52km走る:長い距離を走ることで見える風景がある

昨日は湘南国際マラソンの取材のために大磯プリンスホテルまで行ってきました。大磯プリンスホテルまで、自宅から直線距離で8.7kmしかないのですが、公共の交通機関を使うと1時間30分以上かかります。だったら走って行っても同じだろうということで、夜明け前に家を出発し、12kmほど走って会場入りしました。

そして、大会会場でフルマラソンのスタートを見送ったあとに、ファンラン10kmに参加。ここまでは予定通りでした。あとは取材で10kmくらい走るかなと思っていたのですが、富士山を背景にランナーを撮れる場所が、自分の思っていたよりも遠くて、結局取材だけで18kmほど走ることに。

これに加えて徒歩移動もかなりあるので、すでにフルマラソンの距離を移動していたのですが、取材を終えてから大きな問題が発生します。なんと大会会場から駅までのバスが1時間待ち。そうなると電車で戻ると自宅に着くのが2時間半後になります。


それはさすがに……となるのがランナーのよろしくないところでして、結局12kmほど走って帰ることにしました。トータルで52km。こんなに走ったのは日本横断をしたとき以来かもしれません。最後の12kmはかなりヘロヘロでしたが、足を止めなければ前に進めるというあたり前のことを再確認。

長い距離を走るというのは、私にとってとても大きなことです。昨年はハーフマラソンすらきついと感じるくらい走力が落ちていましたが、1年経過して「フルマラソンくらいは」と思えるようになったわけです。こうなれば、自分の自由度が一気に上がります。

おそらく今なら「1日60km」なら問題なく毎日走れます。そうなると100kmオーバーの旅ランができるようになるので、走りに行ける場所の選択肢も増やせます。来年の活動に向けて、ゆっくりとですが準備が整ってきました。


何をするかは、まだ公開できませんが、とにかく長い距離を走れないことにはどうにもならないことをしようと考えているので、1日60km走れるという自信はとても重要になります。正確にはフルマラソンの壁がなくなることが大きな強みになります。

フルマラソンは決して楽な競技ではありません。でも、慣れてしまえば42.195kmを長いとは感じなくなります。ただこれは、すべてのランナーに共通しているわけではなく、ほとんどのランナーにとって42.195kmは長く苦しい距離になります。

ただ、42.195kmが苦しいのは、関門やら制限時間があるからで、24時間で42.195kmなら問題ないという人はいくらでもいます。ところが、多くのランナーはフルマラソン基準で考えるから、そこに壁を作ってしまい、その先に行くことを諦めてしまう。


自分の限界を自分で決めないこと。フルマラソン以上の距離を走れるようになることが偉いわけではありませんが、走れるようになることで世界が一気に広がります。走れることで、これまで見たこともない風景に出会えたり、新しいチャレンジもできます。

長い距離を走ることに抵抗がなくなれば、自分自身の可能性が広がります。せっかくフルマラソンを走れるようになったんですから、そこで終わらないで次に進んでみる。ワクワクしませんか?マラソンは苦しいものですが、長距離ランは楽しいものです。

というわけで52km走ったわけですが、やっぱり私には長距離ランが必要だと再確認しました。1ヶ月に1回は旅ランをする。60歳まではそういう生き方をしたいものです。60歳以降も同じようなことを言っている可能性はありますけどね。

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