パーソナルトレーニング:基礎を徹底して教える

2020年からスタートしたパーソナルトレーニングですが、本格的に教え始めたのは今年から。1回で終わってしまう方もいれば、継続してくれる方もいるのですが、1回でも目標を達成できたという報告をもらうこともあります。先日は2名が完走率65%のNAHAマラソンを完走しました。

フルマラソンに挑戦された方は、いずれも初心者(1名は高校時代にNAHAマラソン完走経験あり)で、マラソンを走るとはどういうことなのかを説明することからスタート。そこから数ヶ月でフルマラソンを完走しています。アイアンマンのランを歩かずに走りきれたという方もいました。

じっくりステップアップして、NAHAマラソンと同日に秦野のハーフマラソンを完走された方もいて、それぞれがきちんと結果を出してくれています。そういう報告をもらえると嬉しいものですし、自分のやり方が間違ってなかったという自信にもなります。


私は陸上競技出身ではありませんし、ランニングコーチに走りを教わったわけではありません。そもそも走ることの奥深さにハマるきっかけとなった裸足ランニングを始めたときには、裸足ランニングを教えているのは裸足ランニングクラブくらいしかありませんでした。

だから自分で試行錯誤するというスタイルでここまでやってきましたが、それが活かされる形になっています。そして陸上競技出身でないことが、むしろ強みになっている気がします。たとえば私がサッカーを教えるとなるとセオリー通りになってしまいますが、陸上競技のセオリーを知らないから、自由な発想で教えることができています。

知識や経験というのは武器になりますが、そるが個性を消してしまうというデメリットもあります。人間は誰しも知っていることに対しては、同じ方向からアプローチしがちです。ほとんどの場合はそれが近道になるのですが、そもそもの常識やアプローチ方法が間違っていることもあります。


たとえばランニングの場合、箱根駅伝に出たことのあるような人がコーチをしたとしましょう。彼はキロ3分で走ることに対しては知見があります。才能がある人に速くなるための経験を提供することはできます。でも、初心者に教えるときには名コーチになるとは限りません。

速く走れない人が、なぜ速く走れないかをわかっていないから。もっと練習すれば誰でも速くなるという思いがあるから、自分がやってきたトレーニングをそのまま提供してしまうわけです。教わる方も有名な人から教わってるから、それが有効だと思い込むわけです。

でも、もっと根っこの部分が大事だったりします。立ち方や歩き方、足の運び、走るとはなんなのかを分かりやすく説明し、基礎が身につくように導いていく。ボールの投げ方を知らない人に野球を教えるなら、まずはボールの握り方、ボールの取り方、スタンスの取り方などを教えなくてはいけません。


いきなり実技に入る競技なんてほとんどありません。スキーやスノーボードを教わりに行って「とりあえず滑ってみようか」なんて言うコーチはいないはずです。でも、ランニングはいきなり走って、着地が良くないとか、腕振りがおかしいとかコーチが始めるわけです。

RUNNING STREET 365でも走り方の基本は教えます。でも、踵から着地しようがつま先から着地しようが、基本的にはどうでもいいと思っています。そんなことよりも、まず身につけてもらわなくてはいけない動作があり、細かい部分はそこを終えてからになります。

そんなのまどろっこしいと思うかもしれませんが、ランニングがその基礎の部分が90%だと思っています。あとは距離さえ踏めば誰だってそれなりのランナーになれます。基礎はケガせずに距離を踏むためにも大事。ただ、ハダシスト流なので他の人にどれくらい有効なのかはわからなかったのですが、生徒さんがみんな結果を出してくれるので、間違ってはないということなのでしょう。

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