アルバイトに出るようになって、自分は働くのが好きなんだと改めて感じることになりました。立ち仕事に慣れるまでは、毎日のように筋肉痛でしたが、最近は倉庫での仕事以外はそれほど疲労感も残らなくなっています。金曜日に倉庫の仕事で3時間半ほど残業した翌日は体がボロボロでしたが。
ただ、その筋肉痛だって「筋トレ」と思っているので、嫌なわけではありません。まだまだ鍛えられるところがあるというのは自分の可能性があるということを意味するので、愛媛マラソンでどんな体に仕上がっているのか、かなり楽しみにしています。
ちなみに3時間半も残業し、大量に汗をかいたのもあって。昨日は体重計が53.1kgを表示。一時的なものとはわかっていますが、きつい仕事をするほど理想の自分に近づいているというのは、シンプルに嬉しいものです。報われた感じがするので、仕事がもっと楽しくなります。
ただ、きつい仕事は現場が大変なことになります。イライラして怒り出す人もいれば、動きが緩慢で全体の効率が落ちて仕事が遅れることもあります。学生が夏休みに入ったからか、要領の悪い人が増えているようにも感じます。もっとテキパキ働けばいいのにと思いますが、なれない仕事なので仕方ありません。
でもきっと、2度と戻ってこないんだろうなとは思います。こんな大変な仕事をしているのに、ほぼ最低時給なので納得できないでしょうし、何よりもきつい仕事の経験がない人は、それだけで嫌になるわけです。仕事なんて世の中にいっぱいあるのに、わざわざ倒れそうになるほど大変な仕事を選ぶ必要はありません。
そんな大変な仕事ですが、私は体が慣れてきたのもあって、就業時間内はとても楽しく働いています。やれる仕事が増えてきたのもありますし、信頼されるようになってきて、いい意味で「使い勝手のいい駒」として仕事を振ってもらえています。
私は上半身の筋力がほとんどないので、重たいものを腕力で持ち上げるということができませんが、むしろそれが功を奏しているのでしょう。体全体で荷物を持ち上げるので、何時間でも安定して仕事ができています。そして、重たい荷物の担当になるわけですが、私としては楽しいわけです。
体力仕事でありながらも、多少は頭を使う必要があるのですが、基本的に力仕事の現場は知力よりも体力重視の人が多く、先日就業したガテン系の職場では、いつの間にか作業指示する側にまわっていました。鶏口牛後という言葉がありますが、一流のビジネスマンの中では埋もれてしまうであろう私でも、ガテン系では「賢い」キャラになれます。
倉庫でも頭を使うし、コミュニケーションも重視し「ありがとう」と「すみません」を連発するので、周りの人がよくしてくれます。私が生きてきた世界であたり前のことをしているだけなのに、それが文化にない職場では、新鮮かつ個性的に映るのでしょう。
だから私はいつもご機嫌で仕事をしています。大変そうな表情をすることもありませんし、冗談を言って雰囲気をよくするようなこともあります。ただただ楽しいだけなのですが、きっとそれを知られると変な人だと思われるので、仕事が楽しいなんてことは、それぞれの職場では言わないようにしています。
もちろん汗だくになって大変ですし、ミスを厳しく指摘されるようなこともあります。でも、それも含めて楽しいわけです。自宅仕事ではすべて自分だけで完結しますが、外仕事は常に誰かが関係します。この数ヶ月でおそらくこれまでの1年分くらい会話をしているような気がします。
もっとも、これが正社員になってくると話は変わってきます。派遣という立ち位置で、責任もなく自分に与えられた仕事を120点にして納品すればいいから楽しいだけで、やっぱり管理する側にはなれないだろうなというのはわかります。楽しんでいない人に仕事の指示をするなんて、1ミリも楽しくないじゃないですか。