トレーニングと食事:食べることが作業になる

私は食いしん坊ではありますが、自宅では比較的質素な食事をしています。料理は好きなのですが、時間をかけて調理する余裕がないというのが最大の理由ですが、1人で食べる食事なんて基本的に何でもいいと思っています。玄米ご飯と味噌汁とおかずが1品あればOKで、それ以上を望むことはありません。

ただ、それだけではトレーニングに必要なカロリーが足りてないので、走る前に菓子パンを食べることもありますし、空腹に耐えかねておやつを食べることもありました。基本的にカロリー収支さえ大きくズレなければいいと考えてきたので、トレーニングと食事はパラレルに考えてきたところがあります。

ただ、最近はYouTubeなどの動画で、栄養についての勉強を手軽に行えるのもあり、さらに今までの食生活では越えられない壁があるように感じたので、少しずつ勉強するようになっています。そこで意識しているのは体脂肪がつかない食事なのですが、そこで大事になるのが「運動してから食べる」という考え方です。


運動せずに食べるから、余剰カロリーが体脂肪になってしまいます。でも軽くでも運動してから食べれば、体脂肪になりにくいとのことで、これを意識したことで、トレーニングと食事がセットになりました。もちろんこれまでも多少なりとも運動してから食べるを意識していましたが、それぞれがリンクしているほどではありませんでした。

今は完全に「運動してから食べる」なので、昨日のように午前中にポイント練習をした場合、昼食の前に軽く筋トレを入れるようになっています。そして、ランナーにとってタンパク質不足がどのような問題を引き起こすのかを考えるようになり、「何を食べるか」の意識も高まっています。

結論としては、これまで続いたことがないプロテインを導入したわけですが、これまでは何となくプロテインを飲んでいたので続きませんでした。でも、今はどれくらいタンパク質が足りていないかを把握しているため、目的意識が以前とはまったく違います。


トレーニングと食事を絡めて考えるようになると、食事は楽しむものではなくなるとボディビルダーの方がよく口にしている意味がわかってきます。食事は栄養を体に送り込む作業になってしまい、ほんの少しも楽しくありませんが、トップアスリートの多くが何十年とそういうことをしているのでしょう。

食べたものが体を作っていることを考えると、それを毎日何十年と続けてきた人と、ただ出されたものを食べている人、好きなものだけを食べている人ではできてくる体が変わってきます。そして競技における結果も当然ながら変わってきます。

マラソンをはじめてからの15年以上の歳月、私はいったい何をしていたのかと、少しだけ後悔しています。こういうことを教えてくれる人もいなかった時代であり、教えてくれる人がいても本質を理解できるだけの経験も賢明さもなかったので、どうしようもないのですが。


これからランニングを始めるという人には、食事の大切さをしっかりと学んでもらいたいところです。食事だけでケガのリスクが大きく変わりますし、辿り着ける領域がまったく変わってきます。ただ、食事が作業になってしまうというデメリットもあるのですが。

ただ、作業としての食事と、趣味としての食事を完全にわけてしまえばいいのかもしれません。普段は完全に作業として栄養を取り込みますが、たとえば遠征時の食事やラン仲間との飲み会などは、栄養については何も考えずに好きなだけ食べる。いわゆるチートデイというやつです。

こうやってトレーニングと食事がリンクすると、睡眠もリンクさせるというのが次のテーマになりそうです。走ったら寝るみたいな流れができるのか、それとも別の方法があるのかはわかりませんが、きっとこれまでと違うアプローチがあるはずです。そう思うとワクワクしてくるのですが、まずは今できることから。

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