20km走:1時間30分という現在地に少しだけ満足している

愛媛マラソンの前に少し長い距離を走っておきたくて、日比谷公園でパーソナルトレーニングがあったので、その前に皇居コースを4周、20kmほど走ってきました。皇居コースを選んだのは程よくアップダウンがあるためです。愛媛マラソンも部分的にアップダウンがあるので。

20kmで1時間30分。狙っていたタイムよりは遅かったものの、年末に40℃を超える高熱を出し、さらに2日前に筋トレをしたことを考えれば妥当というか、上々の出来。ただ体重を考えると、もう少し走れてるかなと期待した自分がいたので、満足はしていません。

北方謙三さんのチンギス紀を読んでいるのもあって、4周目には「死域」を意識して走って見ましたが。今回の収穫はそれによって、「高熱を出した」ことで引き起こされた精神的弱さを払拭できました。死域に半歩踏み込んだことで、「このままでは間に合わない」という気持ちはすでに1ミリも残っていません。


やれることをやればいい。それで倒れたり、失敗したりしても仕方がない。その境地に立てるかどうかが残り1ヶ月を切ったこのタイミングでとても大切になります。自分に甘えがなくなり、走ることだけに集中する。20kmを走り終えた今はそういう心境に落ち着いています。

正直なところ、キロ5分くらいのペースになることも覚悟していました。10kmくらいで限界が来る可能性も頭に入れていました。実際に3周目は少しダレていて、足も重たくなっていたのですが、そこで気持ちを切り替えたことが結果的に、多少なりとも満足できる結果にまとまったかなと。

このタイミングで北方謙三さんのチンギス紀を読み始めたのは偶然ではなく必然だったような気がします。マラソンはメンタルのスポーツですので、そのメンタルをいい状態に持ってこれているのは、間違いなくチンギス紀の影響です。もちろん、今回の日比谷までの移動中にも読んでいました。

こういうときにアニメや漫画だとなかなか気持ちが入りません。「スラムダンク」や「あさひなぐ」など、瞬間的にモチベーションを上げてくれる漫画はありますが、「耐える」部分においては、北方謙三さんの小説以上に素晴らしいものを私は知りません。

私は「敗者の美学」を好みますが、それも北方謙三さんの影響によるものです。努力と才能により圧倒的な力を持ちながらも、志半ばで倒れていく英雄たち。その生き様に私は心を打たれます。そして、自分もそうでありたいと考えているわけです。

愛媛マラソンに向けて最高の準備をしていても、直前になってどうにもならないようなことが起きる可能性があります。それさえも「美しい」と思える。それが私の理想。ただ生きていれば負けではありません。志はちゃんと自分の中に残るので。


少し技術的な話も書いておくと、まず息が上がりやすくなっています。心拍数がすぐに高くなるのでペースを上げられませんでした。これが高熱の影響で、あと1ヶ月あれば落ち着くと考えています。そこであとキロ5〜10秒はペースを上げられるはずです。

筋力も予想通り低下していて、ストライドが伸びません。こちらは少し深刻な状況で、ここから週2回の筋トレは必須。走る距離を短くしてでも筋肉に刺激を入れて、パワーを取り戻さなくてはいけません。成功すればキロ10秒は縮まります。

走りそのものも以前より不安定になっているのは、体幹がブレているからかもしれません。これは筋トレで改善するはずなので、全てが整えば狙い通りのペースにはなるはずです。全部皮算用なので、実際のところどうなるかは、やってみないとわかりませんが。

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