フルマラソンを裸足で走る意味【裸足ランニングは情報量が多い】

昨日は2月とは思えないくらい気温も高く、ウーバーイーツの配達もなかったので久しぶりに裸足ランニングをしてきました。そもそも10km以上のランニングが愛媛マラソンぶりだったような気がします。愛媛マラソン前までは配達員の仕事でいっぱいいっぱいになってましたが、ここ最近は少し余裕があります。

毎日50kmの自転車漕ぎができる体になってきたと同時に、裸足力が圧倒的に落ちていることを痛感することになりました。足裏が絶望的に弱く、よくこんな足で鹿児島マラソンを裸足で走ろうと思ったものだと、我ながら感心します。

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裸足ランニングは足裏維持のために継続が重要

裸足ランニングは走り方ばかり注目されますが、本当に大事なのは足裏の耐性です。これができていないと、いくらきれいなフォームで走っても、レースでは使い物になりません。自分が挑むレースを痛みなく走りきれるだけの耐性がないと、レース終盤はただただ痛みを耐えるだけになります。

ただ、足裏の耐性というのは使い続けることでしか高めることができませんし、維持することもできません。それなりの荒れた路面を定期的に走って、痛みに慣れていればレースで足裏を消耗することはありませんが、数ヶ月サボったらまた足裏づくりから始めなくてはいけません。

だから定期的に裸足ランニングをしなくてはいけませんが、冬場はやはり頑張れないものです。暖冬と言われても朝晩は気温が10℃以下になるので、そんな状況で裸足ランをしたら、寒さが痛みになってしまいます。人間の体がそうできているので、これは回避できません。

だからといって、裸足ランニングをやっていないと、今度は足裏が弱くなって走れなくなりますので、裸足ランナーにとって冬をどう乗り切るかがとても重要になってきます。わたしは裸足ランニングを10年近くやっていますが、冬を上手に乗り切れたのは1回あるかないかです。

覚えたランニングフォームは失われない

足裏は使っていないとすぐに弱りますが、裸足でのランニングフォームは簡単には失われません。というよりも、わたしの場合には定型というものがなく、常に変化しているので、数ヶ月休んだくらいで裸足で走れなくなることはありません。

そもそも今はシューズを併用していますし、勝負レースはランニングシューズを履いています。シューズの走り方と裸足での走り方は違いますが、意識して使い分けているのではなく、無意識もしくは体が知っているので、迷うことはありません。

これは裸足ランニングがすごいということではなく、それだけ走り込んできたということです。誰だってわたしと同じくらい裸足で走れば、フルマラソンくらい簡単に裸足で完走できます。でも、みんなは他にやりたいことがあるので、同じように練習しない。だから裸足でフルマラソンが大変だと思う。

あたり前のことですし、練習せずに走れるようになりたいなんてそんな上手い話はありません。でも練習すれば誰でもできるようになります。というよりも、足裏さえ問題なければ、今すぐにでも裸足で走れます。

裸足はシューズより細かな筋肉も使う

ちなみに裸足とシューズでは使う筋肉がかなり違います。正確には裸足ではシューズで使っていない筋肉を利用します。だからシューズで疲労して走れなくなっても、裸足になれば走ることができます。でも裸足で筋肉が疲労したらシューズでは走れません。

シューズで走り続けてきた人は、この裸足で使う筋肉を鍛えていないので、裸足になるとすぐに「これはやばい」と感じます。これは鍛えられてないだけなので、1〜2週間も継続していれば、すぐに慣れてしまいます。

ちょうど足裏が慣れてくるのと同じくらいの期間ですので、足裏がオーバートレーニングを防いでくれるとも言えます。足裏が痛くなって走れなくなったとき、ふくらはぎなどの小さな筋肉も実は限界を迎えている。だから、裸足ランニングでは足裏が痛くなったら、そこが止めどきです。

フルマラソンを裸足で走る意味

よく、マラソン大会を走っていると「なんで裸足なんですか?」と聞かれます。困ったことにわたしはその答えを持ち合わせていません。だから「楽しいから」と取ってつけたようなことを言うのですが、楽しいともちょっと違います。

実際にたくさんの声援をもらえるから楽しいです。でも、本当のわたしは目立つのが好きではないタイプですので、声援をもらうと照れくさくなります。1人裸足24時間マラソンをやったように、別に声援がなくても淡々と走れます。

あれこそ「なんでやるの?」と聞かれて困るのですが、深い理由はありません。単純にやってみたいからやっただけで、裸足のフルマラソンもやりたいからやっているだけのこと。「わたしのどこが好き?」と同じくらい「なんで裸足で走るの?」は愚問です。

あえて理由を挙げるなら、裸足のほうが情報のインプットが多いといったところでしょうか。シューズでのランニングは情報をできるだけ削りながら走ります。同じ動作をできるだけ同じように繰り返して走ります。それに対して、裸足ランニングは常に状況に合わせて走ります。

ランニングシューズは自己中で、裸足は協調といえば伝わるでしょうか。

他の裸足ランナーがどうなのかはわかりませんが、少なくともわたしにとって裸足ランニングは、路面との協調、他のランナーとの協調、応援してくれる人たちとの協調を大切にしています。どんどん情報を入れて自分を適応させていくのが裸足ランニングです。

裸足のフルマラソンはとにかく忙しい。ランニングシューズのフルマラソンはあっという間です。どちらも好きですが、同じ参加費を払うなら前者のほうがいいじゃないですか。裸足で走る理由はそれだけのことです。ただ、裸足で長い距離を速く走るのは難しいので、タイムを狙うヒリヒリした戦いに挑むには、やはりシューズで走ります。

桜島1周マラソンは裸足でチャレンジ?

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昨日のブログで、鹿児島マラソンが中止になったから桜島を走ってくるとお伝えしましたが、今のところもちろん裸足で走るつもりです。ただ、わたしは初見の道をシューズを持たずに走るなんて勇気はありません。退路はいつでも確保しておくタイプです。

なので、FLOPEEZEを持って走る予定です。100mも走らないうちに履いてしまうかもしれません。でも、その柔軟さも裸足を継続していく上で大事だと思っています。いや、裸足に限らずですが「がんばったらそれは無理してる」と思っています。

一時的な無理はできても、それを継続することはできません。10年後も20年後も裸足で走っていたかったら「がんばる」はNGです。無理だと思ったらすぐに撤退することも大切です。やれると思ったらやり抜く気持ちも大事ですが。

やると決めたらやり抜くのが男ですが、引くべきタイミングを間違えないのもいい男の条件です。わたしがいい男かどうかの議論はしないとして、とりあえず桜島1周マラソンは裸足でスタートし、無理そうならFLOPEEZEを履いて満喫してきます。

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