気温も上がってきて、裸足ランナーにとって気持ちよく走れるシーズンに突入しました。BORN TO RUNのから始まった第1次裸足ブームに続いて、今年はもう一度裸足が流行り第2次裸足ブームが起こりそうな予感。
裸足ランナーとして裸足に慣れすぎてしまっているので、普通のランナーと感覚がズレてしまっているところもあるので、一度基本に戻って、わたしなりの裸足ランニングの考え方をまとめてみました。
裸足ランニングは危険じゃないの?
マラソン大会を裸足で走ろうとすると「危なくないですか?」と聞かれることがよくあります。結論から言えば「危なくない」ですが、絶対かと聞かれると絶対ではありません。
まず日本では、割れたガラス瓶の破片なんていうものはほとんど見かけません。多くの人たちはそれを理解しているのに「裸足」をイメージすると、連想ゲームとして「ガラスの破片」が思い浮かび「危険」になっています。
ガラスの破片はないから、ガラスの破片で足を切るようなことは起こりません。絶対に起こらないとは言いませんが、わたしはこれまで裸足で5年以上走り、10回以上フルマラソンを裸足で走っていますが足を切るようなケガは一度もありません。
他にも石とかを踏みつけることがありますが、ほとんどの物は足裏が吸収しますし、反射的に足が逃げます。不注意でとがった石をがっつり踏むことがありますが、それがケガになることは少なくともわたしはありません。
裸足ランニングは痛くないの?
「痛くないですか?」これもよく聞かれる質問です。「痛いに決まってるじゃないですか」と答えるしかありません。嘘ついても仕方ないですしね。
痛みの感じ方は人それぞれなので、どれぐらい痛いかを表現するのは難しいですが、上にある不注意でとがった石をがっつり踏んだときは、走るのをやめて家に帰りたくなります。走るモチベーションを全部持って行かれます。
荒れたアスファルトの上を走るときは、もう走るっていう感覚ではないですね。最近のアスファルトは撥水効果を高めるために、わざとアスファルトを荒くしています。正直泣きそうになります。
痛いと裸足ランニングは全然楽しくないです。
でも痛みはある程度は慣れです。最初は痛くて歩くことができないような路面でも1週間そこを走り続ければ痛みには慣れてしまいます。人間の体の順応性はわたしたちが思っている以上に高いのです。
裸足ランニングは健康的?
これはもう「チョコレートでダイエットできる」とかそんなレベルの話だと、わたしは考えています。わたし自身はケガをして裸足ランニングにたどり着きましたので、確かに体にはいいものだと思います。
でもチョコレートダイエットと同じで、ただチョコレートを食べれば痩せられるわけではないように、ただ裸足で走れば健康になれるかというとそんなわけはありません。
自己流で裸足に取り組んでケガをした人なんていくらでもいます。裸足ランニングを習ってケガをした人もいます。ひとつは練習のし過ぎ、もうひとつは裸足を万能だと過信しすぎているのがその理由です。
特に裸足ランニングを始めたばかりの人は、これまでと違う走り方をするので、足へのダメージが大きくなります。裸足ランニングの完成形、もしくはそれに近い状態は健康的かもしれませんが、その過程は不健康な部分もあります。
フォームがきれいになる人は間違いなく多いのですが、独学で行うには試行錯誤が必要ですし、裸足でフルマラソンを何の不安もなく走れるわたしもまだ試行錯誤しています。
遠回りしないために裸足ランニングクラブに入って学ぶのをオススメします。わたしは裸足ランニングには入ってませんが・・・
じゃあなんで裸足で走るの?
これはもう人それぞれです。フルマラソンを裸足で走ると、注目してもらえるという嬉しさはありますが、10回以上裸足で走っていると、そういう感覚は徐々に薄れていきます。
裸足の方が達成感があるという人もいますが、わたしはそもそもマラソンで達成感を感じたことは一度もありません。ウルトラマラソンであっても、ゴールで感動することがないのです。他人のゴールでウルウルすることはよくあるのに。
結局わたしが裸足で走る理由は「楽しいから」これだけです。
自転車に乗る、スケートボードに乗る、竹馬に乗る。感覚的にはそれに近いかもしれません。遊び方のひとつが裸足ランニングです。だからすぐにシューズとか履いちゃうんです。シューズでのランニングも遊びのひとつですから。
裸足で走るときは「競う」気持ちのメーターがゼロになります。誰かよりも速く走りたい気持ちがなくなるのです。わたしは争いが嫌いなので、この感覚がしっくりくるんでしょうね。競わないことが心地いい。
繰り返します。わたしは楽しいから裸足で走っています。裸足で走ること、上手に走れるように試行錯誤すること。裸足仲間と語り合うこと。全部ひっくるめて楽しいから裸足で走り、これからも走り続けます。
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