フルマラソン完走サポート:自立(自律)を促すために

パーソナルトレーニングの生徒さんから、またフルマラソン完走の報告をいただきました。パーソナルトレーニングを依頼するくらいですから、そもそも本人にやる気とポテンシャルが備わっていたのでしょうが、そういう報告をもらえると嬉しいものです。

ただ、全員がしっかり走り切れたわけではなく、後半は歩いてしまってなんとか完走しましたというケースが多く、ここが私にとっての次の課題ということになります。そして、これはとてつもなく高いハードルです。なぜなら、走り切れるかどうかは、日々の走り込み次第だからです。

現段階で私にできることは、効率のいい走り方を教えて、それを身につけさせることだけです。だから、持っているエネルギーを無駄なく使えるようにはなるのですが、そもそもの耐久力が足りていません。20kmにしか耐えられない体だったら、その人の限界は20kmになります。


それを30km、40kmとできるかどうかは、効率の良い走り方ではなく走行距離で決まります。そして、走行距離を伸ばすためには、パーソナルトレーニングでは毎日付き添って走るくらいのことをしないと成立しません。そしてそんなことはものすごく稼いでいる人でないと無理です。

だから、それぞれに走ってもらう必要があるのですが、これがなかなか難しい。私の場合は、やると決めたらやり切るタイプなので、走ると決めるだけで、自分で設定した距離を積み重ねることができます。でも、世の中はそういう人ばかりではありません。

むしろ、ランニングは趣味であり、人生における優先順位があまり高くない人のほうが多いのが現実。でも、走ってもらわないことにはフルマラソンを走り切る体は作れません。そこは管轄外だと割り切ればいいのですが、私はそれを納得していません。ではどうすればいいのか。

ダイエットなどでよくあるのは、毎日の食事内容を報告してもらうという手法。ランニングでもアプリ共有するなどして、日々のトレーニングを共有するというやり方を採用しているパーソナルトレーニングもあります。でもそれって、本質が抜けています。

ランニングの本質は「自立(自律)」にあります。自分のことを自分でコントロールできるようになるのが、ランナーとしてたどり着くべき境地なんだと思っています。サブ4とかサブ3とかはその過程であり、大事なのは自分の感情をきちんとコントロールできるようになることです。

愛媛マラソン後は「走道」に進むと、以前のブログでも書きましたが、「走道」というのが、まさに「自立(自律)」を目指すものになります。速さや効率的に走るための技術を磨きながら、心を鍛えていく。世の中の達人と呼ばれる人がそうであるように、揺るがない強い心を作り上げていきます。


もちろんそれは、自分だけの道なのですが、生徒さんには片足の爪先だけでもいいので、そこに踏み入れてもらう必要があります。「フルマラソンを歩かずに走り切る」と決めたなら、それを実現するためにコツコツ積み重ねてもらう。積み重ねられる人になってもらう必要があります。

では具体的にどうやっていくのか。それこそが「コーチングの極意」なのかもしれないので、私もいつまでも自己流ではなく、きちんと学ぶ必要があると思っています。どうすれば、サボってしまう人のモチベーションを上げられるのか。それを学ぶことで、私もそれなりの指導者になれるはずです。

世の中には名コーチと呼ばれる人がたくさんいて、それぞれに哲学があります。それをそのまま取り入れることはありませんが、学べることはたくさんあります。幸い、書籍なども多く出ていますし、ビジネスのコーチング本も無数にあります。こここらワンストップ上に行くために、学ぶことからやり直すとします。

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