ライティングで固定クライアントを確保する3つの条件

ライティングは誰にでも始められる仕事です。 クラウドソーシング「ランサーズ」のようにフリーランスが仕事を受けられるプラットフォームがありますので、そこに登録して仕事を請ければいいだけです。単価が安いものは誰も手を出さないので、初めてライティングをする場合には、それらをこなしていけばいいだけです。

ただ、そういう仕事を延々と続けていくわけにはいきません。1つの案件が終わったら、また案件を探して……なんてやっていたら、効率が悪くて生活できるだけの稼ぎを得るのは大変です。

だからライターにとって大切なのは、固定のクライアントを確保することです。

ひとつの案件が終わったら、すぐに新しい案件を用意してくれるクライアント。もしくは、期間が空いても「いま頼めますか」と声をかけてくれるクライアントとどれだけ繋がれるかが、ライティングの世界で生き残るにはとても重要になってきます。

でも、現実はほとんどの人が、固定のクライアントを見つけることができません。そこで、ここでは固定のクライアントを確保するための方法について、わたしの経験を踏まえてご紹介していきます。

目次

固定クライアントを確保する3つの条件

固定のクライアントを確保したいと思っても、誰でも簡単にできることではありません。少なくとも次の条件を満たしていないと、リピートでの発注をしてもらえません。

  • 正しく文章を書ける
  • 要求以上の結果を出す
  • クライアントに媚びない

他のライターさんがどう考えるかはわかりませんが、わたしはこの3つが揃えば、自然とリピートでの仕事をもらえるようになると考えています。それぞれの条件について解説していきます。

正しく文章を書ける

あたり前のことですが、誰が読んでも理解できる文章が書けることが最低条件です。「それくらいできる」と思うかもしれませんが、正しく文章を書ける人はそれほど多くありません。ある意味、この3つの条件の中で、最も高いハードルかもしれません。

わたしはリライトの仕事も請けていますが、「よくこんな文章でお金を取ったな」というような文章がよくあります。クライアントも自分で直すのは無理だと判断して、わたしにリライトを依頼しているのでしょう。

「てにをは」がめちゃくちゃで、文章そのものが何を書いているのか理解不能になっているものも珍しくありません。

この問題は、書いている本人がそのことに気づけないという点にあります。本人はおかしいと思っていないから、そのような文章が出来上がります。でも、クライアントは「2度と発注しない」となります。

自分ではちゃんと書いているのにリピートしてもらえない場合には、正しく文章を書けていないと考えてください。そういう人が取るべき道は2つしかありません。

  • ライターになるのを諦める
  • 編集ツールを使って編集する

小学生くらいなら、まだ正しく文章を書けていなくても、直せる可能性はあります。でも30〜40代になったら、修正するのもまず無理です。なので、ライター以外の道を選ぶのがベストです。適性のないものを続けるのは苦痛でしかないですし、時間の無駄です。

すでに会社を辞めて後に引けないなら、文章作成アドバイスツール【文賢】のような編集ツールを使って、自分の文章を修正するしかありません。最近はこんな便利なツールがあるので、仕事が1回で終わることが多い人は、利用してみるのもいいのではないでしょうか。

要求以上の結果を出す

これはライティングの仕事に限らず、フリーランスが継続して仕事を請けるときの基本です。提出物は相手の要求、期待値をはるかに上回るクオリティで提出してください。クオリティといってもライティングの場合には3つあります。

  • 文章の質
  • 文章の量
  • 納期の早さ

文章の質というのは当然のことですが、相手が要求している文字数よりも1〜2割多い文字数で納品してください。5000文字の案件なら5500〜6000文字が納めるときの理想の文字数です。

ただし、案件によっては少ない文字数を要求されることもありますので、そのあたりは臨機応変に対応しましょう。

次に大事なのが短納期であることです。基本的には5000文字程度であれば、1日1本で納期を計算します。10本分の案件なら10日後が納期です。もちろん他の案件との兼ね合いもありますので、必ずしも10日後にする必要はありません。ただ、それくらいのペースで作業をすすめなくては、クライアントは早いと感じてくれません。

1本だけの案件なら、発注をもらった日に終わらせるくらいのスピード感が必要です。ただし、実際に伝える納期は2日の余裕をもたせましょう。12月1日5000文字の案件を10本もらったら、納期は10日後の11日にしたいことろですが、ここは「12月13日でどうでしょう?」と提案します。

1日はバッファです。余裕のないスケジュールはちょっとしたことで破綻して、納期遅れを起こしてしまいます。何が起きても大丈夫なように1日のバッファを用意しておきます。もう1日は納期前日に納品するためです。

これは少し姑息な方法ですが、期日ちょうどに納品となると、クライアントはきちんと納品されるか不安になります。そうさせないためにも、取り決めた期日の前日までに納品するのがベストです。

クライアントに媚びない

固定クライアントを確保するのにとても大事なことが、クライアントに媚びないということです。仕事をもらうわけですから、立場はこちらのほうが弱くなりますが、そこで媚びてはいけません。

クライアントとライターは同等の立場で向き合わないと、相手からのリスペクトを受けることができません。ビジネスですので、お互いにリスペクトの気持ちがないと長く一緒に働くことができません。

ですので、理不尽な要求にはNGを出す必要があります。それでクライアントを失いことがあったとしても、絶対に媚びてはいけません。理不尽な要求を飲んでしまった瞬間から自分の立場は弱くなります。そうなると、仕事を請けてもストレスになるだけです。

クライアントに媚びなくてもいいだけの成果物を出し、そしてクライアントをリスペクトする。そうなれば媚びる必要はなく、むしろ相手から丁重な扱いをしてもらえるようになります。対等な関係というのは、クライアントにとっても肩の力を入れずに済むので仕事を頼みやすくなるというメリットもあります。

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自分を中心に考えた瞬間にクライアントは逃げる

自分がクライアントの立場になって考えてみてください。

  • 必要以上に単価を上げようとする
  • 納期を守らない
  • 誤字脱字が多い
  • 文章の構成がおかしい
  • 主張が激しい

こういった人に、何度も依頼したいですか?

ライターの数がまだ少なかったころは、それでも仕事はありました。でも、すでに記事を大量生産する時代ではなくなりました。Googleが良質の記事を求める方針を明確にしているので、これからはコンテンツの量は減ります。でも働き方改革で残業ができなくなった人たちが、副業としてライティング業界に参入します。

そうなったときに、自己中心的な考え方しかできないライター、ライティング力の低いライターは淘汰されます。1文字0.3円とかいう仕事しか請けられなくなり、とても生活できなくなって消えていきます。

クライアントに媚びる必要はありませんが、文章を書くのはクライアントのためです。わたしたちライターの仕事は、文章を書くことではなくクライアントを満足させることにあります。ライティングはその道具でしかありません。

正しく文章を書けるのは当然として、良質な文章を適切な価格で提供する。そして依頼された文章には、自分の感情や主張を乗せないことが基本です。その文章は自分のものではなくクライアントのものなのですから。

クライアントが何を望んでいるのか、これだけは常に考えるようにしましょう。そこで出た答えが正しいかどうかは問題ではありません。クライアントの立場になって対応していれば、必ず高い評価をしてもらえます。

反対に自己中心的な考え方をしたら、あっという間にクライアントは離れていきます。ライティングはクライアントとの共同作業で作るものであり、クライアントの意図を読み取って書く必要があります。

自分の主張は自分のブログにでも書いておきましょう。

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