再始動:目標は体重50キロ切り

一般的に多くのスポーツが、普段の練習でできたことを試合で再現するのに対して、マラソンは普段の練習以上のことをレースで実現します。野球やサッカーなどでは「練習でできていないことは試合ではできない」とコーチングされることも多いのですが、マラソンはそうではないわけです。

まずマラソンは練習とレースでコースが違います。それは5kmや10kmの短い距離でも同じで、なおかつ周りには多くのランナーがいるので、多少なりともその影響を受けます。大抵の場合は、短い距離の場合は練習よりも速いペースで走ることになるため、レースは練習以上の負荷がかかります。

フルマラソンになると、今度は練習していない距離を走ります。川内優輝さんのようにフルマラソンをフルマラソンの練習に使う人も稀にいますが、基本的には普段のトレーニングでは20km走れば長い方で、30kmですら1ヶ月に1回がいいほうです。42kmも練習で走ると、しばらくトレーニングできなくなります。


それゆえに、レース後はしっかり休むようにと言われているわけですが、ではどれくらい休むのかというと、1マイル(約1.6km)ごとに1日休むといいとされています。これは古くからマラソン界で言われていることで、エビデンスはないものの、感覚的にそこそこ正しいと思っています。

フルマラソンなら約4週間休む計算になるのですが、流石にそんなに休むと体力や筋力が落ちるので4週間の完全休養というわけではありません。ポイント練習を4週間はしないというのと、ジョグも決めた距離を走るのではなく、体の声を聞きながら、程よいところで切り上げるのが理想です。

ではいつからジョグをしていいかというと、私の場合は筋肉痛が抜けて、走りたくてソワソワし始めてきたら練習再開するようにしています。そして、そのソワソワが始まってきたので、そろそろジョグを再開するつもりです。もっともパーソナルトレーニングやアルバイトの通勤ですでに少し走っていますが。


軽く走って感じているのは、やはり本調子ではないということ。スピードはそれなりに出せるのですが、連動がスムーズではありません。すべての動きがワンテンポ遅れているような感覚。実際に遅れているのだと思います。人間の体は脳からの指令によって動くわけですが、その指令に対する反応が遅く感じます。

それはコンマ1秒とか、そんな世界の話なのですが、この誤差が走るときにノイズになります。そして、このノイズが残るのがレース1マイルあたり1日なんだと考えています。筋肉痛が抜けても、体のあちこちで破損が起こっており、それを回復させるのに時間がかかるわけです。

ここで無理して走ると、ノイズを残したまま走り続けることになります。結果的に常に疲労しているような状態になり、走りの質が落ちてしまう。人によっては無理なフォームで走ることになり、ケガを引き寄せる可能性もあります。だからこそ、レース後の休養は大事なわけです。


なので私も練習再開としますが、いきなり1日20kmなんてことはせず、体を再構築するつもりで、1日10kmから。できることなら1回5kmを2回。それくらい負荷を軽くしながら、4週間で弘前・白神アップルマラソン前の状態に戻します。もちろん体重も落としながら。

ここから3週間で1kg落とすのが目標。レース前の状態よりも軽くなっていれば、少なくとも4週間で軽くなった分だけは前に進んでいます。それまでに太郎坊チャレンジや万里の長城マラソンがありますが、太郎坊チャレンジは数分のことで、万里の長城マラソンは撮影中心になるので、トレーニングみたいなもの。

そういう意味では、天童ラ・フランスマラソンが復帰後のコンディション確認の場。とりあえず目標は1時間30分以内。自己ベスト更新は狙わずサブ3ペースで淡々と走るつもりです。ここで負荷をかけるとまた休まなきゃいけなくなるので。そう言いながらラストスパートとかしてしまいそうなんですが。

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