分割して走る:ケガをしないで距離を積む方法

理想の週間走行距離は160km。この考え方は今でも変わっていませんが、あくまでもホワイトカラーの仕事をしていることが前提で、倉庫などで1日8時間の立ち仕事をする場合には、その半分くらいの距離で問題ないと考えています。

正確には、1日10km程度の距離しか走れず、それ以上を望むとケガのリスクが高くなったり、ポイント練習をするときに足が回復しきれなかったりします。ただ、ほとんどの人にとって1日10kmを毎日続けるというのは簡単ではありません。

10km走るためには1時間確保しなくてはいけませんし、そのあとシャワーを浴びるとなるとプラス30分くらいかかります。マラソンは時間に余裕がある人のスポーツであり、練習時間や睡眠時間を確保できることが、競技と向き合うための条件となります。


時間がないなら挑戦してはいけないのかと言われそうですが、厳しいことをいえば「YES」が私の答えになります。十分な練習をしないで挑むフルマラソンでは、満足できる結果は得られませんし、何よりも体の消耗が大きいので、あえて挑戦するようなものではありません。

そもそもマラソンというのはとても非効率なスポーツでもあります。42.195km走るというのは、誰にとっても寿命を削るような行為です。そのためのトレーニングだって、体に負荷をかけてしまい、とても健康とは言えない状態になってしまいます。

ランニングは体にいいと思っている人もいるようですが、体にいいのは1日5kmまで。それ以上は体への負担が大きくなって、健康な状態からは離れていきます。ただ、走ることでポジティブにはなります。肉体の負荷が大きいとしても、メンタルがよい状態をキープできるので、1日10kmくらい走るのは許容範囲かなとは思います。


では1日10kmの走る時間をどうやって確保するか。私の場合には「走って移動する」ことで、1日10kmを確保しています。アルバイト先に行くのに、あえて1駅手前で下車するというようなこともしますし、都内で移動するようなときは、暑くなければ基本的にランニングが交通手段です。

1回のランニングが1kmというようなこともありますが、大事なのはどんな形であっても距離を積み重ねていくことです。1kmを10回でも10kmを1回でも消費するカロリーは同じ。だったら、故障リスクを下げるためにも回数を増やすほうがおすすめです。

もちろんレースで結果を出すためには、分割せずに1回で10kmや20kmを走るようなトレーニングも必要です。ただ、ジョグの日のようにとにかく距離を積み重ねることが大事なケースでは、1回のランニングは10kmを上限にしておきたいところです。


ただ、この考え方を実践する人は少なく、多くのランナーが1回にまとめて長い距離走ります。フルマラソンは42kmなんだから練習で20〜30km走れなくてどうするんだと言わんばかりに、とにかく長い距離を走ります。確かにそれはそうなのですが、40代も後半になってくると、そういう走り方はリスクが高すぎます。

そもそも私は体が強いほうなので、裸足ランニングを取り入れるようになってから大きなケガをしていませんが、小さな違和感や痛みというのは何度も繰り返しています。でも、1回のランニングを10kmまでにして、分割して走るようになってから、そのような小さなトラブルがほぼなくなっています。

1回に20〜30kmも走ってケガをしないなら、体にダメージを残さないでいられるなら、まとめて走るのもいいのですが、年齢を考えると私の場合は月に1〜2回がいいところ。基本的には1kmを積み重ねるのでもいいので、体にダメージを与えずに走るというのが私のスタンスです。

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