第1回 Fun Trails Round 韋駄天 in 飯能:山を走る

かなり久しぶりのトレイルランニングのレース。山を走るのは好きだけど、山でレースをするという感覚が馴染めず、しかも唯一出場したレースが、コースの大渋滞でまったく楽しめなかったのもあって「トレイルランニングのレースは出ない」と決めていました。

ただ、今回はアディダスからの招待ということもあり、自分の仕事の種蒔きのために「第1回 Fun Trails Round 韋駄天 in 飯能」に参加することにしました。8kmと15kmを選べたのですが、もちろん気弱になって8kmを選んだのはいうまでもありません。

問題は前日にラン仲間との忘年会があったこと。そして、いつもと違う街で飲んでたということもあり、見事に終電を逃すという大失態。さらに忘年会が食べ放題・飲み放題だったので、お腹がはち切れるのではないかと思うほど食べて、飲んでをしてしまいました。


さらには、ここ数日の残業での午前様が続いていたので睡眠不足。最悪な条件での出走になったわけですが、そもそも順位を狙って出るわけではなく、せっかくだから初めての山を楽しむことを目的としていたので、とりあえず体に任せて走ることに。

暴飲暴食をした直後とはいえ、実はアルバイトの影響で体重が52kg台の前半を記録しており、体は軽い状態。これだけが自分にとっての強みでしたので、それなりに走れるのではないかと少しだけ期待していました。

予想どおり、走り出しがかなりの急坂が続くエリアだったのですが、スタートブロックのやや後方からのスタートだったにもかかわらず、気持ちよく他のランナーを抜いていけます。それも無理しているというわけではなく、余力があるのに走れるわけです。

ただ、トレイルランニングのテクニックがまったくなく、ロードの走りをそのまま持ち込んでいくので、かなり危なっかしい走りをしていましたが、別にトレイルランナーになるわけではありませんので、楽しめたらそれでOKです。

途中で何度か完全に山に溶け込んだ瞬間があり、そういう瞬間を味わいたいだけで、誰かに勝ちたいなんて思いはまったくありません。だから、結局のところレースではなく、自分で山を勝手に走るスタイルに落ち着くわけですが、知らない山を走るきっかけにトレランレースに出るのはありかなと。

それでも私にとって山は特別な場所なんですよね。安易に入ってはいけない聖域のような。だから、今回もそれなりに気を使いました。なぜかわからないのですが、山のほうがトレランレースの開催に納得していないような雰囲気もあったので。


ちょっと気になったのは、参加者が個の殻に閉じこもっているように感じたこと。トレランそのものが、私のしらないうちにそういう世界になっていたのか、それとも「第1回 Fun Trails Round 韋駄天 in 飯能」がたまたまそういう人が集まってしまったのか。

自然の中を走るとき、個として走るならレースである必要はありません。それぞれが上手く繋がって、みんなでそれぞれのポテンシャルを引き出す。それこそがトレイルランニングを走る意味なんだと思っているのですが、今回はそんな絡みはほとんどありませんでした。

それを除けばかなり楽しい大会ではありました。ただ、来年以降にまた出たいかと言われると悩ましいところ。以前のように「絶対に出ない」と意固地になる気はありませんが、やはり山は神聖な場所なので冷静になるとエントリーできないんですよね。なのでまた機会があれば出るというスタンスでいこうとおもいます。

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