伝わりやすい文章の書き方【必要ない情報は削ぎ落とす】

伝わりやすい文章の書き方【必要ない情報は削ぎ落とす】

副業でライティングを始めたという人の多くが、最初の2〜3案件で挫折してしまいます。自分の文章力のなさと、文章を書くスピードの遅さを知ることになって、まともに稼げそうにないと感じるからです。

ただ、文章を最初からうまく書ける人なんてほんのひと握りで、いま成功しているライターの多くが、そのような時期を乗り越えてきました。とはいえ、その壁を乗り越えるためのコツのようなものがあるので、ここではどのようにすれば文章力が上がるのかについて詳しく解説していきます。

文章はできるだけ短いほうがいい

ライティングの仕事の多くが文字数指定されています。3000文字、4000文字というように指定されていて、これまで文章を書いたことのない人は、その文字数に圧倒されてしまいます。そして文字数を少しでも稼ぐために、文章にどうでもいい情報をどんどんと継ぎ足していきます。

これが文章を伝わりにくくしている最大の原因です。まず頭に入れておいてもらいたいのが、文章は短ければ短いほうがいいということです。

私は東京の原宿にあるお気に入りの古着屋で買い物をしたあと、人気のタピオカミルクティー屋さんに並んで、公園でブランコに乗りながら飲みました。

おそろしいことに、このような文章を書く人が本当に存在します。ここまで極端ではなくても、情報を詰め込みすぎて何を言いたいのか伝わりません。ただ、文字数は稼げるので、こういう文章になることが多々あります。

いらない情報を削って伝わりやすくすると、次のようになります。

私は公園のブランコに座り、原宿にある人気店「春水堂」で買ったタピオカミルクティーを飲みました。

情報を削っただけでなく、「春水堂」という情報を付け加えていますが、短くて伝わりやすい文章になっているのがわかると思います。なぜ情報が少ないほうが伝わりやすいかを次章で説明します。

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文章の中で「主語+述語」がいくつもあるとそちらに引っ張られる

人間は頭の中で整理をしながら話を聞いたり、文章を読んだりします。このとき基本となるのが「主語+述語」の関係です。「誰がどうしたのか」がベースとなって言葉を理解します。ところが上の文では「主語+述語」がいくつも出てきます。

私は買い物をした
私は並んで
私は乗りながら
私は飲みました

「主語+述語」の関係がこれだけあると、文章の内容がまったく頭に入ってこなくなります。人は文章を読むときに情景を思い浮かべます。ですので上記の文章を読むと思考は次のようになります。

私は東京の原宿にあるお気に入りの古着屋で買い物をしたあと
「原宿にお気に入りの古着屋があって、そこで買い物をしたのね。自分の知ってるお店かな?ちょっと気になる」

人気のタピオカミルクティー屋さんに並んで
「そうそうタピオカミルクティー人気だから外せないよね。どのお店だろう?どれくらい並んだ?」

公園でブランコに乗りながら飲みました。
「ふーん」

ここで伝えたいのは、「公園のブランコに座ってタピオカミルクティーを飲んだ」といい事実なのに、読んだ人は付加した情報のほうが気になって、「伝わらない」状態になります。良かれと思って情報を付け加えたことで、そっちに引っ張られてしまうというのはよくあります。

まず書いてみて削ぎ落としていく

文章において情報が多いことはいいことですが、整理されていない情報がたくさんあっても混乱を招くだけです。1文における情報は必要最小限にしてください。「たくさん伝えたい」というのはライターのエゴでしかありません。読み手は「必要な情報だけほしい」わけです。

ですので、文章を書き上げたらそこで完成にするのではなく、削ぎ落とすという作業をしてください。必要ない情報を可能な限り削ってください。

「そんなことをしたら文字数が足りなくなる」と思うかもしれませんが、意味のない文字数で膨らませた文章を納品しても、自身の評価を下げるだけです。3000文字の仕事なら、1文字も無駄にせず大事な情報で埋め尽くしてください。

それで文字数が足りなくなるなら、文章を書く上でのリサーチが足りていません。きちんとリサーチをすれば、どんなテーマでも指定の文字数を2〜3割はオーバーしてしまうものです。そこから削っていけば、自然と指定の文字数に収まります。

せっかく書いた文章を削るのは損した気分になりますし、なんとかして活用したくなりますが、伝わらない文章をたくさん残しておくほうが損です。文章は量ではなく質が重要で、質の低い文章を書き続けていたら、固定クライアントの確保どころかリピート発注をもらえなくなります。

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普段のやりとりもシンプルにする

文章をある程度書ける人は、どんなときも多くを語ろうとしがちです。友人との会話でも、とにかくたくさん話をしたくなりますし、LINEなどでも長文を書きがちです。普段から言葉のやり取りはできるだけシンプルにしましょう。

LINEなどでは、とにかく短く伝えることを心がけてください。このようなメッセージアプリですと主語は必要ないので、単語ひとつで伝えたいことが伝わります。

このお店、雑誌で特集されていたけど、今度行かない?掲載されたばかりだから混んでるかな?【お店のURL】

これは典型的な伝わりにくい文章です。伝えたいことは「このお店に行きたい」ということなのに、あれこれ付け加えるから、相手にしたら「どうしたいの?」となってしまいます。

このお店行こうよ。【お店のURL】

文章として、これで十分なんです。ただ、これだと相手の返信に幅が出てしまうので、実際にはこう書きます。

このお店行こうよ。いつなら行けそう?【お店のURL】

「いつなら行けそう?」まで入れたのは、やり取りを1回分減らすためです。これを入れていないと、相手は行くか行かないかの返信になります。行くとなったときに、「じゃあいつにする?」という話になるのはわかりきっているので、最初から聞いておくわけです。

また「いつなら行けそう?」まで加えることで、本当に行く気があることが相手に伝わります。そのあたりは別の技術になるので、またいずれ解説しますが、とにかく大事なのは削ることです。

自分の頭に浮かんだものすべてを文章にしないように注意してください。雑誌で特集されてたことや、お店が混んでいるかどうかなんてどうでもいいことですし、読み手に迷いを与えてしまいます。

もちろん、足りなくて誤解を与えるのもよくないので、必要な情報は残してください。このあたりは感覚になりますが、下記の別記事を参考にしてもらうと理解しやすいかと思います。

まとめ

長い文章を書けることが文章力だと思っている人がいますが、文章力というのは読み手が読みやすい文章を書く力のことを言います。たくさんの情報を提供すればいいというのではなく、本当に伝えたいことをピンポイントで提供するのがライターの仕事です。

文章を使って人に何かを伝えたいなら、可能な限り情報を削ぎ落とすようにしましょう。

この数年はSEOの優先度の関係で「とにかく1記事の文字数は多いほうがいい」という流れがありましたが、もはやそれは時代遅れのSEOになっています。だって5000文字の記事を読むとなると、読みてもかなり気合いれなくてはいけませんよね。まったくユーザーフレンドリーではありません。

短くても、大事なのことがきちんと伝わる文章を書けること。これがこれからライターに求められるスキルです。いや、ライターに求められる普遍のスキルです。この技術を身に着けているかどうかで、将来に渡ってライターとして生きていけるかどうかが決まります。

文章を書く上で本質となる部分ですので、「文章は短く」は常に頭に入れておきましょう。

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