損して得を取るという感覚があればライターはオンリーワンでいられる

  • 2021.10.28
  • (更新日:2021.10.27)
  • WRITING
損して得を取るという感覚があればライターはオンリーワンでいられる

昨日は取材でとある場所へ。地域の取材だったのですが、クライアントからは現地に行く費用を出せないから行かなくていいと言われたのですが、それでは記事にできないからということで自腹で出張。別にクライアントを批判するわけではないですが、現地を見ずに地域の記事を書くというのは、個人的には好きではありません。もちろん書けますよ。何でもネットに載ってますから。

ただ、現地に行かないと分からないこともあります。現地に行かないと出会えない人がいます。私はそこにこだわりたい。もっとも、2時間程度で行ける範囲でしたので行きましたが、これが北海道とかだと流石に自腹はきついかもしれません。いや、金額よりもスケジュールの方が大変。いずれにしても、ライターにはライターなりのこだわりがあります。

依頼があった通りにしか仕事をしないライターも多く、むしろそっちが主流。私はRUNNING STREET 365があるから、自分のやり方というものがある程度固まっています。マラソン大会をあたかも自分が走ったかのように書くこともできますが、そこには熱もなく、読んでいる人の心を動かすことはできません。心が動かなければ、そこから発展もないんです。

文章を書くだけなら誰でもできます。でも、取材なしだと大抵は文字の羅列になってしまいます。仕方ありません、伝えるべきことが見えていないのですから。ノウハウ系の記事なら、体験していなくても書けますし、有益な記事に仕上げることもできます。でも、人について書くとき、人が思いを込めて作ったものについて書くときには、自宅の部屋に閉じこもっていたのでは何も書くことはできません。

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クライアントはそれでいいと言っても、そこは自分のプライドの話。そして、そのクライアントの仕事は次から請けないこと。昨日も書きましたが、いくら高単価でも請けていい仕事とそうでない仕事があります。今回は指揮命令系統で、私はかなり下の方にいて、相談に対する回答が数日かかるような状況だったので、やはり請けてはいけない仕事でした。下流にいることは問題ないのですが、決定権が上にしかないので、ただ待たされる。

今回も取材に行くと先方に伝えてから、行かなくてもいいとの連絡。まあ組織で働くというのはそういう理不尽にも耐えなくてはいけませんが、それが嫌で飛び出したのもあるので私は基本的に排除。請けた仕事は全力でやりますが、継続はなし。それで生活が苦しくなってたとしても、武士は食わねど高楊枝。きっと前世は農民ですが、ライターとしての気風だけは大事にしたいところ。

実際に今回は思わぬ巡り合わせが2つほど起こりました。おかげで記事を書くときに使えるネタが増えて、自分だから書ける、取材したからこそ書ける記事に出来そうです。これは自宅のディスプレイ前で検索窓と格闘していたのでは得られない情報で、やっぱり人は動かないとダメだなと。動いたことで何かが起きます。生きた情報が手に入ります。それが私の評価にもなるわけです。

昔の人は「損して得取れ」という言葉を残しましたが、きっとそれが私たち現代人に欠けている感覚。どうしても目先の得を得たくなる。そしてトータルで損をする。これは投資をする人も同じですね。目先の利益が欲しいから上がっている株を買った結果、暴落して損をする。ところが賢者は下がってる株を買うわけです。当然損をしますが、安く仕込むことができ、上昇したときにプラスになります。

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それはともかく、損をすることを恐れないことと、行動することが私のライターとしての基本軸。それをすればオンリーワンになれます。だってみんな得を取りに行くから。ランニング業界で損を取りにいっているサイトはRUNNING STREET 365くらいだと思います。みんな生活がかかってるのもありますし、それを悪いこととは思いません。でもそれは組織の理屈で、私のような個人はむしろ組織のやり方とは距離を置かなくては生き残れません。

私なりの処世術というやつです。意識してやってるわけではなく、後から整理したらそうだったというだけですけどね。そういう意味では、損して得取れの精神を植え付けてくれた親の育て方に感謝です。自分さえ良ければいいという考え方に対しては厳しく育ててくれましたので。それを意図していたかどうかは分かりませんが。少なくとも両親ともに「我先に」タイプではなく、私はその背中を見て育ったわけです。

とにかく動くこと。それが無駄になることだってあります。でも人生トータルで考えたら無駄ではないなんてことはいくらでもあります。私みたいな人間は、そういう人の行かない道を進むほうが向いてます。大通りは恥ずかしくていけません。みんながやりたがらない役を演じる。ただし、自分の軸と違う軸には乗らないこと。スタンスの違いを見なかったことにはできません。

結局のところ、自分の価値観で動くしかないんですけどね。私がいくら「動いたほうがいい」と言っても、それが届かないことのほうが多いわけで、人間は怠けたい生き物です。ただ、上手くいかないなと感じたときは試してみてください。あえて損を取る。損することを恐れずに動いてみる。そうすれば、ちゃんと見ていてくれる人がいます。いや、見ていてくれる人がいなくても、やるだけやったという気持ちにはなります。そういう生き方も悪くないものです。

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