時間:命の次に大切なモノ

他の国で暮らしたことがないので、日本以外が実際にそうなのかはわかりませんが、日本人はモノを大切にする文化があるとされています。だから、簡単にモノを手放すことに対して違和感がある人もいて、毎日何かを手放していると「こうやったらまだ使える」とアドバイスしてくれる人もいます。

それは新しい気づきになるわけですが、残念ながら私には、何かを工夫して使うほどの時間がありません。おそらく多くの人が思っている以上にタイトなスケジュールで生活しています。別にそれでマウントを取りたいという話ではないので、勘違いされませんように(勘違いしてもいいですが)。

愛媛マラソンを終えたら小説の執筆を始める予定ですが、今のところ「どうやって執筆時間を捻出するか」という大きな課題が目の前に立っています。仕事がある日でも1日1時間確保しなければ、とても小説なんか書けません。だからランニングの時間を削ることになります。


多くの人が物質的な「もったいない」を意識していますが、私の場合は時間に対して「もったいない」を意識しています。私にとって、時間というのは命の次に価値のあるモノという位置付けになります。とにかく時間を無駄にしないことが大切で、無駄なことはしたくありません。

あえて説明する必要はないかと思いますが、時間を無駄にしないというのは、起きている時間すべて作業などをしているというわけではなく、意図的に休む時間もあります。たとえば夜の作業をするときに、睡魔に襲われたとしたら、すぐに寝ます。そういう状態で書いた文章はほぼ100%手直しになるので。

要するに「最大効果を得るための時間の使い方をする」というのがベースにあり、必要に応じて休憩も入れていきます。睡眠は1日6時間確保するように心がけていますが、これも最大効果を得るために選んだ時間です。最も高いパフォーマンスを出すには7時間以上の睡眠が必要ですが、そうすると作業時間が1時間削られます。


プラス1時間で高まるパフォーマンスと、1時間で進められる作業量を考えたとき、最もバランスいいのが6時間睡眠というわけです。その結果、今すぐにでも手掛けなくてはいけない作業が両手の指では足りないほど抱えているわけで、不思議の国のアリスに出てくるウサギなみに時間がありません。

裸足ランナーにのにワラーチを履いたことがないのは、それを選ぶくらいなら裸足でいいと思っているのもありますが、ワラーチを作る時間がありません。いや、正確には「作ることはできても、後で時間が足りなくて後悔する」です。古いモノを捨てて新しいモノに買い換えるのも、手入れする時間がもったいないからです。

時間はお金では買えないと言われていますが、時間の損失をお金で減らすことはできます。歩いて1時間の距離を移動する場合、お金を払ってタクシーに乗れば45分くらいの節約にはなります。私の場合は「走ればトレーニングになる」から走って移動しますが、それでトレーニング時間を確保しているわけです。


私たちに与えられた時間は有限であり、1日は24時間しかありません。その中でどのように生きるかというのがここに与えられた課題。家族を大切にするのも、趣味の時間に使うのも自由。でも大前提として「時間は有限」で、本当にやりたいことがあるなら、無駄にしていい時間は1秒もないはずです。

そして、終わりは突然にやってきます。それは今日なのかもしれません。その瞬間に「やり切った」と思えるのかどうか。それとも、時間を無駄にしてたことを後悔するのか。そのときにならないとわかりませんが、後悔の種は可能な限り潰しておくべきです。

そんなに難しい話ではありません。人生をかけてやりたいことを、ひたすらやり抜くだけ。そのためだけに時間を費やしましょう。その中で、何をするのが最大の成果に繋がるのかを考えて実行する。「頑張ったつもり」ではなく、結果にこだわって行動したいところです。

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