頼れるのは自分の脚:災害に強いランナーであれ

昨日はアルバイト先の建物で大きな音がして、社員さんのスマホから警報音が鳴りました。ご存知のように大きな地震があったわけですが、私は出荷品を大きなラップで巻く作業をしており、グルグル回っていたのもあり揺れはほんの少しも体感せず。

ただ、周りの人たちがそこそこ騒いでいたので、「電車が止まらなければいいな」くらいに考えていました。そのアルバイト先は、最近ずっと残業になっているので終わるとしたら21時くらい。そこから駅まで走って5kmなのですが、電車が止まっていると15km以上走って帰ることになります。

予想通り残業があって、アルバイト先を出たのが21時。10時間半の立ち仕事を終えたあとなので、駅に向かう足取りもトボトボ。その時点で案の定、小田急線が止まっているとのこと。それだけ大きな地震だったのに、まったく体感していないというのはほんの少しだけ残念な気持ちなのですが。


ちなみに帰宅したら、冷蔵庫上に配置していたルーターやトースターが傾いており、飾っていたガンプラが棚から落下。思いっきり縦揺れだったことがわかります。それはともかく、とりあえず本厚木駅を目指したのですが、走りながら何度チェックしても電車は止まったまま。

だったら本厚木駅で飲んでから帰ろうと思ったものの、アルバイト先から駅までの5kmのランで汗だく。そしてどうやら小田急線の点検は徒歩でしているとの噂。こんなの回復するわけがないと判断し、夕食も摂ることなく自宅まで走って帰ることを決意しました。

とはいえ、終電を逃してしまったときに本厚木から走ることはよくありますし、アルバイトを始めてからも本厚木駅から何度も走って帰っているので、実質的にはホームコースのひとつ。不安材料は立ち仕事後だということ。立ち仕事のアルバイトを始めたばかりの頃に職場から走って帰ろうとして、1駅目で断念した記憶が。


立ち仕事はそれだけで体力を消耗し、足にも負担がかかります。アルバイトを始めたばかりの頃は1日20km走っていたので、その感覚で走って帰ろうとしたのですが、途中で何度も歩いてしまい「これは無謀なことをしている」と判断して、立ち仕事の日のノルマは10kmにした経緯があります。

だから、昨夜もきっとどこかで歩いてしまうのではないかと。そうこうしているうちに小田急線の運転が再開して、走り損になるのではないかという不安も。ただ、実際に走り出してみると、立ち仕事にも慣れて、チョコザップのトレッドミルで単調に走り続けるというのにも慣れたのもあり、そこそこ走れます。

本厚木駅から自宅まで、約12kmの距離を1時間半。途中でほとんど歩くことなく走り切りました。とんでもない汗の量でしたが(帰宅時の体重が52kg!)、余裕を持って帰ってこれました。6月と比較して、確実に体力が上がっているのを感じる結果に。立ち仕事という名のトレーニングの効果は、想像を遥かに上回るものなのかもしれません。


東日本大震災のときは横浜から鎌倉まで走ったのですが、今回の地震でも走ることになり、ランナーは強いことを再確認しました。結局、小田急線が再開したのが3時50分頃というので、走れなくて宿も確保できないなら、それだけ待つしかありません。

でもランナーは「自分の脚で帰る」ができます。もちろん、それが絶対にいいことというわけではありません。走って帰るわけで交通事故にあう可能性だってゼロではありません。昨日も横断歩道を渡ろうとしたら、右折車がそこそこの勢いで突っ込んできました。

ただ、選択肢は増えるわけです。どこにいても陸続きなら走って帰ってこれる。それは鹿児島にいたって青森にいたって同じ。自分の脚で自分の家まで帰ってこれるというのは、人間としての強さのひとつだと思っています。ランナーであっても、ただ運転再開を待っていただけの人も少なくないのでしょうけどね。

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