北京での移動手段といえば地下鉄もしくはバスがメインだったのですが、交通カードをどこかで落としてしまい、地下鉄やバスでの移動が大変になりました。そこで活躍したのがシェアサイクルで、Alipayと紐付けでき、アプリで借りられるので、5月の滞在中は何度も利用しました。
北京はシェアサイクル天国で、駅前や繁華街には無数のシェアサイクルがあります。どこにいても、さっと借りられる便利さがあり、それでいて安く、北京の地理にも詳しくなります。日本にもシェアサイクルがありますが、その規模がまったく違い、日本ではほとんど利用していませんでした。
ただ先日、滋賀旅行は万里の長城マラソン仲間の車で行くということで、近くで拾ってもらう必要がありました。とはいえ、高速道路を降りて鶴巻温泉まで来てもらうとかなりのロスになります。なので、海老名サービスエリア合流にしたのですが、そのときシェアサイクルを利用しました。
あまり知られていないようですが、海老名サービスエリアを含め、一般道から中に入れるサービスエリアが全国にいくつかあります。海老名サービスエリアはコミュニティバスのバス停にもなっており、地元の人たちはいつでも名物のメロンパンを帰るわけです。
少し話が逸れました。海老名サービスエリアに行く方法は徒歩かバス。上りのサービスエリアまでは2.5kmですが、下りのサービスエリアまでは3km。歩くと45分で、走ってもよかったのですが、これから車に乗せてもらうのに汗だくでは申し訳ありません。
そこでシェアサイクルの出番というわけです。シェアサイクルがあるのは食品会社のアルバイトに行くときに知っていたので、鶴巻温泉から海老名に向かう途中でアプリを入れて、そのまま予約完了。運良く下りのサービスエリア前の専用駐輪場に返せるとのこと。
実はここが日本のシェアサイクルの困ったところで、専用駐輪場にスペースが空いていないと、そこに返却できません。都内のようにどこにでも返却ポイントがあるなら問題ありませんが、東京から離れると希望する場所に返せないという問題が起きます。
実際に昨日は藤沢で仕事があったのですが、そこは電車もバスも通っていない場所。途中までシェアサイクルで行って、そこから走って向かうつもりだったのですが、自転車移動しているうちに、返したかった専用駐輪場が埋まってしまいました。
なので、予定していたよりも遠くに停めることになったのですが、移動時間が予定よりもかかって、100円の追加料金が発生しました(通常30分130円、以降15分毎に100円)。たった100円なのでいいのですが、返したい場所に返せないのは問題があります。
返せない以前に、借りられない問題もあります。滋賀からの帰りは海老名サービスエリアの駐輪場にシェアサイクルが1台もなく、近くの公園に1台だけあったのでスムーズに帰宅できましたが、もし1台もなかったら大変です。でもそういうことが当然起きるわけです。
そういうリスクを考えて利用しなくてはいけないというのは、やはり不便です。たとえば仕事に行くときには時間に余裕をもたせるか、帰りだけ利用するとか工夫をしなくてはいけません。そうなると常用するのはあまり賢明な判断ではないかもしれません。
とはいえ、都内での移動はやはり楽。本厚木駅で終電がなくなったときも4kmだけ自転車で移動できます(8kmランで済む)。完全に頼ることはできませんが、上手く使えば不便な場所への通勤も楽になります。ただ突き詰めていくと、自転車かバイクを買ったほうがいいという話になりそうですけどね。