メディアとして情報発信するためのブログの書き方【日記ブログを卒業せよ】

わたしはこのブログ以外にもRUNNING STREET 365を始めとした、いくつかのサイトを運営しています。このブログは雑多ブログで自分の好きなことを書いていますが、RUNNING STREET 365は限りなくメディアに近いブログという位置づけになっています。

それは意識して狙ったものであり、メディアという認識をしてもらえるようになったことで、自分の行動に幅ができました。ライターを目指すなら、1つくらいこういうマイメディアを持つべきだと思っていますが、実際にマイメディアを繕うと思っても、結局日記ブログになってしまうことが多々あります。

そこで、ここではブログをメディアにするために、わたしが心がけていることについて解説していきます。

目次

ブログをメディアにするには毎日の更新が必須

もしマイメディアを持ちたいと思っているなら、絶対に守らなくてはいけないことが1つあります。それは1日1回は記事を上げるということです。あまりにもニッチな分野だと、1日に1回の更新が難しいかもしれませんが、それができないということは、そのメディアのニーズはほとんどないということでもあります。

  • 毎日更新する
  • 毎日更新できるだけの話題があるカテゴリーで立ち上げる

100%絶対に毎日更新かというと、物理的にそれが無理なこともあります。なので月に1回くらいは書けない日があっても、それは仕方がありません。でも書けない日があるのは許容できますが、書かない日があるのはNGです。

メディアを持つというのはそういうことです。

毎日更新しているから、毎日読みに来てくれます。通勤時や休憩時にサイトをチェックするのが習慣化される。そのためには、少なくとも毎日新しい記事を上げるようにしましょう。書き方を学ぶ前にこのスタンスだけは忘れないようにしてください。

最新情報コンテンツとロングテールコンテンツを混ぜる

RUNNING STREET 365を見てもらえばわかるかと思いますが、基本的には商品やサービスの最新情報を掲載しています。ネタ元はプレスリリースを利用しています。わたしの場合には「PR TIMES」とメーカーのプレスリリースをチェックしています。

これらの情報は鮮度が重要なので、できるだけ早く記事化するようにしていますが、商品やサービスの提供が始まる前に記事にするか、それとも開始日に合わせて記事化するかは、記事内容によって変えています。

プレスリリースを使うメリットは、画像を使えるという点にあります。そう、大手メディアと同じような情報発信ができるので、サイトの信用度も上がります。ただ、これらの新製品・新サービスネタは、いくら書き方を工夫しても賞味期限切れがすぐに来ます。

店舗の紹介であれば、後々ロングテールになることもありますが、基本的には書いてから数日でアクセスがほとんどなくなります。例えば『HUAWEI Band 4 Pro』について書いた記事のアクセスは下記のようになっています。

アップした当日は100を超えるアクセスがありますが、そのあとはゆっくりとアクセス数が減っています。こういう記事ばかり書いていると消耗していくだけですし、何よりもRUNNING STREET 365の存在を気付いてもらえません。

メディアとして重要なのは、存在を知ってもらうことです。だから、最新情報だけでなく、検索に引っかかりやすいロングテールキーワードを意識した文章を書きます。ここは難しく考える必要はなく、人の悩みを解決する記事だと思ってください。

例えばランナーの悩みのひとつが寒さ対策です。その寒さ対策としてホットクリームというものがありますが、これをキーワードに書いた記事のアクセス数は次のようになっています。

書いたのが2017年の2月で、冬になるたびに検索に引っかかるようになっています。Google検索で「ホットクリーム」と入れると5番目にRUNNING STREET 365の記事が出てくるので、そこからの流入が一定数あり、クリックをして記事を読んでくれた人がRUNNING STREET 365の存在を知ります。

メディアとしてのブログの書き方としては、新製品や新サービス、マラソン大会などの情報記事を8、検索を狙った記事を2くらいで書いています。メディアだからといって、新しい情報ばかりを書くのではなく、きちんとSEOを考えた記事も書いていきましょう。

最新情報にも自分なりの考え方を入れる

大手メディアの場合、プレスリリースをそのままコピペすることがあります。大手はそれでもアクセス数を増やせます。そのままコピペするわけですから、記事作成の手間も省けます。でも個人の場合にはそれは絶対にNGです。

