
昨年秋にGoogle検索のアルゴリズムがアップデートされたことで、RUNNING STREET 365のアクセス数がかなり戻ってきました。とりあえず現状は3万PVなので、決して多くはありませんが、広告代理店やメーカーもメディアとして認識してくれています。
ブログで情報発信をするとき、多くの人がアフィリエイトによる広告収入を期待してサイトを立ち上げます。ただ、思うように収益を得ることができず、大半のサイトは1年程度で閉鎖してしまいます。一方でRUNNING STREET 365は今年で10年になり、比較的長く続いているランニングサイトになっています。
もちろんRUNNING STREET 365もアフィリエイトを導入していますし、わずかとはいえ収入源にはなっています。ただ、始まりの動機が「万里の長城マラソンを広めたい」でしたので、広告収入の額によってサイト運営のモチベーションが上がったり下がったりはしません。
毎日のランニングと同じように、毎日1記事ずつ公開しているのですが、さすがに万里の長城マラソンのためだけだと、ここまで長く続いてなかったはずです。ここまで続いているのは、やはりメディアという位置づけをしてもらっているからというのが大きな理由です。
昨年はいくつものマラソン大会から取材の案内をいただきましたし、今年も東京マラソンを取材できる予定です。そして昨日はAppleのランニング関係の取材で、いま最新のiPhone16と Apple Watch Ultraを貸してもらっています。そんな感じで「メディア」としての立ち位置をきちんと確立できています。
Appleといえば、私がプログを始めたばかりの頃(ブログ全盛期)にMacBookを提供してもらったことがあります。モニター募集みたいなサイトから申し込んだのか、とにかくAppleに行って、MacBookをもらって帰りました。そんなAppleにまた最新アイテムを貸してもらうのは、何とも不思議な話です。
ブログを長くやっていると、普通ではない経験が次々と舞い込んできます。本当なら自分で営業をかけていかないと、そのようなチャンスがやってこないのですが、私の場合は運をブログやライティングに全振りされているのか、面白いことが向こうからやってきます。
できるだけ自分の言葉で伝えることを心がけていますが、他の人のブログとそれほど内容は変わりません。むしろ、私が作っているサイトはいずれも堅苦しい感じもあり、エンタメを意識したサイトよりは面白みに欠けます。ただ、誠実であることは重視しています。
以前、ランニングシューズのソール厚さが40mmを超えるシューズについて書きましたが、あるメーカーにシューズを提供してもらいレビュー記事を書くという内容でしたが、「レースで使えない」という一文を外してほしいと依頼され、断ったところ記事の掲載はなくなりました。
そこで受け入れていれコンテンツがひとつ増えたわけで、ブロガーとしたらありえない対応になります。そのメーカーからの依頼も今後なくなるでしょうし。それでも譲れないものがあります。常に誠実であること。そこだけは、いくらお金を積まれても変えられません。
誠実さはRUNNING STREET 365をはじめとした、私のサイトの生命線だと思っています。それがなければブログを続ける意味はなく、そしてRUNNING STREET 365がメディアとして認識されることもなかったはずです。感情を抑えながらも本音をきちんと書く。
だから爆発的な人気を得られることがなくても、ファンになってくれる人もいる。決して多くないとしても、そのような人たちに向けて発信していきたい。責任感のない情報発信が溢れている時代だからこそ、いつも誠実であることを大切にしていきます。