北京と台湾:いつか誰かを案内するために

秋のマラソンシーズンに入り、全国各地でマラソン大会が開催されています。おそらく12月中旬まで、毎週日曜日になるとどこかでフルマラソンの大会が開催されているはずです。私も次の日曜日は山形の天童ラ・フランスマラソンに参加しますが、まだ万里の長城マラソンの筋肉痛が残っています。

いまの段階で筋肉痛が残っているということは、まず間違いなく天童ラ・フランスマラソンはコンディション不良で挑むことになります。もっとも太郎坊チャレンジで傷めた肋骨も、いまだに痛いままなので、必然的にペースを落とさざるを得ないので、今回は無理せず走ることになります。

山形から戻ってきたら翌日に、パーソナルトレーニングが2件入っているので、それなりに動けなくてはいけません。こうやってポツポツとでもパーソナルトレーニングが入っているのはありがたいことです。それに見合うだけの勉強もしなくてはいけませんが、良い経験になっています。


万里の長城マラソンの日本事務局をして、ライターでもあり、ランニングの情報発信もしつつ、パーソナルトレーナーをこなす。その上でアルバイトもしているのに笑えるほど低収入。それもこれも毎週末に遠征を入れている自分が悪いのですが、来年はちょっとセーブするつもりです。

北京の夕陽をSNSにアップしたところ、台湾の知人から「今年は台湾に来ないの?」とメッセージが送られてきました。そんなに北京ばかり誉めずに、台湾にも来てよということなのでしょう。行きたいのは山々なのですが、いま台湾に行くと我が家の財政は破綻してしまいます。

ただ台湾へはマラソンと関係なくても、年に1度は行きたいところ。来年は桜の咲く頃にに盛岡へ行き、5月は万里の長城マラソン、6月はRedBull400ですから、行けるとしたら7月。かなり暑い時期になりますが、たまには暑い台湾も体験しておきたいところ。夏になるとフルーツが美味しいでしょうし。


北京も好きですが、歩いて楽しいのはやはり台湾。北京は歴史と最新テクノロジーを体験しに行く場所で、台湾は生活に触れに行く場所。北京は好きなのですが、そこに生活感が欠け落ちています。そこまで深く立ち入っていないからなのかもしれませんが、全部映画の世界だと言われても信じてしまいます。

ところが台湾は、暮らす人たちの生活を感じられます。北京がドラマや映画なら、台湾はドキュメンタリー。個性がまったく違うので、そもそも比較することに意味がありません。ただ、どちらも何度も訪れないと本質を見落としてしまうという点は共通です。

台湾に行き始めるようになった頃は、小籠包を食べに行くところでしたが、今となってはローカルフードを楽しむところになっています。1回の訪問で小籠包を食べられなくても、1ミリだって後悔しません。パイナップルケーキを買えなくても、満足して帰国できます。


他の人が喜んでくれるので、誰かと旅行するときは小籠包も食べに行きますし、パイナップルケーキの美味しいお店にも案内します。どちらも手札が数枚あり、地元の人でないと行かないようなお店を案内できます。北京にいたっては、ガイドブックに載っていないようなお店を幾つも知っています。

それができるのも、1人のときに、しっかり下調べをしているからですが、私にとって下調べは宝探しのようなもの。好みのお店や観光スポットに出会えたときは、この上ない満足感に包まれます。それは北京でも台湾でも同じで、どちらも「また来る」ことを知っているというのもあります。

日本でのマラソン遠征は、どちらかといえば一期一会。でも、北京と台湾はホームタウンといった感覚が強く、誰かを案内することになるのを前提に街歩きをします。結果的に、案内する相手をものすごく歩かせてしまうのが玉に瑕ですが、それでも喜んでもらえるのが何よりも嬉しいんですよね。

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