Googleは同じ内容の記事があちこちにあることを嫌います。後からアップされた記事はコピー記事ということになって評価が下がります。そして、何よりも読みに来てくれる人が失望します。

わざわざ個人のメディアまでやってきて情報収集するのは、プレスリリースに書かれていない情報が欲しいからです。だから、プレスリリースの情報をベースに記事を1から書き上げます。

  1. プレスリリースの情報を整理して紹介
  2. 読んだ人が疑問に感じそうな部分を調べて追記する
  3. 自分なりの解釈を入れる
  4. 製品やサービスの概要を掲載する

書き方・構成としてはこんな感じになります。重要なのは2と3で、これを上手くできるかどうかでメディアとして見てもらえるかどうかが決まります。プレスリリースは本当に大切な情報しか載っていないことが多く、きちんとそれらを調べておく必要があります。

それだけでも十分ですが、できるだけ自分の意見も入れておきましょう。経験に基づいて「ここは良くないかもしれない」「ここは高く評価できる」と評論家のような視点を入れてください。ただし、自分の思想みたいなものは一切排除してください。

例えば「厚底シューズは良くない」と思っていても、その根拠を明確に示せないのであれば、それは書くべきではありません。そういうのは個人ブログの日記にでも書いておいてください。そう、このブログとRUNNING STREET 365の2本立てになっているのは、そういう意味もあります。

基本的にはポジティブな記事にして、ネガティブな部分は「こうすればよくなる」という提案も含めて記事化します。そうすることでPR会社やメーカーの人の目にとまり、いろいろと声を掛けてもらえるようになります。

そうなったら、もはやブログではなくメディアとして認められたということになります。そうなるまでにどれくらい時間がかかるかは、書き方や記事の質、メディアのカテゴリーにもよりますが、RUNNING STREET 365の場合には半年もかからずにPR会社から声がかかりました。

自分の色を出さない書き方に徹する

ブログをメディアにするときの書き方としては、とににかく自分の色を出さないことが大事です。それではマイメディアにする意味がないと思うかもしれませんが、徹底して自分の色を消しても必ず個性が出てきます。

隠しているのに溢れてくるのが個性で、それくらいの個性が多くの人に受けやすくなります。個人ブログの場合には強い個性が重要で、強い個性がファンを増やすことにつながります。でもメディアはそういうわけにはいきません。

  • 情報を早く伝える
  • 情報を正確に伝える
  • 自分にしか出せない情報を伝える

これが、ブログをメディアにするときの基本的なスタンスになります。情報を早く正確に伝えること。そして、他にはない自分だけの情報を提供する。伝えるのはあくまでも情報であって思想ではありません。

もちろん、コラム記事としてたまには個性のある記事を書いても構いませんが、全体の中で1割を超えるとそれはサイトにとってノイズにしかなりません。もしコラム記事を書きたいなら、自分以外の人にも執筆依頼をして、様々な考え方が混在している状態にしましょう。

メディアはできるだけフラットな状態にあるのが理想です。客観的な視点を重視して、個人的な感情をできるだけ消す。そういう記事の書き方に徹したサイトだけがメディアとしての立場を築くことができます。

まとめ

誰でも簡単に自分の情報発信ができる時代になり、ブログもただの日記から情報発信をできるツールになっています。ところが、まだブログを日記としてしか利用できていないライターがたくさんいます。文章力がずば抜けていたり、個性が強い人でないと、そういうブログでは集客ができません。

ところが日記ブログではなくメディアを目指せば、特別な文章力がなくても、知名度のあるサイトにまで育てることは可能です。ただ、適当にメディアっぽくしても集客できないのは同じで、さらにいつまで経ってもメディアとして認識してもらえません。

これまでライティングをしてきた人なら、一定の文章力はあるはずです。すでにメディアとしての書き方も受注している案件から学んでいるはずです。個を出さないようにしながらも、独自の情報を提供するのはむしろ得意分野ですよね。

自分のサイトだからといって自由にするのではなく、自分なりに一定の規律を作って、自己満足ではなく訪問者の満足度を上げるような書き方を心がけてください。

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