人間は慣れる生き物:限界は突破できない

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マラソンシーズンに突入したのもあって、取材やパーソナルトレーニングが立て続けに入っていますが、おかげさまで今週はスケジュールがパンパン。アルバイトを入れたのもあるのですが、太郎坊チャレンジも含めて日曜日まで隙間のない状態になっています。

太郎坊チャレンジに関しては、土曜日開催なのですが金曜に仕事を入れたので夜行バスで移動することになりました。ゆっくり彦根観光をするつもりでしたが、その余裕はまったくなく。10月に遠征を入れすぎて財布が薄い私にとって、仕事があるのは本当にありがたいことです。

とりあえず11月の天童遠征が終われば、次は愛媛マラソンまで予定はなく、11月と12月で収支バランスを安定させるつもりです。来年は可能な限り遠征は控えて、今年のマイナス分を取り戻すつもりです。遠征に出るのは出費も多いうえに、収入も減るのでこの数ヶ月はやり過ぎてたなと反省しています。


ただアルバイトを始めた頃は「1日ごとに休まないと体力が無理」となっていたのですが、今は仕事を選べば平日5日間働いてもまったく問題なくなりました。人間の適応力はすごいなと思うのですが、やっぱり慣れって大事です。マラソンだって慣れがかなりの部分を占めています。

「体ができてきてるから走れる」というのは間違いなくありますが、それとは別に距離に対する慣れ、スピードに対する慣れ、苦しさに対する慣れのようなものが確実にあります。マラソンは軽さと筋力だと言い続けていますが、それと同時にどこまで耐えられるかという部分も影響します。

人間は1度経験したものには驚かなくなりますし、最初は体の限界だと感じていたものが、慣れによってさらに1歩踏み込めることが多々あります。もちろん慣れだけで乗り切れるわけではありませんが、とても大きな要素のひとつのような気がします。


だから「限界突破」という言葉が生まれます。実際には限界を越えることはできません。それはもう言葉遊びの世界の話になるので、あまり深く語りませんが、限界は越えられないから限界なんです。「限界突破」というのは、自分の思い込みで作った壁を越えているだけのことです。

ただ、自分で作り出した壁というのは思いのほか厄介です。わかりやすいのは自転車の運転です。誰もが補助輪を外して自転車に乗る練習をしたはずです。何度も転んだことがある人もいるはず。私もとても時間をかけて乗れるようになりましたが、最初に乗れた瞬間からもう転ばなくなったのを覚えています。

本当は最初から補助輪なしで乗れるポテンシャルがあるのに、恐怖心のようなものによって頭の中に壁を作ってしまい、そこで立ち止まることになる。ランニングだって仕事だって同じで、「自分にできる」と思い込めるかどうかはとても重要なポイントになります。


慣れというのは「自分にできる」を構築する作業とも言えます。最初はおっかなびっくりで着手したことも、何度も体験して、脳がそれを覚えて、最適な動きができるように筋肉に信号を送る。1度そこに伝達経路ができてしまえば、そこからは自動運転で行動できるようになります。

アルバイトを始めたばかりは、立ち仕事に対して筋力でなんとか乗り切ろうとしていたのが、慣れによって長く経っていられるようになり、以前のように消耗しなくなる。以前はどこで休みを入れるかと考えていましたが、涼しくなったのもあって、ここからはノンストップで働けそうです。

とにかく走って、寝て、食べて、働く。これの繰り返し。11月からは1年以上そのスタンスで行くつもりです。とにかく働き続けること。今年はマラソンのために時間を使いましたが、来年は仕事のために使うつもりです。もっとも、来年の今頃はどんな仕事をしているか、まったくわかりませんが。

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