夏の昼間は走らない:「暑さに耐えてがんばって走った」投稿は全力スルーする

毎年言ってるような気がしますが、真夏のランニングは危険です。少なくとも関東ではもう夏と同等の暑さで、このような環境下で走ることは推奨しませんし、できることなら高温下で走ったことをSNSなどに投稿しないようにお願いしたいところ。

走る走らないは自由。SNSに投稿するのも自由。でも、それによって触発される人もいて、熱中症になってシーズンを台無しにしてしまうこともあります。そんなの知ったことではないと思うかもしれませんが、ここ数年の暑さは、みんなで啓蒙活動しなくてはいけません。

暑い中で走るのはカッコ悪いことだと明言してもいいです。私は叩かれるのは嫌いですし、争いは好みませんが、この点に関しては私が悪者になっても構いません。真夏の平間に走っている人に1人ずつ危険性を説明して回りたいくらい、危機感を持っています。


私たちの体はタンパク質でできています。みなさんが知っているようにタンパク質の塊である卵は温度が上がると固まってしまいます。そこから温度が下がったところで元には戻りません。私たちの体も同じです。熱によって変化したものは元に戻ることはありません。

35℃とかそんなくらいで変質しないから大丈夫という人もいますが、気温35℃のアスファルトが35℃でないことくらいは知っていますよね。夏の風物詩にランニングシューズのアウトソールが道に落ちているというのがありますが、あれは高温でソールの接着剤が溶けた結果起きています。

変質しないまでも、血流は悪くなりますので、脳に十分な空気を送れなくなります。そんな状態で走ったらぼーっとしてしまいますし、不注意で転倒することもあります。そんなリスクを犯してまで夏の昼間に走ることに意味はありません。


ではどうすればいいのか。お前は1週間で160km走れと言っているじゃないかと思う人もいると思いますが、別に走るなと言ってるわけではありません。朝6時から1時間半、夕方にジムで1時間走れば、1日23kmくらい問題なく走れます。

ジムも最近はチョコザップがあるので、3,000円くらいしかかかりません。それで好きなときに好きな場所で、暑さを避けて走れる。ポイント練習はできませんが、それは朝にすればいいだけのこと。後はやる気があるかどうかの話です。

やり方次第でいくらでもトレーニングできます。涼しい部屋で筋トレでもいい。暑い中走るよりはよっぽど効果的です。ただ北海道マラソンなどの夏のレースに出る人は、やっぱり日中にも走らなくてはいけないケースも出てきます。その場合はとにかく無理をしないことです。


暑さ対策の練習なのに、暑さに負けてコンディションを崩してしまうのでは本末転倒です。とにかく安全性を重視して、たとえば保冷剤を手に持って走るなどの熱中症対策をしっかりとして、暑さに負けないようにしましょう。ちょっと調子が悪くなったらすぐに立ち止まること。

そして危険だと感じたことに関してはSNSでシェアしてください。それを読んで、走るを躊躇する人が1人でもいれば、それが知らない誰かの命を救う可能性もあります。おそらくほとんどの人が走ったことをアピールし、倒れそうになったことは隠しますが、本当に必要なのはその逆です。

そして他の人が投稿した、「暑さに耐えて走った」投稿は全力スルーするのが大人というものです。反応するから、その人はまた酷暑の中を走ってしまう。それはその人の寿命を奪う行為であることを意識してください。そして、自分自身も30℃を超える環境でのランニングは命を削っていることを意識しましょう。

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