新しい生活様式におけるライティング環境について考える

新しい生活様式におけるライティング環境について考える

MacBook Airの出番がほとんどなくなってしまいました。マラソン大会がないので遠征をすることもなく、取材もほとんどない状態ですのでモバイルするという環境が必要なくなっています。そうなってくると本気で自分のライティング環境について考えるべきかなと思い始めています。

もちろんいつかまた遠征することも増えるのでしょうが、世の中の流れが見えませんし、何よりもマラソン大会が再開される未来が見えません。ではフリーランスのライターにとってどういう環境がベストなのか考えてみるとしましょう。

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メインマシンで写真現像ができないという不満

今までもきちんと仕事をしてきたことを考えると、MacBook Airは遊ばせておけばいいじゃないかと思うのですが、実は1つだけ大きな問題を抱えています。それはメインマシンとしているiMacで写真現像ができないという点です。

まったくできないわけではありませんが、立ち上がりが遅いしメモリも不足していてほとんど使い物になりません。そこで写真現像だけMacBook Airで行っています。MacBook Airで現像してiMacやiPhoneに転送してSNSにアップしたり、ブログに使ったり。

これってかなりムダなことをしています。iMacに十分なスペックがあればここまでする必要はないわけです。

また問題というほどではありませんが、iMacは21.5インチで画面が小さく、調べ物をしながら書くという作業をするときには、サブディスプレイが必要になります。これもあまり美しくないかなと感じています。27インチのiMacがあればすべて解決するかなと。

ただiMacの27インチはお安くありません。必要なスペックで見積もると税抜で248,800円もします。税込なら27万円という絶望的な金額。貧乏ライターにはとても手が届きません。ただ手をこまねいているだけではどうにもならないので、これからの時代のことと合わせていろいろ考えてみるとしましょう。

フリーランスのライターにとって必要なMacのスペック

  • CPU:クアッドコア
  • メモリ:16GB
  • SSD:1TB+外付け2TB
  • ディスプレイ:27インチ(もしくはデュアルディスプレイ)

これがフリーランスのライターに必要になるスペックです。通常のライターならSSDは512GBでもOKです。ただお伝えしましたようにフリーランスのライターの多くは自分で写真も撮るはずです。少なくとも自分で情報発信をしている場合には。そうなると内臓のSSDは1TB、外付けで2TBは欲しいところ。

まずはこの条件でどれくらいの費用がかかるのかMacの種類ごとに見ていきましょう。

iMac 27インチ:268,800円
iMac 21.5インチ:222,800円
Mac mini:142,800円
MacBook Air:174,800円
MacBook Pro 13インチ:194,800円
MacBook Pro 16インチ:268,800円

予算だけで考えればMac miniということになります。ただディスプレイが1つしかないので追加で1台購入しなくてはいけません。ディスプレイに関しては考えていることもありますので、後で別途お話します。

懐具合を考えればMac miniが正解ですが、長く使うものだから1番いいものを買うべきだという考え方もあります。これはアップル製品を購入するときに昔から言われていることで、よりハイスペックなものを購入したほうがいいとされています。

意外と言ってはあれですが、MacBook Proの値段もそれほど悪くありません。消費税が入るので20万円は超えてしまいますが。台北マラソンや花蓮太平洋縦谷マラソンに行けないなら、中止になった他の大会と合わせてなんとかなりそうです。iMacとMacBook Airも売れますし。

ただMacBook Pro 13インチやMacBook Airはどうも中途半端。ケチくさくいくならMac mini、清水の舞台から飛び降りるならiMac 27インチかMacBook Pro 16インチということになります。あとはどちらがスマートかというところ。

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iPadをモバイルするという考え方

Mac miniやiMacにする場合、考えなくてはいけないのがモバイル環境をどうするかということです。MacBook Airを使い続けるというのもひとつなのですが、時代の流れを考えたときに、iPadは選択肢のひとつになります。最新のiPadはマウスまで使えるらしいので。

ただ、どのレベルまで使えるのかは不明。例えば実家に持っていったら仕事になるのかというと、ちょっと難しいような気はします。そこまで考えるならMac miniにして実家に行くときに持っていけばいいだけなのですが。

iPadだけでどこまで仕事ができるか。1年前だったら絶対に無理って言ってたんですが、実はすでにそれが可能なんじゃないかと思っています。少なくとも自分の案件をするという範囲では。外から請けている仕事はWordが必須なので、iPad版のOfficeがどれくらい使い物になるか。

こういうのは実際に使ってみないことにはわかりません。ということはまずiPadを買うということになりますが、やはり気になるのは懐具合。

iPad 128GB:44,800円
iPad Air 256GB:71,800円
iPad Pro 11インチ 256GB:84,800円
iPad Pro 12.9インチ 256GB:115,800円

いろいろ格差社会を感じずにはいられません。なんでしょう同じiPadなのにここまで値段に違いがあるという。正直なところiPad Pro 12.9インチを買うならMacBook Airでいいんじゃないかと思います。キーボードをつけたら軽くないですし。

そうなると話がまた1巡するわけです。

ただiPadはMacのサブディスプレイにもなります。実はこれが大きいような気がしています。自宅でMacBook Pro 16インチ+iPadという使い分け。デスクもずいぶんと広く使えるようになります。いやそもそもiPad1台でも問題なく仕事ができるような感覚もあります。

これまでタブレットは情報を消費する端末でしたが、徐々に情報を作り出せる端末へと進化しています。そうなると、今すべきことはiPad Proを買ってそれをメインマシンにしてみるという試みかもしれません。

時代の流れに乗るのではなくその先を読む

情報発信者としてのライターという立場で、流行りに乗るというのは二流の人のやることだと思っています。一流のライターはその時代の流れの先を読んで行動をします。そして超一流になると時代の流れに関係なく、自分だけのオリジナルスタイルを持っています。

わたしはまだオリジナルスタイルを作れるところまではたどり着いてはいませんが、せめて時代の流れのその先にいたいとは思っています。そう考えたときにパソコンで情報を作り出すというのは数年後にはなくなっていることです。

間違いなくライティングの世界ではiPad Proで仕事をする時代になります。写真の現像はすでにその域にあります。

ふむふむ、自分の選ぶべき道がなんとなく見えてきました。20万円の予算でiPad Proの1TBとその環境を整える。そしてできる限りそれで仕事をしてみるというのを試してみようかと思います。まずは使ってみないことには話になりませんから。

そのままで仕事になるなら、MacBook AirもしくはiMacを手放すとしましょう。そもそもいまのiMacはMacBook Airが壊れたときに緊急事態の回避として購入したものです。MacBook Air1台でもなんとかなるはずです。できれば買い替えたいところですが。

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まとめ

流行に乗るのではなく流行の先を読む。できることならオリジナルスタイルを確立する。そういう自分でありたいところです。そういう意味では時代の流れはすでにiPad Proに向かいつつあります。ならそれを早めに体験するのもありです。

スマホをRakuten Miniにしたことで、オリジナルスタイルも徐々に確立しつつあります。新しい生活様式に合わせてライティング環境を大きく変える。普通に考えればデスクトップをいいものにすべきなのでしょう。でも、いま良いとされているものが1年後に良いかどうかはわかりません。

とりあえず、わたしが目指すのはスマートなライター。そのためにiPad Proというのは案外面白いのではないかと気づきました。問題は20万円の予算をどうやって確保するか。まぁ急いでいるわけではありません。年末までになんとかするとしましょう。

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