山に裸足で入るということ

わたしは山の神様への礼儀として、夜の山には入らないようにしています。ただ、山にはよく裸足で入ります。これは礼儀とかそういうことは関係なく、わたしにとって裸足もシューズも違いはなく、気持ちいいから裸足になります。

裸足に詳しい人たちは「アーシング」だとか言っていますが、わたしはアーシングが何なのか知りませんし、興味もありません。「楽しい」に理屈はいりませんし、自分が裸足になる理由を正当化する必要もないので。

裸足で山に入って、山登りをする人に叱られたという話をときどき耳にします。幸運にもわたしはそのような経験は1度もありません。もちろん話しかけられることはよくあります。

そういうときても否定的になるのではなく、どちらかというと面白がってくれたり、「何らかの修行をしている」と好意的に受け取ってもらえることのほうがほとんどです。

理由は分かりませんが、わたしはどこに行っても親切にしてもらえることが多く、反対に面倒な人に絡まれるということがほとんどありません。雰囲気があまり関わってはいけない部類の人間に見えるのかもしれません。

確かに、普段は何を考えているか分からないような、気難しい顔をすることがよくあります。少なくとも軽い気持ちではないと思ってもらえるような気がします。本人はいたって軽い気持ちなのですが。

人は見た目じゃないと言いますが、まあ見た目だと思います。人に与える印象は人間関係に明らかに影響を与えますし、悔しいことですが(そうでもないか)、やっぱり美男美女のほうが人に好かれます。

自分のことは自分ではよく分かりませんが、わたしの場合は人を寄せ付けない雰囲気があるのだと思います。だから、山に裸足で入っても注意するのではなくちょっと距離を置かれてしまう。

理不尽に叱られるよりはいいかと思います。でも、山以外の色んなところで距離を置かれてしまうわけですから、良い面もあれば悪い面もあります。

ただ、山は裸足で入るべきではないとは思います。いや、裸足で入っても構わないのですが、必ず履物は持っておくべきだと。裸足は100%安全なわけではありません。それはシューズも同じですが、裸足にはシューズにはないリスクがあります。

だから、いつでも履けるようにしておく必要があります。裸足で山に入って足をけがして下山できないなんていうのは、絶対に合ってはいけないこと。だから、きしんと履物を用意しておき、限界になる前に履くこと。

当たり前のことではあるんですが、裸足にこだわるとそれができなくなります。なぜか、自分だけは大丈夫と思ったり。もちろん里山くらいなら履物を置いていってもいいと思います。わたしもいつものコースなら山の入口に置いていきます。

でも、きちんとリスク管理をすること。自分のことを過信しないこと。これだけは裸足で山を走る上で、絶対に忘れてはいけないことだと思います。危険を感じたらすぐに引き返すというのも含めて、とても大事なことです。

そして、裸足であることを注意する人がいるなら、やはりそこは従うべきだと思います。この判断は人それぞれだとは思いますが、わたしは山の神からの知らせだと思うことにしています。

注意してくれる人がいるということは、そのまま裸足で進むと何らかのトラブルが待っている。非科学的で根拠もありませんが、そう思うのが1番スマートな気がします。注意した人のイライラも収まるのでしょうし。

周りに嫌な思いをさせてまで裸足にこだわることはない。これがわたしの持論です。普通の人は裸足で山に入ったり、フルマラソンを走ったりすることを理解できません。なのに理解してもらおうというのは傲慢な考え方です。

「裸足になれば分かる」と言う人もいますが、たぶんほとんどの人は分かりません。山の中で裸足になるのは、整備された公園で靴を脱ぐのとはワケが違います。マラソンを裸足で走るというのも、体ができていないとできません。

そして、ほとんどの人は裸足になる必要なんてないわけです。ケガをしにくい?大地を感じられる?そういう難しいことをエビデンスもなく、感覚だけで語るから裸足は避けられています。

「楽しければいいじゃない」これで十分なのに。

わたしが裸足で山に入るときに心掛けているのは、笑顔であることです。石を踏んだり枝を蹴ったりして痛くても笑う。楽しさだけを全面に押し出します。難しいことはありません。楽しいからやってるのですから、それを表現するだけ。

それを見て「楽しそうだ」と感じてくれるのも、裸足を注意されない理由の一つかもしれません。真似をしてほしいとは言いませんが、山で裸足を注意されることが多いという人は、そうならないためのヒントとして覚えておくといいかもしれません。

ただし、楽しいというのは陽気だったり、はしゃいだりするのとは違いますので、そのあたりをよく考えた上で実行してもらえればと思います。


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著者:田宮 陽子
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