情報発信をしていくにあたって、最も重要となるのが「その情報がどれくらい求められているのか」。このブログはほぼ日記のようなものなので、何を発信するかを考えたりはしません。でもRUNNING STREET 365や北京旅人のような情報発信に特化したサイトは違います。
基本的に私たちは、何かを知りたくて検索します。情報発信サイトはそれに対するアンサーを記載することで集客します。だから、誰も疑問に感じたり、困ったりしないことに対してのアンサーを掲載したところで、アクセスはありません。たとえば「相撲のまわしの締め方」なんて紹介しても月間数アクセスあるかどうかは。
アクセスを多く集めるには、その分野において悩みの総数が多いことが必須になります。ランニングは悩みが多いジャンルですが、そもそもの競技人口が少ないので、集客だけを考えると難易度はやや高めです。競技としてやっていない人も含めるとそれなりの人数になりますが、その人たちに悩みはありません。
完全に悩みがないわけではないのでしょうけど、マラソン大会に出ないランナーは自分の好きなように走れるわけで、速く走れるシューズとか満足度の高いマラソン大会などは興味がなく、ランニングに関して検索することはほとんどありません。
対象となる人を広げるには、人類に共通した悩みを解決できるサイトを作らなくてはいけません。「ダイエット」「節約」「美容」などがそれに当たります。これらは切実な悩みであることが多く、ターゲットもかなり広くなります。ただ、業界としてはすでに飽和状態にあり、真紅と言えるほどレッドオーシャン。
そんなところで素人の私が情報発信をしたところで、アクセスを集めることはできません。ただ、その中でもニッチなところを狙えばチャンスはあります。もしくは情報の出し方によっては信頼を掴み、アクセスを増やせる可能性もあります。ただ、とにかくライバルだらけ。
そうなると次に狙うのが「趣味」の世界です。旅行や車、キャンプなどの悩みを解決する。ここはジャンルによってはあまり手がつけられていないこともあり、悩みを解決しつつも、新しい情報を組み合わせることで、ニーズのある情報発信サイトになれます。
北京旅人がまさにそれに当たり、おそらくそう遠くないうちに1万PVくらいまでアクセスが増えて、最終的には2万PVくらいまでは伸びます。ただ、韓国や台湾と比べると日本人の興味が薄いこともあり、大きく跳ねることはありません。だからブルーオーシャンになり、ライバルはほとんどいません。
私は旅行好きなので、このようなサイトを作るのはかなり得意なのですが、とにかくサイト構築に時間がかかります。台湾旅人のサイトは20記事くらいで制作が止まっています。これをまず50記事くらいにしないと、台湾旅行する人のニーズに応えることができません。
そしてライバルが多いので、最終的には100記事くらい欲しいところ。とにかく手間がかかりますが、これらのサイトの強みは、作ってから手間がかからないということ。北京はこまめな情報更新が必要ですが、年に2回も行っているので、比較的頻繁に更新できます。
旅行というのは思いのほか不安要素の多い趣味で、多くの人が情報を欲しています。このように、誰かの不安を解決するのが情報発信者の仕事です。どうやら私は、情報発信をしたいというよりは「誰かの困ったを解決する」ことが好きなだけかもしれません。もしくは解決して感謝されることが好き。
以前やっていた派遣社員の相談掲示板やRUNNING STREET 365も、パーソナルトレーニングも誰かの困ったを解決するために運営してきました。いや、解決したいと思ったことは1度もありません。結果的にそうなっていたというだけのこと。だから今の働き方は天命なんだと思っています。