ChatGPTで文章を書く:AIの時代に飲み込まれる

少し先の未来ではAIが文章を書く時代になります。ただし、ChatGPTは0を1にすることができません。インターネット上にある情報を使って、文章を作成するのでインターネット上にないことは書けません。たとえば舞空術ができるようになった人がいたとして、それについての文章は情報がないから書けません。

逆にいえば、インターネット上にすでに掲載されている情報に関する文章は、すべてAIの範囲になります。いま、インターネット上から個人ブログが駆逐されようとしているのは、おそらくAIが間違った情報で間違った文章を書いたり、間違った判断をしないような未来を作るためというのもあるのかもしれません。

でも、そうなってくると、そもそもすでにインターネット上にある情報を文章にすること自体に意味がなくなります。知りたいことはインターネットで調べるのではなく、AIに直接聞けばいいだけです。「玄米をIHの土鍋で炊くときの水分量と炊飯時間を教えて」とAIに聞けば正確な時間を教えてくれるわけです。


50年後にはご飯を炊く作業までAIがしてくれる可能性もあります。お米をストックできる炊飯器があれば、「明日の朝5時に2合炊きあがるようにして、お米は少し硬めに」と言えば、そのように炊いてくれる時代。人間が何かを習得する時代も、私が生きている間に終わるのかもしれません。

試しにChatGPTで文章を書いてみました。AIで書いた文章をそのままサイトに掲載するのはペナルティの対象になるそうなので、もちろんそのまま掲載したりはしません。それどころか、ほぼ自分で書きなおしています。でも情報収集にはなります。

たとえばChatGPTとのやり取りはこんな感じになります(右が私、左がChatGPT)。


繰り返しますが、現時点でこれをそのまま記事にすることはできません。でも文章の骨格は作れます。そして細かい部分を自分の知見に入れ替えていけばオリジナル文章になります。そして、数年後にはさらに内容の精度が上がります。ライターが必要ないという意味がわかってもらえると思います。

インターネット上で必要とされるのは個人の感想や、誰も気付いていないこと、文章化されていないことだけになります。たとえば私の裸足ランニング理論をAIが文章化することはできません(少なくとも現時点では)。まだAIを使っていない人もいるようですが、もう使うとか使わないとかいう段階はとっくに過ぎています。

どこかの段階で、AIがインターネット上にある嘘の情報に騙されなくなります。そうなったらライターの仕事の半分以上はなくなります。今のところ簡単に嘘を作り出せます。たとえば北京に架空の空港を作り出し、その空港に関するたくさんの情報発信サイトを作れば、AIはそういう空港が実際にあると認識する可能性があります。


実際にAIに美味しいお店を教えて?みたいな質問をすると、ありもしないお店を紹介してくることがあります。でも、こういうのは技術の進歩でなくなります。その最初の段階が個人ブログの駆逐というわけです。インターネットは自由な空間ではなく統率の取れた辞書のような空間になるわけです。

さすがにすぐにそうなることはありませんし、個人ブログが完全になくなる未来もないでしょう。でも、インターネットのあり方そのものが変わってくる。そしていずれ私もその変化についていけなくなる。そうなる前にSNSや情報発信から離脱できるといいのですが。

とはいえ、文章を書くことは好きなので、きっと70歳や80歳になっても書き続けるんだと思います。どこで書き続けるのかはわかりませんが。もしかしたら統率の取れた辞書を作っている可能性だってありますし。でもこれから数年で私の働き方、情報発信の形は大きく変わっていくのだと、ChatGPTを使って強く感じた次第です。

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