
4週間はポイント練習をしない予定でしたが、どうしても長く走はなくてはいけない依頼事項があって、御殿場で約30kmほど走ってきました。もちろんジョグペースだったのですが、走り出す前は10kmでもキツイかなと思っていましたが、あれよあれよと30km。
序盤は体のあちこちから小さな悲鳴が聞こえてきて、明らかにベストコンディションではありませんでしたが、ある程度走っていると、体が温まって、上り坂も不安なく走れるまで戻りました。30kmの感覚としては、弘前・白神アップルマラソンの30km地点よりも軽い感じでした。
この状態になれば、旅ランし放題モードになります。旅ランでは1日60kmを走ることもあるのですが、30kmを余裕だと思えないと60kmは無理です。いや、1日だけなら問題なくできますが、連日60kmとなると、30kmをなんとも思わないくらいの走力が必要です。
その感覚が戻ってきたわけです。これに関しては、もしかしたらコロナ禍以降で初めてかもしれません。コロナ禍明けで「もう長い距離は無理かな」となっていたのですが、今なら東海道でも中山道でも問題なく走れそうです。そう思えるのはやはり体が軽いからなのでしょう。
本当はまだ落とさなくてはいけないのですが、とりあえずこの状態をこれからも標準にしようと思います。これを維持できれば、サブ3.5は難しくありませんし、旅ランも思いついたときに行けてしまいます。何かのための準備が必要なくなる。本物の自由が手に入るわけです。
そもそもランニングというのが、人間の自由度を高めてくれるスポーツです。「走る」という選択肢が増えるだけで、できることがものすごく増えます。移動の選択肢にランニングがあれば、普通なら簡単には行けないような場所も、自由に行けてしまいます。
走らない人よりもたくさんの景色を見ることができます。マラソン大会にでることで、ランニングの繋がりが増えていきます。海外のマラソンに出れば、世界中のランナーと繋がれます。その人たちに会いに行くという選択肢もありますし、海外のマラソンを走ることだってランナーだからできること。
53kg以下の体重にするだけでなく、きちんと脂肪を落として体を絞っておけばそれが手に入ります。もちろん寿命と引き換えではありますが。とはいえ、自分の足で自由に世界を巡れない老後は、私にとって苦行のようなもの。そんな状態で長く生きることに耐えられるかわかりません。
理想は70歳までフルマラソンを走れること。走るかどうかは別として、その年齢まで「40kmくらいなら」と言える自分でありたいところです。少なくともフルマラソンを1本走った今は、まさにそのような状態になっているわけで、そんな感覚があることを久しぶりに思い出すことができました。
体が軽いというのは弘前・白神アップルマラソンの直前くらいに感じてたことですが、明らかにフェーズが変わりました。今の自分なら「ランナー」だと言えます。自分の足で走ることを選べます。あまりに久しぶりの感覚すぎて少し浮かれています。でも許してください。やっと5年前の状態に戻ったので。
ただ、浮かれてばかりもいられません。まだ何も成し遂げてないのですから。まずは残り3kgを落として、また違う景色を見ること。3kg違えば、そこはもう私の知らない世界が待っているはずです。軽いだけならこれまでもありましたがその頃とは経験値がまったく違います。
もしかしたらその領域を気に入ってしまい、そこの住人であり続けたいなんて言い出すかもしれませんが、それはそのとき考えるとしましょう。まだ第2フェーズに移行したばかり。ここでしっかり鍛えていきます。ただせっかく走れるのですから、毎月1回は旅ランしてもいいかなとか思ったり。