書くべきもの:ライティングの神様からのギフト

ライティングという仕事をしていると、数年に一度くらいの割合で、人生の分岐点になるようなテーマと向き合うことがあります。たとえばワークマンの980円シューズや、東京マラソンのごみ問題など、書く前から大きなムーブを起こすことが分かっていました。

どちらも私の想定を遥かに上回る大きな波になりましたが、それによりランニングの世界において、私の立ち位置を確保できた記事と言っても過言ではありません。ただ、ブレイクするだけが人生の分岐点になるわけではありません。アディダスのイベント記事などは、RUNNING STREET 365がメディアになれたきっかけになります。

他の記事がどうでもいいということではなく、さまざまな状況が重なって偶発的に起こるものなので、私がコントロールできるものではありません。だから私はそれをライティングの神様が与えてくれたギフトみたいなものだと考えています。


そして、昨日の取材を元に書く記事は、もしかしたら私の人生において、かなり大きなターニングポイントになる予感があります。なので珍しくプレッシャーがかかっていますが、逃げ出したくなるようなものではなく、むしろ久しぶりの感覚にワクワクしています。

どうせ自分の実力以上のものは出せませんし、私にとっては比較的得意分野だったりもする内容ですので。ただ、こういう巡り合わせというのは本当に不思議で面白いなと。ライターになって巨額な富どころか、そこそこの富すはやってきませんでしたが、自分の可能性を広げるチャンスがちゃんとやってきます。

世の中には「月◯万円稼げるインスタ運営(ブログ運営)」みたいなものがいくつもあり、情報発信をお金を稼ぐための道具としている人も少なくありませんが、自分自身の可能性を広げるための手段になると教える人はいません。お金がないと何もできないわけで、当然といえば当然のこと。

地位や名誉では食べていけません。でも地位や名誉があるから経験できることもたくさんあります。マラソン大会の取材に呼んでもらえたり、シューズレビューのためにシューズを提供してもらえたり。そして、物書きになることで、誰かの未来に影響を与えることもできます。

だから、いくら稼げるかばかり語るのではなく、何ができるようになるかを語ることが大切なんじゃないかと思うわけですが、残念ながら、そういうニーズがないからか、語られているのを、動画やブログなどて見かけたことも読んだこともありません。

最も私だって、何をすれば私のような環境を手に入れることができるのかはわかりません。目の前にあることをひとつずつクリアし、神様からのギフトを確実にこなしてきた結果が、今の自分に繋がっています。そしてギフトを狙うこともできないわけです。


それでも「幸運」だけではないという自負もあります。結局のところ、文章を書けることが大前提であり、そのスキルを身につけるために、とんでもない量の文章を書いてきました。RUNNING STREET 365もこのブログも、ほぼ毎日記事を書いています。

自分磨きというとニュアンスが少し違うので、あまりそういう表現はしたくないのですが、確実なのは「お金儲け」とは違う軸にある大切なものを追求してきたということ。安易にお金を稼ぎにいかない。目先の利益を取りに行かない。そのスタンスが大切。

自分の手札をすぐに晒さずに、いい手札になるまで育てていく。そうやってキラーカードを増やすことが、最終的に大きな宝物につながると信じています。キラーカードを手にしたまま終わってしまう可能性もありますが、それもまた人生ということで。とにかく、これから大仕事に取り掛かります。

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