載するのはマナー違反じゃないの?」といったニュアンスのコメントを書き込みました。

それを読んだ本人から連絡があったのですが、謝罪の言葉があるだけだったので「謝罪ではなく、いつまでにどう対処するのか連絡して欲しい」と返しました。

すると「15時までに写真を消します」とのこと。

たぶん普通ならこれでおしまいという話なんだと思います。でも、わたしがAさんにアクションをかけたのは、無断転載を問題視したからではないので(それはそれで問題ではありますが)、わたしにとって「写真の削除」は0点の回答でした。

たしかに写真を消せば、物理的に無断転載はなかったことになります。でも、無断転載をしたことそのものはなかったことにはできません。

「ランナーマナーを守りましょう」という記事なのに、記事そのものがマナー違反をしている。盗んだ画像を元に書いた記事だと知らずに「いい記事」としてシェアしてくれた人がたくさんいました。

誰も読まない記事ではなく、多くの人が共感したわけです。でもその記事に問題があるなら、シェアをしてくれた人たちや、いい記事だと思った人を騙している、裏切っているのと同じことです。

Aさんは、無断転載については「間違ったことをした」ということには気づきました。でも、周りの人を騙したということに関しては自覚もしていないですし、それが信頼関係を損なう行為だということについては理解していないようでした。

そこでわたしは「写真を消すのはどうでもいい。記事をシェアしてくれた人に謝るべきは?」とAさんに伝えたわけです。

悪いことをしたと思うなら、信じてくれていた人に謝るのが筋だと伝えたところ、Aさんはそれをきちんと理解して、Facebookで謝罪の文章を書いていたので、一件落着となりました。一連の流れを文章にすると、わたしがただの偽善者のようにしか見えないのですが、気にしないでおきます。

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無断転載は信用を失う

わたしたち情報発信者にとって重要なのは、読み手との信頼関係です。ブログで稼ぎたいだけというのであれば、信頼関係なんて無視するほうがてっとり早いのですが、情報発信を届けようという人間は信頼関係を一つひとつ積み上げていかなくてはいけません。

だから、どんなにいい記事を書いていても、その記事がルール違反やマナー違反をしていてはいけません。インターネットの世界では、記事や画像の盗用があたり前のように行われています。そうすると楽に稼げるからです。だから、大手ライティング会社が仕事を発注するときには、ほぼコピペチェックをします。

ライティングの仕事を依頼したら、コピペ記事が上がってきたというのは珍しいことではありません。でも、それをするとサイトやその運営者の信頼が下がります。場合によっては訴訟問題にまで展開することもあります。ですので記事や画像の登用に関しては神経質だと思われるくらい気を使います。

例えば今回の件を放置していたらどうなるか。元ネタになった記事は7万PV以上あり、多くのランニング関係者が目にしています。記憶に残っているというのは1部の人だけかと思いますが、それでもシェアが広がると「この写真は見覚えがある」という人も出てきます。

そこから「あの人は写真の無断転載を平気でする、リテラシーに欠ける人」という印象がついてしまうこともあります。その結果、本来は請けられた仕事が消えてしまうというようなことが起きます。

どの業界でも失った信用を取り戻すのは簡単ではありません。むしろ悪い印象がつくとそれが黒歴史としてつきまといます。だから、わたしたちライターは正しく記事を書かなくてはいけません。正しくインターネットのルールを守らなくてはいけません。

ネットにおける著作権の基礎知識

インターネットのルールを守るといっても、難しいことはひとつもありません。著作権を意識するときにすべきことは2つだけです。

  • 自分の文章、自分の写真で記事を作る
  • 著作権フリーのものを活用する

インターネットで調べると、画像の引用元を明確にしておけば転載してもいいと紹介しているサイトもあります。確かにそうかも知れませんが、どうしても引用しなくてはいけない状況なんてほとんどありません。それでも引用したいなら、元記事の作者に転載の許可をもらうべきです。

無断転載をしないと記事をかけないのであれば、無断転載をしないと自分の伝えたいことを伝えられないのであれば、ライティングを仕事は向いていないので転職するのをおすすめします。自分の言葉で文章に魂を込めて伝えるというのが、ライティングの基本です。

もしこれを読んでいる人で、すでに無断転載の経験があるなら、ここから切り替えてください。過去のことは変えられません。もちろん写真の差し替えができるならそれに越したことはありませんが、大事なのはこれからです。間違いは誰にでもあります。大事なのは間違いに気づいて前に進めるかどうか。

Aさんが本当にこれから切り替えられるのかどうかはわかりませんし、正直なところ興味もありません。ただ、自分の武器で戦える人になってほしいなとは思います。彼は自分を「未熟」といいました。まだ未熟で許される年齢であることをちょっとだけ羨ましく思います。

最後にネットの著作権について、もう少し具体的に知りたい人のために、参考になる本をご紹介しておきますので参考にしてください。

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