滋賀旅行:この国はどこまでも楽しく美しい

万里の長城マラソンで繋がっているラン仲間が滋賀の実家に戻り、そこで近所の古民家をリフォーム。ぜひ遊びにいかせてと、他の万里の長城マラソン仲間と一緒に押しかけてきました。1泊2日の滋賀旅行で、実は滋賀を目的に旅行に行くのは初めてのこと。

東海道や中山道を走るのに何度も通っていますし、大阪時代に何度か琵琶湖バレーへスキーをしに行ったこともあります。そういえば比叡山延暦寺に泊まったことがあるので、あれは正確には滋賀なのでしょうが、私の気分的には京都。滋賀に行くという意識を持って訪れたのは初めてのこと。

そして、何も知らなかったんだなと反省。彦根や長浜があんなにもおしゃれな街だとは知りませんでしたし、反対に古民家のある米原があんなにもコンパクトな街だとは思いもせず。なんでも実際に自分で体験しなくては分からないことがたくさんあるという、当たり前のことを再確認しました。


とはいえ2日間のほとんどが移動時間で、その表面を触った程度のこと。まだ何も知らず、興味の対象となった程度。でも、おそらく私に合う場所のひとつになります。どことなく波長が合いますし、とても居心地がよく、ずっとのんびりとしていられました。

しかも滋賀には私が思っていた以上の歴史があります。それこそ東海道や中山道、北国街道など交通の要所であり、琵琶湖から淀川という水路も持ち合わせています。歴史的にとても重要な位置にありながらも、京都や奈良のように注目されることもなく、ただそこにあり続ける。

中山道を走ったときに通った道が蘇ってきたのも面白く、縁が薄い場所だと思っていましたが、これからは縁が深い場所になりそうな気がします。少なくとも、滋賀県を調べ尽くし、訪れ尽くすまでは。それまでに琵琶湖一周(ビワイチ)もしたいですし、長浜も彦根も詳しく知りたいところ。


いいことばかりがあったわけではありません。長浜で入った居酒屋が、スタッフ不足でてんてこ舞い状態にあり、注文してから30分も待っても最初のビールが出てこないなんてこともありました。流石に耐えかねて注文をすべてキャンセルしてもらいましたが、それもいい経験。

とにかく人手が足りていないのでしょう。お盆の時期、学生の夏休みの時期というのも影響しているのでしょうが、おそらく滋賀も働き手が足りていない。でも、訪れる人は少しずつ増えている。それによるミスマッチの一角に触れることができたと思えば、無駄な30分ではありません。

そのあと入った焼き鳥屋は対応が早くて丁寧で、しかも美味しい。30分前にもしかしたら席が埋まっていて入れなかったかもしれないので、ケガの功名だったかもしれません。ただ、それも縁なんですよね。そして私は非日常を楽しめて、笑えるネタと人生経験を増やせたわけです。


2ヶ月後には太郎坊チャレンジのために滋賀を再訪するわけですが、もう楽しみでしかありません。満喫するためにどうやってスケジュールを組むか、それすら楽しみに感じています。できることならびわ湖マラソンにもエントリーしたいくらい、滋賀の沼にハマりかけています。

もしかしたらどこかで飽きるかもしれません。でも滋賀はある意味でブルーオーシャン。滋賀の人が聞いたら気を悪くするかもしれませんが、鶏口牛後を意識してここを拠点にしてもいいような気がします。日の目を見ない存在だからこそ、自分の存在感を示せる。

ただ、焦る必要はありません。私がこれから取り組むテーマの次に着手すればいいだけ。それまでは、純粋に滋賀を楽しむだけ。間違いなくまだまだ知らないことが詰まっているので、それらをひとつずつ見つけていくだけ。それにしてもこの国はどこまで懐が深いのか。まだ見ぬ風景や町並み、人との出会いに久しぶりにワクワクしています。

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