
人生最高のビールは全力でマラソンを走ったあと。もしくは、仕事でとんでもない量の汗をかいたあとでしょうか。いずれにしても、飲む前に何らかの努力があり、力を振り絞ってそれを乗り越えたあとに飲むことと、喉がカラカラのときに飲むことで、ビールは最高に美味しくなります。
日本酒の場合は仕事のあとよりは、美味しい食事を誰かと一緒に食べているときが美味しく感じますが、そうなると人生最高とまではいきません。ただ、記憶にしっかりと残っているのは日本酒のほうで、ビールは大変だったことをリセットしてしまうので、どのときのビールが最高だったかは覚えていません。
ただ、「この1杯のために」となるのは間違いなくビール。それくらいビールが好きなのですが、もう少し幅を広げたいなと焼酎を飲むようになったのは、少し前のブログで書いたような気がします。それもあって、外でもいろいろ試してみようかなと。
50歳になったときに、自分のスタイルでお酒を飲めるようになっていたらかっこいいじゃないですか。それがビールであっても、バーボンであっても、自分らしい飲み方ができるようになっていたいんです。そのために、これから1年くらいはあれこれ試そうかなと。
それもあって、先日のランレコード練習会の終わりに、安居酒屋でメガジョッキ250円のチューハイを注文してみました。こういうのも社会勉強なのですが、そんな社会勉強は本来20代に済ませておくべきなのでしょうが、20代の頃からビール派でしたので。
テーブルに届いたチューハイはとにかく薄くて、これは本当にアルコールが入っているのだろうかと疑問に感じたのですが、翌朝になって思った以上にお酒が入っていたことに気付きます。目覚めてすぐに強烈な頭痛に襲われて、しかも吐き気すらします。
安いチューハイには何が入っているかわからないと言われていたのですが、その意味を自分の体で知ることになりました。おそらく自分の体にまったく合わない焼酎を使って作られていたのでしょう。そのせいもあってその日の午前中はまったく仕事になりませんでした。
ちょっと過保護にしすぎてたんだなと反省。本当の酒飲みというのは、きっとこういうお酒を飲んでもまったく平気なのでしょう。でも私はビールか日本酒という、きれいなお酒だけを飲んできたので、コスパを追求したお酒に耐えられなくなっていたわけです。
健康を考えれば確かに、きれいなお酒を飲んだほうがいいのですが、健康を考えるならお酒なんか飲まないほうがいいんです。ただ、あれほどの頭痛と気持ち悪さがあったのなら、いまさらそこに適応するのは無理な気がします。それがわかっただけでも大きな収穫。
もしかしたら、いずれお酒を飲まなくなるのかなと思うことがあります。お酒は好きなのですが、そのとき楽しいということ以外、ほとんどメリットがありません。日本酒は「旨い」があるので、料理のひとつというような位置づけですが、美味しいものを食べるときだけあればよくて、何もないのに飲んだりはしません。
だからといって、誰かと食事に行くのにお酒を飲まないなんてことは考えられません。そう考えると、悪酔いしないビールが1番なのかなとは思います。悩ましいのはビールはチビチビ飲むのが似合わないということ。結局のところ量をそれなりに飲んでしまいます。
お酒とどう向き合っていくか。これは40代のうちに決着を付けたいテーマのひとつ。もう必要以上に飲んで次の日の体調を崩すなんて飲み方は卒業しなくてはいけない年齢。もちろん1年に1回くらいは思いっきり飲む日があってもいいんですけど、とにかく安いチューハイだけには気をつけようと思います。